これは、オーネット・コールマンが1965年にロンドンで開催したコンサートを収めたもので、最初に発売されたのは1967年になってからです。
「AN EVENING WITH ORNETTE COLMAN」 POLYDOR 623246/247
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/8f/f97982343f1bf4568987ab7df613fbb8_s.jpg)
1. SOUNDS AND FORMS FOR WIND QUARTET (*)
2. SADNESS
3. CLERGMAN´S DREAM
4. FALLING STARS
5. SILENCE
6. HAPPY FOOL
7. BALLAD
8. DOUGHNUTS
ORNETTE COLEMAN (as, tp, vln) DAVID IZENSON (b) CHARLES MOFFETT (ds)
VIRTUOSO ENSEMBLE (*)
録音 1965年8月29日
最初の「SOUNDS AND FORMS FOR WIND QUARTET」は、オーネット・コールマンの作品を5人の木管楽器奏者が演奏したもので、大抵この曲だけはパスして2曲目から聴いています。
「SADNESS」は、オーネット・コールマンのアルト・サックスが、デヴィッド・アイゼンソンのボーイングによる不気味なベース音の中を突き抜けて、後光が差すような輝きを持ったロング・トーンで意表を突いています。
「CLERGMAN´S DREAM」もアルト・サックスで、デヴィッド・アイゼンソンのベース・ソロ~チャールズ・モフェットのドラム・ソロを挟んで最後まで4ビートでスイングしています。
「FALLING STARS」は、アップテンポによる演奏で、オーネットはヴァイオリンをかき鳴らし、それに応対するモフェットの多彩なドラミングと、アイゼンソンの地を這うようなベースが強烈で、後半でのオーネットは、トランペットに持ち替えてドラムスと丁々発止の激しいやり取りをしています。
「SILENCE」でのオーネットは、アルト・サックスを吹いていて、タイトルで示すように、無音のブレイク部分があったり、途中でチェロキーのメロディが出てきて聴衆の笑い声が聞こえたりのリラックスした様が伝わってきます。
「HAPPY FOOL」は、何処かニューロリンズの響きが感じられ、アルトとドラムスの対話や、アイゼンソンのピチカットが冴える1曲です。
「BALLAD」は、テンポを落とした演奏で、もの悲しいアルトの音にタムタムが応え、後半ではベースのボーイングが加わって曲のイメージを膨らませています。
アルバム最後の「DOUGHNUTS」は、オーネットのよく知られた曲で、途中テンポも変えながらも手慣れた感のする演奏となっています。
改めてこの2枚組を聞き直してみて、オーネット・コールマンのアルト・サックスは良く歌いスイングしていて、フルトーンで鳴る響きが爽やかで美しいです。
そして、ゴールデン・サークルの2枚のアルバムとメンバーも同じで、しかも同じ年の演奏であることから、双璧をなす充実した内容となっています。
「AN EVENING WITH ORNETTE COLMAN」 POLYDOR 623246/247
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1. SOUNDS AND FORMS FOR WIND QUARTET (*)
2. SADNESS
3. CLERGMAN´S DREAM
4. FALLING STARS
5. SILENCE
6. HAPPY FOOL
7. BALLAD
8. DOUGHNUTS
ORNETTE COLEMAN (as, tp, vln) DAVID IZENSON (b) CHARLES MOFFETT (ds)
VIRTUOSO ENSEMBLE (*)
録音 1965年8月29日
最初の「SOUNDS AND FORMS FOR WIND QUARTET」は、オーネット・コールマンの作品を5人の木管楽器奏者が演奏したもので、大抵この曲だけはパスして2曲目から聴いています。
「SADNESS」は、オーネット・コールマンのアルト・サックスが、デヴィッド・アイゼンソンのボーイングによる不気味なベース音の中を突き抜けて、後光が差すような輝きを持ったロング・トーンで意表を突いています。
「CLERGMAN´S DREAM」もアルト・サックスで、デヴィッド・アイゼンソンのベース・ソロ~チャールズ・モフェットのドラム・ソロを挟んで最後まで4ビートでスイングしています。
「FALLING STARS」は、アップテンポによる演奏で、オーネットはヴァイオリンをかき鳴らし、それに応対するモフェットの多彩なドラミングと、アイゼンソンの地を這うようなベースが強烈で、後半でのオーネットは、トランペットに持ち替えてドラムスと丁々発止の激しいやり取りをしています。
「SILENCE」でのオーネットは、アルト・サックスを吹いていて、タイトルで示すように、無音のブレイク部分があったり、途中でチェロキーのメロディが出てきて聴衆の笑い声が聞こえたりのリラックスした様が伝わってきます。
「HAPPY FOOL」は、何処かニューロリンズの響きが感じられ、アルトとドラムスの対話や、アイゼンソンのピチカットが冴える1曲です。
「BALLAD」は、テンポを落とした演奏で、もの悲しいアルトの音にタムタムが応え、後半ではベースのボーイングが加わって曲のイメージを膨らませています。
アルバム最後の「DOUGHNUTS」は、オーネットのよく知られた曲で、途中テンポも変えながらも手慣れた感のする演奏となっています。
改めてこの2枚組を聞き直してみて、オーネット・コールマンのアルト・サックスは良く歌いスイングしていて、フルトーンで鳴る響きが爽やかで美しいです。
そして、ゴールデン・サークルの2枚のアルバムとメンバーも同じで、しかも同じ年の演奏であることから、双璧をなす充実した内容となっています。