これまで未発表であった、ドナルド・バード&ボビー・ジャスパーによる1958年のスタジオ録音盤を聴きました。
「DONALD BYRD - BOBBY JASPER - PARIS ´58」 Sam SRLP 26
1. SPLENDID
2. PAUL´S PAL (*)
3. FORMIDABLE
4. EASY LIVING
5. AFTER YOU´VE GONE (*)
6. FLUTE BOP
DONALD BYRD (tp) BOBBY JASPER (ts, fl) WALTER DAVIS (p)
DOUG WATKINS (b) JACK DIEVAL (b) (*)
ART TAYLOR (ds) DANIEL HUMAIR (ds) (*)
録音 1958年11~12月
このアルバムは下の2枚のBrunswick盤(58年10月22日録音)に続くもので、仏のラジオ番組の招きで録音されており、(*)印の2曲で仏のリズム陣が参加していますが、その他の4曲は米国のミュージシャンを中心としたメンバーも同じで、「PAUL´S PAL」 と 「FORMIDABLE」の2曲が重複しています。
また、モノラルでありながらスタジオ録音であるからして高音質で非常に聴きやすかったです。
まずは、重複している2曲から、
「PAUL´S PAL」のスタジオ録音盤は、ベーシストとドラマーがフランス人で8分を超える演奏となっていて、テーマの後はバードが先発しています。
またライブ盤は、12分にならんとする長尺演奏で、ボビー・ジャスパーが先発していますが、イマジネーションたっぷりのジャズパーの演奏が光っています。
そして、ベーシストとドラマーはフランス人が担当していますが、ダニエル・ユメールのドラミングは少し騒がしいところがあり、ライブ盤のアート・テイラーの方が一枚上と感じました。
「FORMIDABLE」のライブ盤は7分を超える演奏で、バードが先発、一方のスタジオ録音は5分強で、ジャスパーが先発しており、後半での2人の8小節交換も無くコンパクトに纏められています。
アルバムの最初に収録されている「SPLENDID」は、アップテンポによる典型的なハードバップですが、アート・テイラーのプッシュするドラミングと、跳ねるようなダグ・ワトキンスのベースに乗って、まるでクリフォード・ブラウンのようなスムースなソロを展開するバードが素晴らしいです。
また「EASY LIVING」でのスロー・バラードにおいても一級の演奏を披露しており、相方のジャズパーは、フルートでバードの後ろでオブリガードを付けた後にソロを取りますが、やはりバードの演奏が印象に残ります。
続く「 AFTER YOU´VE GONE」は、アップ・テンポによる演奏で、先発するジャズパーのテナーと、バードが激しいソロの応酬を繰り広げており、中間部ではウォルター・デイビスもバド・パウエル並のソロで迫ってきて、最後はダニエル・ユメールのドラム・ソロを経てテーマに返しています。
最終曲の「FLUTE BOP」は、タイトルそのもののバップ曲で、ジャズパーの跳ねるような軽快なフルート演奏が楽しめました。
「DONALD BYRD - BOBBY JASPER - PARIS ´58」 Sam SRLP 26
1. SPLENDID
2. PAUL´S PAL (*)
3. FORMIDABLE
4. EASY LIVING
5. AFTER YOU´VE GONE (*)
6. FLUTE BOP
DONALD BYRD (tp) BOBBY JASPER (ts, fl) WALTER DAVIS (p)
DOUG WATKINS (b) JACK DIEVAL (b) (*)
ART TAYLOR (ds) DANIEL HUMAIR (ds) (*)
録音 1958年11~12月
このアルバムは下の2枚のBrunswick盤(58年10月22日録音)に続くもので、仏のラジオ番組の招きで録音されており、(*)印の2曲で仏のリズム陣が参加していますが、その他の4曲は米国のミュージシャンを中心としたメンバーも同じで、「PAUL´S PAL」 と 「FORMIDABLE」の2曲が重複しています。
また、モノラルでありながらスタジオ録音であるからして高音質で非常に聴きやすかったです。
まずは、重複している2曲から、
「PAUL´S PAL」のスタジオ録音盤は、ベーシストとドラマーがフランス人で8分を超える演奏となっていて、テーマの後はバードが先発しています。
またライブ盤は、12分にならんとする長尺演奏で、ボビー・ジャスパーが先発していますが、イマジネーションたっぷりのジャズパーの演奏が光っています。
そして、ベーシストとドラマーはフランス人が担当していますが、ダニエル・ユメールのドラミングは少し騒がしいところがあり、ライブ盤のアート・テイラーの方が一枚上と感じました。
「FORMIDABLE」のライブ盤は7分を超える演奏で、バードが先発、一方のスタジオ録音は5分強で、ジャスパーが先発しており、後半での2人の8小節交換も無くコンパクトに纏められています。
アルバムの最初に収録されている「SPLENDID」は、アップテンポによる典型的なハードバップですが、アート・テイラーのプッシュするドラミングと、跳ねるようなダグ・ワトキンスのベースに乗って、まるでクリフォード・ブラウンのようなスムースなソロを展開するバードが素晴らしいです。
また「EASY LIVING」でのスロー・バラードにおいても一級の演奏を披露しており、相方のジャズパーは、フルートでバードの後ろでオブリガードを付けた後にソロを取りますが、やはりバードの演奏が印象に残ります。
続く「 AFTER YOU´VE GONE」は、アップ・テンポによる演奏で、先発するジャズパーのテナーと、バードが激しいソロの応酬を繰り広げており、中間部ではウォルター・デイビスもバド・パウエル並のソロで迫ってきて、最後はダニエル・ユメールのドラム・ソロを経てテーマに返しています。
最終曲の「FLUTE BOP」は、タイトルそのもののバップ曲で、ジャズパーの跳ねるような軽快なフルート演奏が楽しめました。