20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

アブダビGP-決勝

2021-12-13 22:23:16 | F1レース
12日(日)、2021年シーズン最終戦となるアブダビGP決勝レースが開催され、スタート直後にリードを奪ったメルセデスのハミルトンが好走を見せるも、終盤に発生した波乱の展開により、レッドブルのフェルスタッペンが優勝を果たすと同時にドライバーズチャンピオンに輝いた。



激戦となった予選ではフェルスタッペンのポールポジションを狙って抜群のチームワークを発揮し、僚友のスリップストリームを得たフェルスタッペンが思惑以上のラップをまとめ上げて今年最後のポールシッターに輝いている。2番手にはドライバーズ選手権を争うライバルのハミルトンが入り、同点で迎えた最後の一戦でランキング上位2人のドライバーがフロントローからの一騎打ちに臨んだ。スタートタイヤが決まるQ2ではミディアムタイヤにフラットスポットを作ってしまったフェルスタッペンがソフトタイヤで走り直しを強いられ、ミディアムで第1スティントを走ったハミルトンとは異なる戦略で決戦に挑んでいる。

なお、ハースF1のマゼピンは新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応を示したことから、決勝レースへの出走を断念している。ハースF1はシューマッハの1人体制で今年最後のレースを戦った。

全長5.281kmのヤス・マリーナ・サーキットは今年、一部のレイアウトが変更され、コーナー数は昨年までの21から16に減ってより高速化したコースにリニューアル。公式タイヤサプライヤーのピレリは計算上、第2スティントにハードタイヤを使用した1ストップが最速の戦略になると見立てていた。

58周で争われた決勝レースは気温24.7℃、路面温度29.1℃、湿度57.3%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まり、予選トップ10に入ったドライバーの中では6番手スタートのボッタス(メルセデス)と8番グリッドに並んだ角田(アルファタウリ)がハードタイヤ、それ以外がソフトタイヤを履いている。タイヤ選択が自由な11番手以降では6列目のアロンソ(アルピーヌ)とガスリー(アルファタウリ)がハードタイヤながらアロンソがユーズドなのに対してガスリーは新品のタイヤセットだ。ほとんどが新しいミディアムタイヤを選び、19番手スタートのシューマッハがソフトタイヤで第1スティントに臨んでいる。

注目の蹴り出しはハミルトンの方が良く、ターン1までにフェルスタッペンをかわして先頭に躍り出る。3番手スタートのノリス(マクラーレン)がワイドにふくらんでしまい、ペレスが3番手に浮上、フェラーリのサインツを挟んでノリスは5番手に後退した。

フェルスタッペンが距離を詰めたターン6でアウト側にいたハミルトンがコースを飛び出してしまい、そこから先頭の位置でコース復帰を果たしたことから、フェルスタッペンとレッドブル陣営はポジションの明け渡しを要求するも、ハミルトンはフェルスタッペンに押し出されたと主張、レーススチュワードは審議の必要なしと判断した。

ハミルトンがリードを保ったまま5周目に入った時点でフェルスタッペンは1.9秒差の2番手、ペレスが3番手に控え、サインツ、ノリス、ルクレール(フェラーリ)、角田が7番手に上がり、メルセデスドライバーとして最後のレースに挑んだボッタスが8番手、オコン(アルピーヌ)、リカルド(マクラーレン)がポイント圏内につけていた。

ミディアムタイヤを履くハミルトンが徐々にリズムに乗ってペースアップする中、フェルスタッペンとのギャップも少しずつ開いていくが、フェルスタッペンも自己ベストを刻んで食らいつく。ペレスはチームメイトよりも若干ペースが遅かったが、それでも3秒後方の位置をキープして上位2台に遅れまいとプッシュしている。4番手以下のドライバーはトップ3ほどのラップタイムを刻めておらず、サインツは10周目に入ってペレスに10秒遅れ、そこから後ろは2秒から1秒前後のギャップで隊列が作られていた。

ファステストを連発するハミルトンについていけなくなっていたフェルスタッペンは14周目に入るタイミングでピットに向かい、ハードタイヤに履き替えて隊列復帰。戻った位置はルクレールの目前だったが、ルクレールは縁石に足を取られる格好でコースオフを喫してしまい、そのスキに角田がポジションを上げている。フェルスタッペンがノリスをオーバーテイクした後ろでは、角田とルクレールが激しい攻防戦を繰り広げ、一度はルクレールがポジションを取り戻すも、タイヤの状態からして優位だった角田が抜き返して6番手をキープした。

