ピエール・ファヴレがリーダーとなった4人編成で、ジャケット右上の「This is free jazz」が示す通り、1970年前後のヨーロッパの新しいジャズを紹介している1枚となっています。
「PIERRE FAVRE QUARTETT」 Wergo WER 80004
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1. LOVERS
2. DEDICATION(FOR JOHN C.)
3. WHAT HAPPENED TO THE OLD COP SETS, CLANCY?
PIERRE FAVRE(perc) IRENE SCHWEIZER(p)
PETER KOWALD(b) EVAN PARKER(ss, ts)
録音 1969年11月
1937年生まれのピエール・ファヴレは、スイスを代表するドラマーの一人であり、今回のメンバーの中では一番年上です。
彼は、イレーネ・シュヴァイツァーとペーター・コヴァルトの3人でトリオを組んで活動していた時期に、「SANTANA」というタイトルのレコーディング記録があります。
今回のアルバムに収録されている3曲、
「LOVERS」は、ノン・リズムの曲で、エヴァン・パーカーのソプラノ・サックスと、ペーター・コヴァルトのベースが微妙な位置関係を保ちながら進行し、ピエール・ファヴレはその合間を縫って一撃を加えるという、まずは露払いのような短い演奏です。
「DEDICATION(FOR JOHN C.)」は、4人による即興で、パーカーのテナー・サックスとドラムスの激しいやり取りの中に、シュバイツァーが割り込む形で参加し、壮絶な演奏を繰り広げますが、正に後期コルトレーンのプレイを聴いているようで、後半になってドラムスとサックスからドラムスとピアノの丁々発止のプレイへと続き、コヴァルトのベース・ソロを経て再び全員による即興となります。
「WHAT HAPPENED TO THE OLD COP SETS, CLANCY?」は、シュヴァイツァーのピアノと、ファーブルのベースのデュオでスタートし、パーカーのソプラノ・サックスが絡むあたりから4人の即興となります。
このアルバムの4人は、いずれも過去に掲載しています。
リーダーのピエール・ファヴレは、1971年の佐藤允彦との共演アルバムである「TRINITY」で、この時は「静」が優先した内容で、印象は薄いです。
激しい演奏を繰り広げる女流ピアニストのイレーネ・シュバイツァーは、2015年のレコーディングも聴きましたが、今でも精力的な活動を行っているようです。
テナーとソプラノで静から動を表現するエヴァン・パーカーは、相変わらず強烈な印象を与える奏者です。
ベーシストのペーター・コヴァルトは、FMPの3枚組の「DUOS EUROPA AMERICA JAPAN」でたっぷり味わったことがありました。
「PIERRE FAVRE QUARTETT」 Wergo WER 80004
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1. LOVERS
2. DEDICATION(FOR JOHN C.)
3. WHAT HAPPENED TO THE OLD COP SETS, CLANCY?
PIERRE FAVRE(perc) IRENE SCHWEIZER(p)
PETER KOWALD(b) EVAN PARKER(ss, ts)
録音 1969年11月
1937年生まれのピエール・ファヴレは、スイスを代表するドラマーの一人であり、今回のメンバーの中では一番年上です。
彼は、イレーネ・シュヴァイツァーとペーター・コヴァルトの3人でトリオを組んで活動していた時期に、「SANTANA」というタイトルのレコーディング記録があります。
今回のアルバムに収録されている3曲、
「LOVERS」は、ノン・リズムの曲で、エヴァン・パーカーのソプラノ・サックスと、ペーター・コヴァルトのベースが微妙な位置関係を保ちながら進行し、ピエール・ファヴレはその合間を縫って一撃を加えるという、まずは露払いのような短い演奏です。
「DEDICATION(FOR JOHN C.)」は、4人による即興で、パーカーのテナー・サックスとドラムスの激しいやり取りの中に、シュバイツァーが割り込む形で参加し、壮絶な演奏を繰り広げますが、正に後期コルトレーンのプレイを聴いているようで、後半になってドラムスとサックスからドラムスとピアノの丁々発止のプレイへと続き、コヴァルトのベース・ソロを経て再び全員による即興となります。
「WHAT HAPPENED TO THE OLD COP SETS, CLANCY?」は、シュヴァイツァーのピアノと、ファーブルのベースのデュオでスタートし、パーカーのソプラノ・サックスが絡むあたりから4人の即興となります。
このアルバムの4人は、いずれも過去に掲載しています。
リーダーのピエール・ファヴレは、1971年の佐藤允彦との共演アルバムである「TRINITY」で、この時は「静」が優先した内容で、印象は薄いです。
激しい演奏を繰り広げる女流ピアニストのイレーネ・シュバイツァーは、2015年のレコーディングも聴きましたが、今でも精力的な活動を行っているようです。
テナーとソプラノで静から動を表現するエヴァン・パーカーは、相変わらず強烈な印象を与える奏者です。
ベーシストのペーター・コヴァルトは、FMPの3枚組の「DUOS EUROPA AMERICA JAPAN」でたっぷり味わったことがありました。