20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

モナコGP-決勝

2024-05-27 20:07:09 | F1レース
5月26日、2024年F1第8戦モナコGPの決勝レースがモンテカルロ市街地コースで行われ、モナコ出身のルクレール(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインで、2022年第11戦オーストリアGP以来2年ぶりのキャリア通算6勝目、そして悲願の母国GP初優勝を飾った。



2位にピアストリ(マクラーレン)、3位にサインツ(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は8位となり、今季6度目(スプリント含む)の入賞、そして日本人3人目となるモナコでの初入賞を果たした。

スタートタイヤはミディアムが10台、ハードが10台と別れた。上位10グリッドのうち、5番グリッドのラッセル(メルセデス)、6番グリッドのフェルスタッペン(レッドブル)、7番グリッドのハミルトン(メルセデス)の3台はホワイトのハード(C3)をチョイス。

上位10グリッドのうち、角田を含む残る6台はイエローのミディアム(C4)を選択。8番グリッドの角田はハードタイヤの3台を追う展開となった。

快晴のもと、気温22度、路面温度47度というコンディションで78周の決勝レースはスタートを迎えた。

ターン1は混乱なく各車通過。しかし、その先のターン3で最後列スタートのマグヌッセン(ハース)によるペレス(レッドブル)への接触が起因する多重クラッシュが発生し、ヒュルケンベルグ(ハース)を含めた3台がリタイアに。ドライバーは3名とも無事だったが、レースは早々に赤旗中断となった。

また、3番手スタートのサインツ(フェラーリ)はスタート直後のターン1でピアストリとわずかに接触。左フロントタイヤがパンクし、ターン4(カジノ)で曲がりきれず、サインツは一気に16番手まで順位を落とす。

さらに赤旗導入直前のターン8(ポルティエ)で、11番手スタートのオコン(アルピーヌ)がガスリー(アルピーヌ)に仕掛けた。サイド・バイ・サイドの最中、オコンの左リヤタイヤとガスリーの右フロントタイヤが接触。

オコンのマシンは跳ね上がり15番手まで後退したほか、ガスリーは9番手をキープするも、チームメイトとの接触に不満を露わにする。

これにより、赤旗導入時点でのトップ10は、ルクレール、ピアストリ、ノリス、ラッセル、フェルスタッペン、ハミルトン、角田、アルボン(ウイリアムズ)、ガスリー、ストロール(アストンマーティン)というオーダーとなっていた。

ただ、リスタート順はグリッド順に戻るかたちとなり、サインツは3番手からリスタートを迎えることが叶った。なお、オコンはガスリーとの接触でマシンにダメージを負っており、ここでリタイアを選択している。

ガードレール交換のための約40分の中断を経て、3周目にスタンディングスタートでリスタートを迎えた。なお、赤旗の間に全車がタイヤを履き替え、ハードからハードに交換した14番手のサージェント以外はタイヤ交換義務をここで消化している。

16台によるリスタートは、接触もなくクリーンな走りだしとなった。赤旗の間にタイヤ交換義務を終えた多くの車両は、そのままチェッカーまでの70周以上を走り切ることを念頭に、タイヤを持たせる走りを展開する。

ダーティエアの影響を避けるべく意図的に車間を取るようにペースをコントロールする車両もあり、序盤からオーバーテイクもない均衡状態が続いた。

12周目には4番手ノリスと5番手ラッセルのギャップが6.6秒まで開いた。ラッセルは「もっと詰めたほうがいいんじゃない?」と無線を飛ばすが、メルセデスは「今は速く走る必要はない」と指示。このメルセデスの戦略により、トップ4台と5番手ラッセル以降のギャップが毎周開いていく。

そんななか、角田も無理にミディアムタイヤの3台との間合いを詰めることはせず、同じハードタイヤで76周を走り切ることを念頭にペースコントロールに徹する。背後には9番手のアルボンがピタリと着くが、抜けないモナコ・モンテカルロなだけに、アルボンも仕掛けることができない。