フェルスタッペンの次のラップにはハミルトンもピットストップを完了し、ラップリーダーとなったペレスから10秒ほど後方の2番手でコース復帰する。ペレス同様に第1スティントを継続するサインツに引っかかっていたフェルスタッペンは、前方にマシンがいる影響でダーティエアにつかまってコースオフを喫するシーンも見られ、フレッシュタイヤの利点を生かしたいところだったが、サインツ攻略に時間を要してしまい、その間にもハミルトンとのギャップは開く一方だ。なんとかフェラーリマシンを追い抜いたフェルスタッペンだが、19周目をスタートさせた時点でハミルトンとの差は8秒以上に拡大していた。

サインツは20周目にピットインしてハードタイヤに交換し、スタートにハードを選んだガスリーの後方8番手で第2スティントを開始している。

その頃、ペレスに追いついたハミルトンがサイド・バイ・サイドに持ち込んでレッドブルマシンの前に出ようとしたが、チームメイトをアシストしようと踏ん張るペレスが見事な走りで反撃。ペレスがハミルトンの頭を抑えている間に、フェルスタッペンが2台に追いつき、最終的にはハミルトンに追い抜かれたものの、任務完了となったペレスはフェルスタッペンに道を譲った後、ピットに呼ばれてタイヤをハードに履き替えた。

「チェコは最高だ!」とチームメイトを称えたフェルスタッペンだったが、前が開けたハミルトンは一気にペースアップしており、一時はコンマ数秒まで縮まっていた2人の差は2.5秒に広がる。もう1台のメルセデスを駆るボッタスを巧みに抑え込み、3番手につけていた角田は24周目にミディアムからハードに履き替えて第2スティントを開始。残念ながら、ルクレールに対するオーバーカットはかなわず、1.7秒差の10番手の位置で戻っている。

上位勢の争いに注目が集まる中、今回がF1最後のレースとなるキミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)にブレーキトラブルが発生。スピンを強いられたライコネンはスライドしながらコースを横断することになり、フロントウイングをバリアにぶつけてしまった。走行を再開してピットにたどり着き、ノーズを交換したものの、レースを継続できる状態ではなかったようで、マシンをガレージに入れてコックピットを離れた。ラストレースは無念のリタイアとなったライコネンだが、史上最多出場を誇るF1キャリアを通して、独特のキャラクターと素晴らしいドライビングスキルでファンを魅了してきたことは多くの人々の記憶に残ることだろう。

ライコネンが最後のレースを終えた頃、ウィリアムズのジョージ・ラッセルもトラブルに見舞われて戦線離脱を余儀なくされており、ピットインした後、そのままマシンを止めて今シーズンの戦いを終えている。

31周というロングスティントを走ったボッタスは接近戦を続けるルクレールと角田の間に割って入る形で第2スティントをスタート。ハミルトンがラップリーダーとはいえ、ライバルのレッドブルが2-3態勢を築いているとあって、ひとつでも上を目指す必要のあるボッタスは履き替えたばかりのタイヤを生かして猛チャージをかけ、懸命に防御したルクレールを4周かけて追い抜き、3秒前を行くノリスにターゲットを切り替えた。

ライコネンを欠くアルファロメオ・レーシングをさらなるトラブルが襲ったのは36周目。ジョビナッツィがスローダウンを強いられ、ピットにもたどり着けずにレースを終えた。

ジョビナッツィがコース脇にマシンを止めたことから、バーチャルセーフティカーが発令され、その間にルクレールがピットに飛び込んでタイヤをミディアムに戻す。そして、レッドブルも動きを見せ、フェルスタッペンを呼び入れると新しいハードタイヤを装着してコースに送り出し、続けてペレスにも2セット目のハードタイヤを履かせている。

約2周でバーチャルセーフティカーが解除された時点でハミルトンとフェルスタッペンのギャップは16.4秒あったが、新しいタイヤを手にしたフェルスタッペンがファステストラップを刻んで差を詰めていく。すでに27周を走ったタイヤのハミルトンも自己ベストを更新して対抗するが、やはりタイヤの利点を有するフェルスタッペンの方がペースは良く、ジリジリと近づいていった。

それでも、ハミルトンは周回遅れのマシンに対応しながらもペースを緩めず、残り10周を迎えて2人のギャップはまだ12秒あった。ハミルトンの無線ではターン15とターン16の縁石に注意するよう指示が飛んでおり、その直前に当該箇所でノリスがフロントタイヤにパンクチャーを抱えたことを受けて出されたようだ。ノリスは緊急ピットインを強いられたものの、ミディアムタイヤに履き替えて9番手でコース復帰を果たしており、アロンソを追い抜いて8番手に上がっている。

