これは、ジョニー・ハートマンが、アンドリュー・ヒル・トリオをバックに歌っている珍しいレコードで、1961年のセントルイスのクラブでのライブです。
「Sittin′ in With」 VGM 0011
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1. SOMEBODY LOVES ME
2. STELLA BY STARLIGHT
3. ANDREW GROOVES Ⅰ
4. YOU CAME A LONG WAY FROM ST. LOUIS
5. MISTY
6. ANDREW GROOVES Ⅱ
JOHNNY HARTMAN(vo) ANDREW HILL(p) JOHN MIXON(b) GENE GAMMAGE(ds)
録音 1961年夏 Gas Light Square
ジョニー・ハートマンには、インパルス・レコードにコルトレーンとの共演盤(1963年3月録音)がありますが、このアルバムはその凡そ2年前のもので、ラフな音撮りですが録音状態が良く、オン・マイクということもあり、ハートマンの声が非常に生々しく捉えられていて、クルーナーとしてのベルベット・ヴォイスを存分に味わえます。
ハートマンのレコーディングとしては、上記のインパルス盤と1959年1月録音の「And I Thought About You」(Roost)の間を埋めるものですが、ディスコグラフィーには載っていませんでした。
一方のアンドリュー・ヒルは、1955年頃に録音された「SO IN LOVE」(WARWICK)が初録音とされており、そこでのプレイ・スタイルは、エロール・ガーナーやアーマド・ジャマルが顔を出していました。
その後の公式録音は、8年後のブルーノート・レコードの「BLACK FIRE」(1963年11月録音)となるため、今回の掲載盤は、その間に録音されていることになります。
ローカル盤らしく、レコードの表裏の編集はクレジットと異なるところがあり、それはそれでご愛敬ですが、コルトレーンとの共演盤を彷彿とさせるハートマンのヴォーカルと、若干24歳のアンドリュー・ヒルが弾くフレーズは、かなり新しくはなってきているものの、ブルーノート時代の諸作品に聴かれるようなセロニアスモンクからの影響は、まだありません。
ヒルは、ダイナ・ワシントンの歌伴奏を務めた経験もあることから、ハートマンのバックも無難にこなしていて、歌伴奏とピアノ・プレイも楽しめる1枚となっています。
「Sittin′ in With」 VGM 0011
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1. SOMEBODY LOVES ME
2. STELLA BY STARLIGHT
3. ANDREW GROOVES Ⅰ
4. YOU CAME A LONG WAY FROM ST. LOUIS
5. MISTY
6. ANDREW GROOVES Ⅱ
JOHNNY HARTMAN(vo) ANDREW HILL(p) JOHN MIXON(b) GENE GAMMAGE(ds)
録音 1961年夏 Gas Light Square
ジョニー・ハートマンには、インパルス・レコードにコルトレーンとの共演盤(1963年3月録音)がありますが、このアルバムはその凡そ2年前のもので、ラフな音撮りですが録音状態が良く、オン・マイクということもあり、ハートマンの声が非常に生々しく捉えられていて、クルーナーとしてのベルベット・ヴォイスを存分に味わえます。
ハートマンのレコーディングとしては、上記のインパルス盤と1959年1月録音の「And I Thought About You」(Roost)の間を埋めるものですが、ディスコグラフィーには載っていませんでした。
一方のアンドリュー・ヒルは、1955年頃に録音された「SO IN LOVE」(WARWICK)が初録音とされており、そこでのプレイ・スタイルは、エロール・ガーナーやアーマド・ジャマルが顔を出していました。
その後の公式録音は、8年後のブルーノート・レコードの「BLACK FIRE」(1963年11月録音)となるため、今回の掲載盤は、その間に録音されていることになります。
ローカル盤らしく、レコードの表裏の編集はクレジットと異なるところがあり、それはそれでご愛敬ですが、コルトレーンとの共演盤を彷彿とさせるハートマンのヴォーカルと、若干24歳のアンドリュー・ヒルが弾くフレーズは、かなり新しくはなってきているものの、ブルーノート時代の諸作品に聴かれるようなセロニアスモンクからの影響は、まだありません。
ヒルは、ダイナ・ワシントンの歌伴奏を務めた経験もあることから、ハートマンのバックも無難にこなしていて、歌伴奏とピアノ・プレイも楽しめる1枚となっています。
初めて見るアルバムですが、こういうのがあるのかと驚きました。ハートマンは結構好きで何枚か持っていますが、曲目も興味をそそられるもので、聴いてみたい作品です。CDを探してみます。
アンドリュー・ヒルについても、どういう演奏をしているか気にかかります。
中音部を中心に、比較的早いテンポで上下にスライドするようなアドリブを中心に演奏しています。
特にこれといった特徴は無いのですが、Blue Note時代の演奏と比較して聴くと、その変化は顕著です。
ちなみに、ANDREW GROOVES はA面とB面で異なった演奏で、A面は途中でテープ編集した後が分かります。
トリオ演奏としては、B面のⅡの方が出来がよさそうです。