ペースの上下はあれど順位変動はなく周回は続いた。34周目を迎え、4番手ノリスと5番手ラッセルは13秒差にまで広がった。それゆえに3番手のサインツは、終盤に4番手ノリスがミディアムタイヤに履き替えるリスクを心配する。1周目にミディアムタイヤにダメージを負ったサインツは、ハードタイヤで76周を走り切る選択しか残されていないからだ。

43周目、11番手ストロールがミディアムからハードに交換。12番手アロンソに16秒差を築いていたことから11番手をキープすることが叶った。そんなストロールだったが49周目のヌーベルシケインで左リヤタイヤをガードレールにぶつけ、トレッドが外れ緊急ピットイン。残り28周をソフトタイヤで走らざるを得ない状況となる。

そんななか、52周目に7番手ハミルトンがピットイン。8番手の角田とは45秒のギャップが開いていたこともあり、7番手をキープしたままコース復帰する。その動きに反応してフェルスタッペンが53周目にハードタイヤへ履き替えると、1分15秒台を連発する。

一方、フェルスタッペン、ハミルトンと同じ戦略だったラッセルはなかなかピットに入らない。その間にフェルスタッペンは1周3秒近く間合いを詰めるも、最後までオーバーテイクには至らなかった。

8番手角田は、7番手のハミルトンが65周目を迎えたところで、ハミルトンにラップダウンとなるも、アルボンをDRS圏内に従えながら我慢の周回が続いていた。そんななか65周目にRBから「プッシュしていいよ」という無線が届くと、「それを待ってたよ」と答えた角田は1分17秒台までペースを上げる。

角田だけではなく、終盤を迎えそれまでペースをコントロールしていたドライバーたちが、総じてプッシュを開始。ピアストリ、サインツ、ノリスは終盤も1秒以内という僅差の戦いが続いたが、抜けないモナコ・モンテカルロなだけに順位は変わることはなかった。
 
40分強の中断も挟んだ78周を終え、モンテカルロ出身のルクレールがポール・トゥ・ウインで、2022年第11戦オーストリアGP以来2年ぶりのキャリア通算6勝目、そして悲願の母国GP初優勝を飾った。

なお、モナコ国籍のドライバーがモナコGPを制したのは1931年のルイ・シロン(ブガッティ)以来史上2度目。1950年からF1世界選手権として開催されて以降ではルクレールが初となる。モナコ人のモナコGP制覇という記念すべきレースとなり、表彰式ではアルベール2世モナコ公殿下もシャンパンファイトを行う珍しいシーンも見られた。

2位に今季初表彰台のピアストリ、3位にサインツが続いた。以下、4位ノリス、5位ラッセル、6位フェルスタッペン、7位ハミルトン、8位角田、9位アルボン、今季初入賞となる10位ガスリーまでがポイント獲得となった。

リスタート後は長く、厳しいハードタイヤでの76周となった角田は、ファイナルラップに自己ベストの1分15秒205をマーク。8位のポジションを守り切り、2008年の中嶋一貴(ウイリアムズ・トヨタ)、2011年の小林可夢偉(ザウバー)に続く、日本人3人目となるモナコでの入賞を果たした。

次戦となる2024年F1第9戦カナダGPは、6月7〜9日にジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。

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エミリア・ロマーニャGP-決勝

2024-05-21 21:14:08 | F1レース
5月19日、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースがイタリアのイモラ・サーキットで行われ、フェルスタッペン(レッドブル)が今季5勝目、自身通算59勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。



2位にノリス(マクラーレン)、3位にルクレール(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は10位となり、今季5度目(スプリント含む)の入賞を果たした。

スタートタイヤは20台中15台がイエローのミディアム(C4)をチョイスする一方、11番グリッドのペレス(レッドブル)、17番グリッドの周(キック・ザウバー)、19番グリッドのサージェント(ウイリアムズ)はホワイトのハード(C3)を選択。

また、15番グリッドのガスリー(アルピーヌ)、ピットスタートのアロンソ(アストンマーティン)はレッドのソフト(C5)を装着した。

快晴のもと、気温26度、路面温度45度、湿度51パーセントというコンディションで63周の決勝レースはスタートを迎えた。ポールスタートのフェルスタッペンが抜群の蹴り出しを見せ、ターン2(タンブレロひとつ目)のホールショットを守る。