残り5周を迎えてハミルトンのリードが確実になってきたところ、ウィリアムズのラティフィがシューマッハとの攻防戦のさなか、タイヤにダストを拾ってしまったらしく、ターン14のウオールに激突するクラッシュに見舞われる。幸い、ラティフィにケガはない様子だが、マシンのダメージがひどく、撤去作業のためセーフティカーに出陣の要請が入った。

これで確定しつつあったオーダーに変化の可能性が急浮上し、メルセデスがハミルトンをステイアウトさせた一方、当然ながら失うもののないレッドブルはフェルスタッペンとペレスを呼び入れてソフトタイヤに交換。他にも続々とドライバーがピットに飛び込んでソフトタイヤに履き替えていくが、先に動くことができなかったメルセデスとしてはハミルトンをコースにとどめる他なかったと言えよう。ただ、レッドブルもタダで済んだわけでなく、ペレスがトラブルによってリタイアを強いられており、ダブル表彰台のチャンスはここで潰えた。

残り周回数が少なくなっていたこともあり、再開のタイミングが最大の焦点だったが、ようやくセーフティカーが解除されたのは57周目の終わり。ドラマティックにも、ファイナルラップの1周がすべてを決める勝負の瞬間となる・・・!

リスタートに向けてハミルトンも懸命にタイヤを温めていくが、ソフトタイヤを生かすフェルスタッペンが一気に加速して横並びに持ち込み、ハミルトンの抵抗を退けてオーバーテイクを成功させると、反撃に出るハミルトンの攻撃をもかわしきり、ラスト1周にしてラップリーダーの座を奪い返した。

ハミルトンは最後まであきらめずにチャンスを狙っていったものの、先にチェッカーフラッグを受けたのはフェルスタッペンとなり、同時にドライバーズタイトルを手中に収めている。ハミルトンは2位でゴール、サインツが3位表彰台に上った。

ペレスの戦線離脱を喫したレッドブルだが、アルファタウリの角田とガスリーが4位と5位でフィニッシュしており、角田はベストリザルトを記録してルーキーイヤーを締めくくっている。

6位にボッタスが入り、ノリス、アロンソ、オコン、ルクレールがポイントを獲得した。

11位以下、完走はベッテル(アストンマーティン)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、シューマッハ、ペレスは15位完走扱いとなった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが優勝によって、チャンピオンシップはドライバーズ選手権をフェルスタッペン、ペレスが残念ながらリタイヤ、角田が4番手、ガスリーが5番手とアルファタウリとしてはこれ以上はないだろうという結果を残しました。

コンスタラーズ選手権はメルセデスが8連覇を達成した。

劇的な幕切れの余韻が残りつつも、F1一行はすぐさま2022年シーズンに向けた準備が待っている。最終戦の舞台と同じくヤス・マリーナ・サーキットでテストセッションが実施されることになっており、オフシーズンに入ってもF1界の話題は尽きなさそうです。






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アブダビGP-予選

2021-12-13 22:16:20 | F1レース
11日(土)、シーズン最終戦アブダビGP予選がヤス・マリーナ・サーキットで実施され、レッドブルのフェルスタッペンがポールポジションを獲得した。



初日に行われた初回のフリー走行こそレッドブルのフェルスタッペンがトップタイムを記録するも、後半のセッションと予選前の土曜フリー走行ではメルセデスのハミルトンが最速タイムを刻んでおり、予選までの流れとしてはメルセデスが若干優位に立っている可能性をうかがわせている。とはいえ、土曜フリー走行ではフェルスタッペンが2番手に控え、ハミルトンの相棒ボッタスが3番手、4番手にもう1台のレッドブルを駆るペレスが入ったことから、メルセデスとレッドブルによるポールポジション争いが予想されていた。

今年はヤス・マリーナ・サーキットのコースレイアウトが一部変更されてオーバーテイクのチャンス増が期待されているとはいえ、予選順位が反映されるスターティンググリッドのポジションが重要であることは変わりなく、100分の数秒を争う混戦の中団グループを中心に激しい競争が繰り広げられている。

ピレリがC3からC5のドライタイヤを用意する最終戦の予選は気温25.6℃、路面温度30.1℃、湿度54.3%のドライコンディションでQ1がスタート。ピットレーン出口の信号にグリーンライトが灯るとともに半数ほどのドライバーがコースに向かい、全車が出揃った時点でほとんどがソフトタイヤを履いていたが、フェラーリのルクレールとサインツはミディアムタイヤでアタックラップに臨んでいる。

