マル・ウォルドロンがenjaレーベルに録音したクインテットによるライブとスタジオ録音です。
最初は、ワーグナーの歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の舞台としても知られる独のニュルンベルクで開催された「EAST-WEST '74 FESTIVAL」での演奏集で、ジャケットの写真にあるように、ホーン奏者の2人は演奏しながら譜面台を見ているようで、ジャズでは珍しい光景です。
「HARD TALK」 enja 2050
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1. RUSSIAN MELODY
2. SNAKE OUT
3. HARD TALK
MANFRED SCHOOF (cor) STEVE LACY (ss)
MAL WALDRON (p) ISLA ECKINGER (b) ALLEN BLAIRMAN (ds)
録音 1974年5月4日
マル・ウォルドロンの演奏パターンは、ホーンが加わっても変わらずのスタイルとなっています。
「 RUSSIAN MELODY」とは言っても、ロシアに関係したメロディが聞こえてくる訳ではなく、ゆったりとした演奏が進行する中で、マンフレッド・ショーフのけだるい感じのトランペットが印象的ですが、続いて収録されている「SNAKE OUT」においては目の覚めるようなハードな演奏に変っていて、スティーヴ・レイシーも同様にフリーキーな音を連発しています。
レコード裏面全部を占める「HARD TALK」では、前曲の流れが増幅されて行き、特にレイシーには珍しく、ダーティな音まで発しています。
中間部では、マルの静寂なピアノ・ソロに続いてトリオによる演奏となり、ベースとドラムスのデュオを挟んでテーマに戻りますが、イスラ・エッキンガーのベース・ソロも特出しています。
続いてのスタジオ録音は、サブ・タイトルに「with Steve Lacy」とあるように、スティーヴ・レイシーの出番が多くなっています。
「ONE-UPMANSHIP」 enja 2092
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1. ONE-UPMANSHIP
2. THE SEAGULLS OF KRISTIANSUND
3. HURRAY FOR HERBIE
MANFRED SCHOOF (tp) STEVE LACY (ss)
MAL WALDRON (p) JIMMY WOODE (b) MAKAYA NTSHOKO (ds)
録音 1977年2月12日
アルバム「HARD TALK」と違い、こちらは2人のホーン楽器を主役に立てての演奏で、「ONE-UPMANSHIP」は、2管によるテーマらしき提示があり、続いてステーヴ・レイシーがソプラノ・サックスで登場しますが、ゆったりしたテンポで入り、演奏途中ではリズムレスで瞑想的なプレイを聞かせてくれます。
その後はアップ・テンポに変わり、マンフレッド・ショーフのトランペットが激しいプレイで正にハード・トークとなっています。
「THE SEAGULLS OF KRISTIANSUND」は、美しいメロディを持った曲で、ゆったりしたテンポで演奏されますが、先発はスティーヴ・レイシーで、マル自身のピアノ・プレイもその雰囲気のまま演奏されています。
また、サブタイトルには“Wigdis Wollanに捧ぐ”となっていたことからその人をネットで検索したところ、写真家のようであり、そのことを思い浮かべながら聴いて行くと色々な風景が浮かんできます。
「HURRAY FOR HERBIE」は、一聴してマルの曲と分かるリズム・パターンを持った演奏となっており、ベースとドラムスの強烈なリズム陣が一役買っています。そしてそのリズムパターに乗ってマンフレッド・ショーフが絶妙なソロを展開したかと思えば、ベース、ドラムスにも十分なソロ・スペースが与えれています。
最初は、ワーグナーの歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の舞台としても知られる独のニュルンベルクで開催された「EAST-WEST '74 FESTIVAL」での演奏集で、ジャケットの写真にあるように、ホーン奏者の2人は演奏しながら譜面台を見ているようで、ジャズでは珍しい光景です。
「HARD TALK」 enja 2050
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1. RUSSIAN MELODY
2. SNAKE OUT
3. HARD TALK
MANFRED SCHOOF (cor) STEVE LACY (ss)
MAL WALDRON (p) ISLA ECKINGER (b) ALLEN BLAIRMAN (ds)
録音 1974年5月4日
マル・ウォルドロンの演奏パターンは、ホーンが加わっても変わらずのスタイルとなっています。
「 RUSSIAN MELODY」とは言っても、ロシアに関係したメロディが聞こえてくる訳ではなく、ゆったりとした演奏が進行する中で、マンフレッド・ショーフのけだるい感じのトランペットが印象的ですが、続いて収録されている「SNAKE OUT」においては目の覚めるようなハードな演奏に変っていて、スティーヴ・レイシーも同様にフリーキーな音を連発しています。
レコード裏面全部を占める「HARD TALK」では、前曲の流れが増幅されて行き、特にレイシーには珍しく、ダーティな音まで発しています。
中間部では、マルの静寂なピアノ・ソロに続いてトリオによる演奏となり、ベースとドラムスのデュオを挟んでテーマに戻りますが、イスラ・エッキンガーのベース・ソロも特出しています。
続いてのスタジオ録音は、サブ・タイトルに「with Steve Lacy」とあるように、スティーヴ・レイシーの出番が多くなっています。
「ONE-UPMANSHIP」 enja 2092
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1. ONE-UPMANSHIP
2. THE SEAGULLS OF KRISTIANSUND
3. HURRAY FOR HERBIE
MANFRED SCHOOF (tp) STEVE LACY (ss)
MAL WALDRON (p) JIMMY WOODE (b) MAKAYA NTSHOKO (ds)
録音 1977年2月12日
アルバム「HARD TALK」と違い、こちらは2人のホーン楽器を主役に立てての演奏で、「ONE-UPMANSHIP」は、2管によるテーマらしき提示があり、続いてステーヴ・レイシーがソプラノ・サックスで登場しますが、ゆったりしたテンポで入り、演奏途中ではリズムレスで瞑想的なプレイを聞かせてくれます。
その後はアップ・テンポに変わり、マンフレッド・ショーフのトランペットが激しいプレイで正にハード・トークとなっています。
「THE SEAGULLS OF KRISTIANSUND」は、美しいメロディを持った曲で、ゆったりしたテンポで演奏されますが、先発はスティーヴ・レイシーで、マル自身のピアノ・プレイもその雰囲気のまま演奏されています。
また、サブタイトルには“Wigdis Wollanに捧ぐ”となっていたことからその人をネットで検索したところ、写真家のようであり、そのことを思い浮かべながら聴いて行くと色々な風景が浮かんできます。
「HURRAY FOR HERBIE」は、一聴してマルの曲と分かるリズム・パターンを持った演奏となっており、ベースとドラムスの強烈なリズム陣が一役買っています。そしてそのリズムパターに乗ってマンフレッド・ショーフが絶妙なソロを展開したかと思えば、ベース、ドラムスにも十分なソロ・スペースが与えれています。