6番手のラッセル(メルセデス)まではグリッド順のままターン2を通過。一方、7番手スタートの角田はハミルトン(メルセデス)とヒュルケンベルグ(ハース)にかわされ、9番手でオープニングラップを終えることに。

3周目よりDRSが使用可能となったが、フェルスタッペンはその時点で2番手ノリスを1.2秒引き離しており、早々に独走体制構築にかかった。

角田をかわし8番手に浮上したヒュルケンベルグだったが、7番手ハミルトンのペースにはついて行くことができず、7周目にはハミルトンに3.8秒差をつけられる。角田はヒュルケンベルグのDRS圏内をキープするが、ストレートの速いハースのマシンをなかなか攻略することはできず周回が続いた。

9周目、アルボン(ウイリアムズ)、ガスリー、ボッタス(キック・ザウバー)の3台がハードタイヤに交換。しかし、アルボンは右フロントタイヤのナットを締める前にコースに戻ってしまいスローダウン。翌周に再びピットに入りミディアム履き替えるが、これでラップダウンとなる。

12周目に11番手のリカルド(RB)、そして13周目に角田がハードタイヤに交換。角田はヒュルケンベルグに対しアンダーカットを狙う。その動きを見たヒュルケンベルグは翌14周目にピットに入るが、アウトラップのセクター2、3で自己ベストを更新した角田がピットレーン出口でヒュルケンベルグを先行。見事なアンダーカットを決める。

ただ、それまで角田の背後を走っていたペレス(レッドブル)は、前方がクリアとなったこともあり、自己ベストを更新する走りで先行するハミルトンとのギャップを縮めにかかる。ただ、そんなペレスは17周目のターン18(リヴァッツァ)でコースオフを喫し、4秒ほど失うことに。

ピット組トップの角田は21周目、スタートからハードタイヤで引っ張るサージェントの背後に追いつき、サージェントに引っかかるかたちに。これで一時は3秒以上のギャップを作ったヒュルケンベルグが背後まで接近する事態に。

その一方、23周目に2番手のノリスがフェルスタッペンに対するアンダーカットを狙ってピットに入ったが、ノリスはペレスの背後でコース復帰となってしまう。ただ、ノリスは24周目のターン1でペレス攻略に成功した。

フェルスタッペンは24周目にピットインし、ノリスの前でコースに復帰。また、角田は26周目のターン2への飛び込みでサージェントを攻略し、ここから自分のペースを取り戻す。

また、5番グリッドスタートのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、最初のピットでサインツ(フェラーリ)へのアンダーカットに成功し、4番手に浮上した。

11番手からハードタイヤで引っ張り続けたペレスは、38周目にピットイン。これで全車が1回のピットストップを終えたことになり、オーダーはフェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ピアストリ、サインツ、ラッセル、ハミルトン、角田、ヒュルケンベルグ、リカルド、ペレスとなった。

11番手でコース復帰となったペレスはミディアムタイヤでハイペースを刻み、39周目にはリカルドを攻略し10番手に浮上。ミディアムスタートでハードに履き替えた周囲のライバルよりも1周2秒速いペレスは40周目にヒュルケンベルグを、そして42周目に角田を攻略する。

さらに、ミディアムタイヤで37周引っ張った13番グリッドスタートのストロール(アストンマーティン)が、ペレス同様に1周2秒速いペースで43周目にリカルドを攻略。46周目のターン2でヒュルケンベルグを攻略したストロールは、9番手を走る角田との3秒の間合いを一気に縮めにかかる。

レースも終盤を迎えた50周目、ストロールがDRSエンドのターン2で角田を攻略。これで角田は10番手にポジションを落とすかたちに。そんななか、6番手を走行していたラッセルが53周目にピットイン。

これでハミルトンに先行されるなか、ミディアムタイヤに履き替えてファステストを狙う作戦を敢行し、54周目にこのレースのファステストとなる1分18秒589をマークする。また、2周遅れで最後尾を走行していたアルボンがガレージにマシンを収めリタイアとなった。