Q1序盤は1分23秒680を刻んだフェルスタッペンがトップに立ち、0.287秒差の2番手にガスリー、3番手に角田とアルファタウリ勢が並び、ペレスが相棒に0.5秒遅れの4番手につけていた。

残る半数のドライバーたちの名前もタイムシートに刻まれると、トップはハミルトンに変わり、ボッタスが0.101秒差の2番手に飛び込んだ結果、フェルスタッペンは0.414秒遅れの3番手に下がり、マクラーレンのノリスとアルピーヌのアロンソがトップ5に食い込んだ。ただ、ペレスが自己ベストタイムを更新して3番手に浮上した後、フェルスタッペンも1分23秒322を刻んで2番手にポジションを上げ、ハミルトンとのギャップを0.056秒に縮めている。

16番手以下のノックアウトゾーンの顔ぶれはベッテル(アストンマーティン)、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ラティフィ(ウィリアムズ)、シューマッハとマゼピンのハースF1勢だ。

ただ、コース上に設置されていたボラードが外れてしまい、撤去の間、赤旗が振られてセッションが中断された。Q1残り時間6分25秒で時計が止められたものの、中断は数分で済み、再びピットレーンがオープンになると、メルセデス勢を含むドライバーたちがガレージを出発。2セット目のソフトタイヤを投入する陣営が多かったが、メルセデスやアルピーヌらはユーズドタイヤを履いており、ミディアムで始動したフェラーリ勢は赤旗前に履き替えたのと同じソフトのタイヤセットでコースインしている。

18分間のQ1を終えてトップタイムはハミルトンがマークした1分22秒845となり、0.272秒差でボッタスが2番手、フェルスタッペンは0.477秒遅れの3番手、ペレスが4番手に続いた。

予選Q1でノックアウトされたのは16番手から順にラティフィとラッセルのウィリアムズ勢、今季をもってF1から引退することを表明しているライコネンはQ1終了を前にピットに引き上げており、最後の予選結果は18番手、ハースF1のシューマッハとマゼピンが19番手と20番手だ。

Q2は開始を前にピットレーン出口に並んでいたメルセデスコンビを先頭に各車がコースに入り、ハミルトンとボッタスをはじめ、レッドブル、アルファタウリ、ノリス、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィがミディアムタイヤを装着してアウトラップをスタートさせた。ストロールとベッテルのアストンマーティン勢はユーズドのソフト、それ以外は新しいソフトタイヤを履いている。

ミディアムで1分23秒185を刻んだハミルトンがひとまずトップの座につくも、0.004秒という僅差でフェルスタッペンが2番手につけ、3番手に入ったボッタスも100分の6秒差とトップ3のギャップはほとんどないに等しい。さらにはソフトを履くフェラーリ勢が好ペースでラップをまとめ、1分23秒174をたたき出したサインツがトップに躍り出ると、ルクレールも4番手タイムを記録する。サインツと5番手に下がったボッタスのギャップは0.072秒しかなく、タイヤコンパウンドの違いはあるものの、トップ5が100分の数秒差で並ぶ超接戦の展開だ。

ところが、レッドブルとフェルスタッペンをハプニングが襲う。フラットスポットを作ってしまったようで、予選トップ10入りしたドライバーは雨天時を除きQ2で自己ベストタイムを記録したタイヤセットでレースをスタートしなければならないため、レッドブルにとっては難しい判断を迫られた。ユーズドのミディアムタイヤで再アタックする選択肢も残されていたが、フラットスポットができたタイヤセットを継続して使用できるかどうかの精査を継続しつつ、レッドブルとフェルスタッペンはソフトタイヤの投入を決断。

ライバルのメルセデス勢は新しいミディアムタイヤを履き、同様にアルファタウリの2人も別のミディアムのセットに履き替えてQ2終盤のランに臨んでいる。残り2分を切った時点で角田は6番手につけていたが、ガスリーはターン9でスライドしてしまい、本人はブレーキトラブルを疑っているようだったが、タイムは15番手にとどまっていた。

レッドブルはペレスにもソフトタイヤを履かせてコースに送り出しており、フェルスタッペンとともにペースアップを成功させた結果、1分22秒800を刻んだフェルスタッペンが自己ベストを更新すると同時にトップタイムを塗り替え、0.335秒差の2番手にペレスが飛び込む。ミディアムを継続したメルセデスはハミルトンが3番手、ボッタスはフェラーリ勢を挟んで6番手の位置だ。他に、ノリス、角田、オコン、マクラーレンのリカルドが予選トップ10入りを決めてQ3進出を果たした。

