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私の愛聴盤 (第64回)

2015-05-24 | 私の愛聴盤
第64回はフィニアス・ニューボーン・Jrの「ヒアー・イズ・フィニアス」です。

Phineas Newborn, Jr. (1931年12月14日 – 1989年5月26日) テネシー州ホワイトビル出身

ジャズ・ピアニストの中でも、最も正統的で優れたテクニックを持っていたフィニアス・ニューボーンJr.、
左手で右手と同じアドリブが弾け、先輩格のアート・テイタムの流れを組むピアニストとして、デビュー当時から注目されていましたが、不幸にして神経・精神上の病気のため、後年は断続的な活動となっています。
そのような理由から、あまり多くないレコーディングですが、その中で一際輝いている彼の初リーダー作が今回のアルバムです。
「HERE IS PHINEAS」 ATLANTIC 1235
  
1. BARBADOS
2. ALL THE THINGS YOU ARE
3. THE MORE I SEE YOU
4. CELIA
5. DAHOUD
6. NEWPORT BLUES
7. I’M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
8. AFTERNOON IN PARIS
PHINEAS NEWBORN Jr.(p) OSCAR PETTIFORD(b) KENNY CLARK(ds) CALVIN NEWBORN(g)
録音 1956年5月3、4日

このレコーディングは、フィニアスがテネシーからニューヨークへ移って直ぐに、2日間に渡って行われています。
解説によると、全部で12曲演奏されたのですが、フィニアス自身の意見で8曲が選択されたようです。
また、最初の日のセッションにはフィニアスの弟で、ギタリストのカルヴィン・ニューボーンが4曲で参加しています。(こちらは影が薄い)
アルバムの内容は、ジャズ・マンのオリジナル曲とスタンダードの2曲、自身のオリジナル・ブルースで、高音の使い方も上手いです。

このアルバムは、デビューにして完璧な演奏を披露している名演奏集です。

上記はモノラル盤ですが、このレコードのステレオ・バージョンもあります。
「HERE IS PHINEAS」 ATLANTIC SD 1235
  

2種類のレコードを聴き比べた結果、モノラル盤は、ベースの粒立ちが良くしっかり聴こえるのに対し、ドラムスの音が小さめでした。
一方、ステレオ盤はピアノを中央にベースが後ろに配置され音が引っ込んでしまっていて、ドラムスは右寄りでした。
またピアノ音は、ステレオ盤が広がりがあるため線が少し細くなるものの、比べて聴かなければ分からない程で、いずれも優秀録音でした。


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