各車タイヤの限界が近づく終盤、一時は6秒以上開いたトップのフェルスタッペンと2番手ノリスのギャップが60周目には1.585秒まで縮まった。タイヤマイレージはノリスが2周多い状況だったが、ノリスは1.017秒差まで接近しファイナルラップに突入した。

ただ、DRS検知までに1秒を切れなかったこともあり、フェルスタッペンがそのままトップチェッカーを受け、今季5勝目、自身通算59勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。ノリスは0.725秒差の2位、そして7.916秒差の3位にルクレールが続いた。

4位ピアストリ、5位サインツ、6位ハミルトン、7位ラッセル、8位ペレス、9位ストロール、10位角田までが入賞。角田は今季5度目の入賞を果たした。

次戦となる2024年F1第8戦モナコGPは、5月24〜26日にモンテカルロ市街地コースで開催される。



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マイアミGP-決勝

2024-05-06 19:36:32 | F1レース
現地時間5月5日、2024年F1第6戦マイアミGPの決勝レースがアメリカ・フロリダ州のマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、ノリス(マクラーレン)がF1初優勝を飾った。なお、マクラーレンにとっては2021年第14戦イタリアGP以来の美酒となった。



2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位にルクレール(フェラーリ)が続いた。角田(RB)は7位となり、前日のスプリントに続いて今季4度目の入賞を果たした。

スタートタイヤは20台中15台がイエローのミディアム(C3)をチョイスする一方、8番グリッドのハミルトン(メルセデス)、15番グリッドのアロンソ(アストンマーティン)、18番グリッドのマグヌッセン(ハース)、20番グリッドのリカルド(RB)の4台がホワイトのハード(C2)、そして16番グリッドのボッタス(キック・ザウバー)がレッドのソフト(C4)を選択した。

快晴のもと、気温28度、路面温度44度、湿度58パーセントというコンディションで57周の決勝レースはスタートを迎えた。ポールスタートのフェルスタッペンが抜群の蹴り出しを見せる後ろで、3番グリッドのサインツ(フェラーリ)が一時は2番手に浮上する。

ただ、4番手スタートのペレス(レッドブル)がターン1でイン側からオーバーシュート。行き場を失ったサインツはペレスに蓋をされるかたちとなり、ルクレールが2番手を取り戻す。また、6番手スタートのピアストリ(マクラーレン)が間隙をついて3番手に浮上し、4番手サインツ、5番手ペレス、6番手ノリスというオーダーに。

その後方では7番手スタートのラッセル(メルセデス)が出遅れ、7番手にヒュルケンベルグ(ハース)が浮上。そして角田はスタートでひとつポジションを上げ、ハードタイヤを履くハミルトンに続く9番手でオープニングラップを終えた。タイヤの異なるハミルトンを攻略したい角田だったが、4周目にラッセルが角田をパスし、角田はスタートポジションの10番手に戻ることとなった。

フェルスタッペンは早々に一人旅となり、国際映像にもその姿が捉えられない状況に。一方、2番手をキープしたルクレールだったが、序盤の勢いは3番手のピアストリにあった。4周目、ピアストリはバックストレートエンドのターン17で難なく2番手に浮上する。

中段では7番手ヒュルケンベルグを先頭に、ハミルトン、ラッセル、角田、ストロール(アストンマーティン)らがトレイン状態に。ハミルトンは10周目にヒュルケンベルグを攻略するが、チームメイトのラッセルはストレートスピードに秀でるハースのヒュルケンベルグ攻略に手間取り、10番手角田、11番手ストロール、12番手ガスリー(アルピーヌ)も含め5台がテール・トゥ・ノーズとなる。

その渋滞の最中、ストロールが12周目にピットに滑り込んだ。同じく12周目のターン11でラッセルがヒュルケンベルグを攻略するが、続く13周目にヒュルケンベルグ、ガスリーがピットイン。一方、ラッセル、角田はアンダーカットのリスクを抱えるなかコースに留まるを選択し、ミディアムタイヤでの周回を長めに重ねることに。

