駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

考える考える

2020年10月23日 | 身辺記

              

 

 K氏と将棋を指している。週一回で三回目、お互いに久しぶりだったのだが、ようやく少し感覚が戻ってきた。どれくらい棋力の差があるかはっきりしないが、多分K氏は四五級ではないかと思う。誰でもそうだが駒落ちは嬉しくなさそうだが、飛車落ちで始めた。多分飛車香から二枚落ちでいい勝負ではないかと思うが、駒落ち将棋は指したことがないのでよくわからない。今のところ六勝一敗。負けた言い訳をすれば、あんまり考えるのでイライラしてぱっと指したら角筋でただで銀を取られてしまった。粘ったが負かされてしまった。

 普通へぼ将棋は三時間で五六局は指すと思うのだが、K氏は考える考える。一日二局しか指せない。待たされる私は新聞を読んだりしているのだが、どうも修行が足りずイライラしてしまう。毎回考えるのは本当は読めていないわけで、実は考えているよりは迷っているのだ。いやあ迷っちゃうんだよと言われるからわかっておられるようだが、たとえ半分は迷っているにしても一手に五分十分考えられるのは凄いというか伸びしろがあるんではないかと思う。そして五連敗しても楽しいと言われる。これも棋力が伸びる徴候のような気がする。七十になって棋力がどれくらい伸びるものかあるいは戻ってくるものか分からないが、しばらく週に一回でお手合わせをしたいと思う。多分、私も少しは棋力が戻るだろうから差が縮まるかどうかは分からない。

 麻雀と将棋がどれくらい関係あるか知らないが、K氏は四十くらいまで毎週麻雀をやって小遣いは全部それで賄ったという強豪だったらしい。どうしてそんなに強かったのと聞くと相手が何を考えているか分かるからというご返事だった。残念ながら将棋のせいか、私の考えていることはよくわからないようだ。

コメント
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