あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

富樫雅彦のディスコ・グラフィーから

2021-04-11 | JAZZ
1996年頃に購入した富樫雅彦のディスコ・グラフィーを久しぶりに取り出してみました。
ここにはデビューから1994年12月迄に、富樫が演奏した記録がモノクロ写真と共に年代順に整理されていて、巻末には全ての曲目と、アルバムに参加したミュージシャン、それにコンサートの記録が詳細に載っています。
また、裏表紙のアサギマダラは、彼が好きだった蝶の中の1枚です。
 

そこで、富樫のドラミングが最初に記録されているアルバムを取り上げました。
ジャズミュージシャンの写真集でも有名な阿部克自のプロデュースによる2枚組のLPの中に、秋吉さんの渡米後、コージー・カルテットを引き継いだ渡辺貞夫がリーダーとなって吹き込んだ3曲があり、記録上では、これが若干17歳の富樫の貴重な演奏となっています。

「JAZZ SCENE ′57」 TRIO PAP 20041~42
  
1. WINDOW SHOPPIN’
2. ALL THE THINGS YOU ARE
3. SUMMER SET
渡辺貞夫(as) 八木正生(p) 原田政長(b) 富樫雅彦(ds)
録音 1957年8月20日

1曲目の「 WINDOW SHOPPIN’」は、渡辺貞夫の作曲による12小節のブルースで、冒頭の1コーラスは4つを刻むベースによりテンポが設定され、続いて八木のピアノが加わって1コーラスの後、4人のプレイに移ります。
富樫は、アタックの強いバスドラの他、スネヤ、シンバルもしっかり録音されていて、後半ではアルト・サックスとドラムスのフォーバースを経て、ドラム・ソロのスペースも与えられています。
また、いきなり富樫のドラム・ソロでスタートする「SUMMER SET」は、少しテンポを上げていて、3分間の演奏の中で出番も多くなっています。

この3曲での富樫は、その後の切れ味鋭いドラミングにはなっていませんが、13歳の頃からドラマーの道を志した初の記録であり、1957年という時代にステレオで録音された貴重な音源でもあります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プーさんのラスト・ソロ | トップ | 高柳昌行・井野信義デュオ+1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JAZZ」カテゴリの最新記事