駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

二メートルの見直し

2020年06月27日 | 町医者診言

             

 

 新型コロナ感染を防ぐための三密は分かり易いが大まかな状況注意に過ぎず、気を付ければ三密も緩和できる。ウイルスには足も羽もなく、感染者に触らず分泌物に触れたり吸い込まなければ感染しない。欧米で言われているソーシャルディタンス二メートルはマスクをしないで咳やくしゃみをしたり唾を飛ばして話すことを考慮しているからで、きちんとマスクをして無言なら四十cmも離れれば大丈夫だ。現に日本ではきちんと二メートル離れるようにさせている店舗は少ないのに欧米ほどの感染者は出ていない。別にパチンコ店を守るわけではないが、発熱や風邪症状のある人を断りマスク手洗い機器の消毒を徹底すれば、パチンコ店でクラスターは起きないはずだ。逆を言えばカラオケや夜の接客業の再開は難しい。

 日本語には破裂音が少ないし巻き舌で大声の人は少ないので、唾も遠くには飛ばないだろう。マスクさえしていれば五十cm離れての会話は問題ないはずだ。それに日本人は学生や恋人でもなければ30cm以内に近づくことは少ないし握手や頬を寄せることもない。こうした感染経路の研究実験はされていると思うので公表して欲しい。過信するからパニックになるからと色々なデータを隠すのはやめて欲しい。石橋を叩いて渡らず、万が一に捕われる人に危機は乗り切れない。平時に頑張って頂きたい。経済活動は大切だから、守れば緩和できる三密の指針を示すべきだ。

 その点日本人は細かい規則を守るので上手く行くはずだ。新たな生活様式は確かに大切で必要だが、言葉ばかり踊らせ中身を示さない政治家は一流の振りをする二流、取り敢えず実行できる新たな感染防止策を示すのが一等の頼れる政治家だ。 

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