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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

飛ばないMRJの病根はどこに

2020年10月24日 | 政治経済

                

 

 新型コロナで海外旅行に行く人が激減し、航空業界は苦境に陥っている。その大波をまともに受けてスペースジェット(旧MRJ)開発製造がついに凍結された。MRJ、名前を変えて分かりにくいので旧名で呼ぶ、の頓挫の原因を国を挙げて究明しなければならないと思う。ここに日本の科学技術と対外戦略の問題点が凝縮していると思うからだ。一体何度延期をしただろう。順調に行けばコロナの影も形もない六年前の2014年には世界の空を飛んでいたはずだ。

 おそらくここにも今や日本病と言っていい誤魔化しが混入しているのではないかと懸念する。方法と結果は不可分で、方法に誤魔化しがあると良さそうに見える結果は毀損され、結局うまくゆかない。これは最近の日本の政治手法に顕著で、MRJ開発経緯にこうしたことがあったかどうかは定かではないが、政治ほどではなくとも類似した問題があったのではないかと推測する。この病根にメスを入れないと、再起不能になる恐れがある。

 ジャーナリストは様々な圧力に抗してこうした問題を取材し国民に明らかにしてほしい。情報が公開されないと、知恵を集められない。日本の技術立国は看板倒れになり始めている。日本の科学技術を遅らせている病変は手遅れになりそうなくらい進行しているのではないかと心配する。

 小平先生が警告しておられた。計算機は便利だなどと頭を使って計算するのを忘れテンキ-を叩いてうつつを抜かしていると計算機を作れる人が居なくなってしまうと。

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