京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

玄窯本番・その後。

2021-07-16 12:35:47 | 登り窯(玄窯)
玄窯本番から一晩あけました。
窯も「やれやれ疲れたぞー」と言うていそうです。

そりゃ、1300度は余裕で行きますからね。
暑かった事でしょう(笑)

今日は、温度計をすべて抜き、
扉を開け明日に向て冷ます日。

温度計。
薄い陶器で出来ているので
結構簡単に折れます(笑)
中の線が切れていなかったら
ある意味セーフですが(修理費5千円ぐらい)
中の線が切れたら一万円と少々の修理費。
そ~っと抜きますよ。

長さはこんな感じ。結構長いのです。

そして、扉のネジを回して・・

だれ?カチンコチンに締めたん??
開けられへんやんか―!と、
悪戦苦闘する事、数十分。
諦めかけたころ、窯が少々冷めて
煉瓦や扉の膨張が少し緩んだ?
(本当はそんなに早く冷めません
この時点で800度は余裕であります)
グギギギと動いてくれ、無事に開けられました。

今、全ての扉が開けられ冷まされております。
とは言いつつ、明日もまだ200度はあるでしょうね。
あちぃ(笑)


明日の窯出しが楽しみです。
お楽しみに。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n82e4c00a7056
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

窯焚き本番

2021-07-15 17:58:27 | 登り窯(玄窯)
玄窯本番の日です。
はっきり言いますよ?暑いです。
トロトロになりそうです。


割に湿度が高いからか、
引きがあまり良くなく、温度が上がりツライ。
空気が乾燥していると、炎や暖められた空気は
煙突から空高く排出されやすく、
そうすると温度も上がりやすいのですが
今日は重たい感じ。
私の体も水分を取り過ぎて重たい感じ。
それは知らんって?(笑)

窯は、左右に分かれて薪を入れます。
朝日焼では東西で呼んでいます。
窯の焚口が北向きというのもあるかな?

大火前(おおひまえ)の焚口に入れている所。
その後、タタタと段を上がり
別の焚口から薪を投入。


攻めている時の煙。

もうもう。
これでも二階部分に
煙を二次燃焼する部屋があるので
かなりススは押さえられております。
赤松のみの薪なので綺麗。

新人ちゃんも頑張っております。



若干へっぴり腰ですが、私たちもそうでした。
あと数回頑張ってくれたら大丈夫。

今日はあと2部屋残っております。
応援してね。
プリンを食べながら。
フルーチェでも可。
パピコでもいいなぁ・・(笑)

それではまた明日。
please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n2a7126a85dc8
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登り窯再開

2021-07-14 14:45:34 | 登り窯(玄窯)
昨日火が入った登り窯、今朝再開です。
今日は一日ゆっくりと窯を温める日で、
文字通り、薪を焚口のやや手前に置き、
ぼーぼー!!と言わすほどではない燃やし方で
ゆっくりと温度を上げます。

今夜、交代が来るまでに400度~500度に
ゆるゆると上げたらOK.

朝の窯の様子。


火がついたのをしばし眺める。

工房に差し入れで頂いた
おかきのパッケージが可愛らしいから
わぁいと喜び・・その1時間後。


お皿を乾かすのに乾燥室へと運ぶ時、
ツルっドッシャーン!!

私、足を滑らせ工房の床から
あおむけに(背中落ち)倒れ落ち、
お尻をしこたま打ち、
なおかつお皿を割り、紅茶をこぼしたおす・・
どうなってんの?としばしボー然。

ビックリした~。

感心したのは、落ちながらも
皿の載った板を落とさないぞっと
しっかり最後まで水平を保とうとしたこと。
もちろん、落ちるバランスと
着地のショックで
10枚乗っていたうちの6枚割れておりました。
アカンやん(笑)
粘土に戻って頂く手続きしましたとも。

さぁ、明日は本番。
こんなヘマをしでかさないよう
気を引き締めていきますね。

うーん、今日の気分は
ナッツ。カシューナッツ!!(笑)
また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n1e9891a3b098
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登り窯・窯詰め

2021-07-13 15:33:56 | 登り窯(玄窯)
ただ今、絶賛登り窯窯詰めちゅう。
へとへとですよ・・。


この部屋の詰めはじめは、結構な広さ。

前に立っているのが、ツクと呼ばれる
棚板を支える道具。柱ですね。
前の壁は、松灰が舞い付着・溶けた壁。
もはや美しい芸術品のよう。


ボッチじゃないもん。
外にスタッフいるもん。

いちいち出て道具や作品を取るのも大変なので、
窯詰めは、中と外の連携で進みます。

今夜遅くて7時頃に火が入るかな。
それまでもうひと頑張り。
コーヒーゼリーか、家で作るゼリー
(緑色の)が食べたいです。

皆様のアイスボックスを食べながらの応援
お待ちしております。
頑張れって思ってね。イイ窯になぁれって。

それでは火が入ったらお知らせいたします。
また後で。もしくはまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n640e3fe83330
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泉屋博古館・3

2021-07-12 15:28:37 | お出かけ
さぁ、泉屋博古館のお話が戻ってまいりました。
ん?待ってって言うたやん!(笑)

中に入ると、涼しい~。
クーラーって素敵!(笑)

さて、浴衣を見ましょう。
この展示では、織方で地模様を出すのではなく、
染めや型押し、筆描きで模様を描いておりました。
凄く緻密に模様に掘ってある型を使っての染め。
職人の技にクラクラ来ます。
すごいよ。小さな穴は " 。" ぐらい。
私なら破きます(笑)

そして、会場に入る前の窓のオシャレな事。

ね?
家に有ったら、明り取りには暗いけれども
階段途中とかに欲しい。


「 ゆかた 」とは、湯帷子(ゆかたびら)が語源で
湯帷子とは、
大昔はお風呂とはサウナ式の蒸し風呂で、
裸体をさらすことないよう必ず着用するものであった。
江戸時代に下ると、湯を張った風呂が一般化し、
人々は裸体で入るようになり、浴衣は
湯上りに汗を吸い取る ” 身ぬぐい ” となり、
次第にくつろぐための服となり、
意匠を凝らすようになった・・とか。

もうね、威勢のいい海産物の模様や、
幾何学模様など、お洒落なゆかたの素敵なこと!
途中の時代、あまりにも意匠を凝らし
細かい模様になっていた時代は、
逆に暑苦しく見えましたが(笑)

白と藍で表される世界ですが、
とても広い世界で面白かったです。

近々関西は梅雨明けするようです。
蹴上あたりから南禅寺、泉屋博古館、
平安神宮など、一帯を散策するのもイイかも。
ただし、京都の夏は半端なく蒸し暑い。
湿気が体にまとわりつくと思ってください。
もう一枚、冬服着てるぐらいの暑さ。

さぁ、残りは中国青銅器のお話をしましょう。
しかしもうお時間です。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n51caec05aa58


ゆかた展。7月19日までです。
泉屋博古館HP
https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする