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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ランチで生き残る

2020年10月15日 | 世の中

           

 

 友人のK氏がニコニコしながらゴーツーイートで焼肉屋に行ったら、随分安かったらしいよと言っていた。娘さんがネットで予約して奥さんが支払ったのでらしいというわけだ。我々夫婦はまだゴーツーイートを利用したことがない。わずかな手間だが年寄りにはちょっと敷居が高い。一体この制度でどの程度食べ物屋さんが助かっているのだろうか。お客さんが減って困っているお店が助かるのはよいが、国の負担で安くしてもらっている理屈だから、孫子におごってもらっているようなものだ。一二度ならよいが、しょっちゅうはどんなものか。

 人の出足がかなり戻ったと言っても、飲み屋街はまだまだ閑古鳥が鳴いている店も多いようで、閉店する店も出てきている。アメリカンバ-をやっている患者さんのNさんはもうどうしようもない、家賃も払えないすよ。今から仕事を変えるたってこの年ですからと諦め顔だ。ゴーツードリンクはないらしい。

 ゴーツーイートが始まる前の七月に当所で有名なフレンチレストランがランチ専門店に様変わりしてしまった。シェフ苦渋?の英断だろう。十一時半から十五時まで、1800円と2500円の二コースのみ、女性客で満員だ。フレンチのディナーとなれば、中々のお値段になる。おそらく三、四、五月と客足が途絶え、眠れぬ夜に思い付かれたのであろう。

 しかし、医院はランチ専門とはいかない。内科系は九割がた患者さんが戻ってきたが、耳鼻科小児科は戻ったと言っても六七割の戻りで苦しいと聞く。オンライン診療も小児科や耳鼻科では無理な話で、売り上げ三割の落ち込みでも補助を認めてあげて欲しい。

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