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カフェ・モンマルトルのスタン・ゲッツ

2021-09-19 | JAZZ
スタン・ゲッツのヨーロッパでの演奏の中から、デンマークのカフェ・モンマルトルで行ったライブの模様を収めたアルバム。
デクスター・ゴードン、ベン・ウェブスター、ジョニー・グリフィン等、多くのジャズマンの演奏記録があるこのクラブで、3日間に渉るギグから2枚組、9曲が収録されています。

「STAN GETZ 4 LIVE AT MONTMARTRE」 SCS 1073/74
  
1. MORNING STAR
2. LADY SINGS THE BLUES
3. CANCAO DO SOL
4. LUSH LIFE
5. STAN’S BLUES
6. INFANT EYES
7. LESTER LEFT TOWN
8. EIDERDOWN
9. BLUES FOR DORTE
STAN GETZ (ts) JOANNE BRACKEEN (p, elp) N.H.Ø.PEDERSEN (b) BILLY HART (ds)
録音 1977年1月28~30日

タイトルにfert. Niels - Henning Ørsted Pedersen の副題があるように、ベーシスト以外は米国からのメンバーで、当時ゲッツのグループに参加していたジョアン・ブラッキーンのピアノ演奏が聴けるのも貴重です。
そして、何時ものゲッツのレコーディングでは中々聴くことが出来ない曲も多くあり、1枚当たり40分強の演奏において、それぞれB面の最後にはゲッツのオリジナル・ブルースが収められています。
この2曲は何れも4人がリレー式にフューチャーされていて、その雰囲気からもプログラムの最終曲として演奏していたのではと思われます。
収録されている9曲の中では、ウエイン・ショーターの作曲による2曲の出来ばえが素晴らしく、「INFANT EYES」は、バラード演奏におけるゲッツの情緒溢れるテナーと、ブラッキーンの流れるようなタッチの美しいピアノ・ソロが堪能できます。
また「LESTER LEFT TOWN」は、アップ・テンポでありながら13分30秒という長い演奏で、お馴染みのテーマの前に24小節のイントロを付けており、ゲッツは次から次へとスムースなフレーズで押しまくり、ブラッキーンは、エレピによる絶妙なプレイを披露し、そして、曲の後半ではオルステッド・ペデルセンのロング・ソロも登場します。
そのペデルセンは、多くの曲でフューチャーされていますが、このレーベルの録音にありがちな抑揚に欠けるペタペタとしたベース音ではなく、メリハリの利いた音で収録されているところが救いです。
このレコーディング時のゲッツは50歳ですが、未だにエキサイティングでスインギーな演奏から体調も良かったことが伺えます。


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