一方、上位勢で真っ先に動いたのは5番手ペレスの18周目。3番手ルクレールは対ピアストリを念頭に置いて20周目にピットインと、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が少ないマイアミだけに、上位勢は軒並みファーストスティントを長めに取った。

そんななか、フェルスタッペンがターン15のコーンを弾き飛ばし、23周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となる。この間に10番手オコン(アルピーヌ)、11番手アロンソ、13番手マグヌッセンがピットを済ませ、アドバンテージを得ることに。一方、角田はVSC導入直前にピットロード入口を過ぎてしまい、ここではアドバンテージを得ることは叶わず。

フェルスタッペンはVSC明けの24周目、ハードスタートのハミルトンは27周目、ピアストリとサインツは28周目にピットイン。しかしその直後、ターン3でマグヌッセンとサージェントがサイド・バイ・サイドの末、マグヌッセンがサージェントを弾き出すかたちでクラッシュ。

地元戦を迎えたサージェントだったが、コースサイドにマシンを止めリタイアとなり、これでセーフティカー(SC)導入に。なお、マグヌッセンはコース復帰を果たすが、接触の原因を作ったとして10秒のタイムペナルティの裁定が下った。

このSCの最中にノリス、ペレス(2度目/ミディアム)、角田、リカルド、周(キック・ザウバー)らがピットストップを敢行。このタイミングにピットを済ませたマシンが大きなマージンを得ることになった。

これで24歳のノリスがラップリーダーに浮上。2番手フェルスタッペン、3番手ルクレール、4番手ピアストリ、5番手サインツ、6番手ペレス、7番手角田、8番手ハミルトン、9番手ラッセル、10番手オコンというオーダーで、レースは33周目にリスタートを迎えた。フェルスタッペンは猛烈な勢いでターン1から揺さぶりをかけるが、初優勝に向けて大きなチャンスを得たノリスは冷静にポジションを守った。

一方、ハードタイヤの角田の背後にはミディアムタイヤのハミルトンが接近。マシンの差、タイヤの差もあるなか、角田は懸命に7番手の座を守る。ただ、34周目のターン12〜13でハミルトンが7番手に浮上。8番手となった角田の背後には同じくメルセデスのラッセルが接近する。

トップのノリスはファステストを更新するペースで37周目時点でフェルスタッペンを2.2秒引き離す走りで、レースをリードする。ただ、レースは残り20周近く残されており、今後ハードタイヤのコンディションがどうなるか、そしてフェルスタッペンがいつスパートするのかが注目となった。

ただ、そんなフェルスタッペンはアンダーステアに悩まされ、「ぜんぜん曲がらないよ」と無線を飛ばす。その無線を裏付けるかのように、ノリスとフェルスタッペンのギャップは確実に広がっていった。

その後ろではピアストリとサインツの4番手争いが白熱。39周目のターン17で2台はわずかに接触し、ピアストリはフロントウイングにダメージを受けた。これでピアストリは緊急ピットを余儀なくされ19番手に後退し、角田が7位に浮上する。

その後、48周目にアロンソがターン11でオコンをかわし9番手に浮上したが、各車のギャップが広がっていたこともあり、それ以降入賞圏内では順位変動はなかった。

レースは最終ラップとなる57周目を終え、トップチェッカーを受けた24歳のイギリス人、ランド・ノリスがF1参戦6年目、参戦110戦目にしてキャリア初優勝を飾った。なお、マクラーレンにとっては2021年第14戦イタリアGPのリカルド以来の美酒となった。

7.612秒差の2位フェルスタッペン、9.920秒差の3位ルクレールまでが表彰台に登壇。4番手でチェッカーを受けたサインツはレース後に5秒加算ペナルティを受け正式結果では5位に後退し、ペレスが4位に繰り上がった。以下、6位ハミルトン、7位角田、8位ラッセル、9位アロンソ、10位オコンまでがポイントを獲得。

角田は前日のスプリントに続く今季4度目の入賞を果たし6ポイントを獲得。これで計14ポイントとなった角田はドライバーズランキング10位に浮上している。

次戦となる2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPは、現地時間5月17〜19日にイタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で開催される。



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