予選順位を確定させたのは11番手以下、アロンソ、ガスリー、ストロール、ジョビナッツィ、ベッテルだ。ガスリーはフリー走行で好調を維持していたものの、Q2では思うようなラップを走れず、チームメイトの角田と比べてラップタイムは0.6秒以上遅かった。

今年最後のポールシッターを決めるQ3はレッドブル勢が先陣を切り、ペレスがフェルスタッペンをリードする形でアウトラップを開始する。ペレスの無線ではフェルスタッペンを抑え込まないよう注意事項が伝えられており、おそらくはフェルスタッペンにトウを与えようと布陣を組んでいるようだ。

その思惑が功を奏し、1分22秒109を刻んだフェルスタッペンがトップに立ち、2番手以下に0.5秒以上のリードを築いた。2番手にはハミルトンがつけ、最初のアタックでは10番手にとどまったペレスが好タイムを刻んだ単独走行で3番手に浮上、4番手にボッタスのオーダーだ。アルファタウリの角田が一時は3番手につけるペースを見せていたが、コースリミットをオーバーしてしまい、タイムを抹消されている。

チームワークでポールを狙いにきたレッドブルに対し、メルセデスの対応が注目されたラストラン・・・ここでもハミルトン、ボッタスの順でガレージを離れており、レッドブルのような作戦は取っていない。ハミルトンは自己ベストタイムを更新したものの、それでもフェルスタッペンには0.371秒届かず、ポールシッターの栄光はフェルスタッペンに輝いた。

ペレスのタイム更新に期待が集まるも、その前にノリスが3番手にポジションを上げ、ペレスもなんとかベストタイムでラップをまとめたが、ハミルトンとノリスには及ばなかった。それでも、5番手に食い込んだサインツに次ぐ6番手に終わったボッタスを上回っている。ルクレールが7番手に入り、角田はQ3最初のアタックほどのパフォーマンスを引き出せずに8番手、オコン、リカルドのトップ10で予選順位が確定した。

ホンダPU勢、ガスリーが12番手と振るわなかったですが、角田も高ペースを出しているので、フェルスタッペンのチャンピオン獲得と全車トップ10にきたいしたいですね!





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サウジアラビアGP-決勝

2021-12-06 15:19:12 | F1レース
現地5日(日)にジッダ市街地サーキットを舞台にシーズン第21戦サウジアラビアGP決勝レースが開催され、2度の赤旗中断に複数回のバーチャルセーフティカーという波乱の展開をメルセデスのハミルトンが制した。



ストリートコースながら超高速バトルが繰り広げられたサウジアラビアの週末。F1初開催の舞台を各チームやドライバーたちが攻略していく中でタイム更新も激しく、接近戦が予想された予選は、Q3終盤のラストアタックで好ペースを披露していたフェルスタッペン(レッドブル)がコントロールラインを目前にタイヤをバリアにぶつけてしまうインシデントが発生し、最終的にはその時点でトップタイムを刻んでいたハミルトンがポールポジションを手に入れている。メルセデスとしては実力で取ったポールではないと認めているが、それでも、ボッタスが2番手に食い込んでフロントローを独占したアドバンテージをチャンピオンシップの争いに生かすべく決戦に臨んだ。

マシンにダメージを受けたフェルスタッペンは予定外のギアボックス交換によるペナルティが懸念されていたものの、損傷したパーツ交換だけで済み、グリッド降格処分を科せられることなく3番グリッドに並んでいる。

きらびやかな照明が路面を照らす全長6.174kmのジッダ市街地サーキットにて気温28.6℃、路面温度31.9℃、湿度76.9%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まった決勝レースは50周で争われ、予選トップ10入りしたドライバーのうち、Q2のベストタイムをソフトで刻んだのは7番グリッドに並んだマクラーレンのノリスのみで、それ以外はミディアムタイヤで第1スティントに挑んだ。タイヤ選択が自由な10台の中では11番手のリカルド(マクラーレン)がハードタイヤを選び、Q2で思うようにラップをまとめられなかったサインツ(フェラーリ)、Q1敗退を喫したベッテル(アストンマーティン)が同様に硬いコンパウンドでスタートしている。

集中力を高めて臨んだ蹴り出しはトップ5がいずれも好発進を決めたことからポジションの変化はなかったものの、アルファタウリ勢が出遅れており、6番手スタートだったガスリーが2つ、8番グリッドの角田は4つのポジションダウンで12番手に後退してしまう。リプレー映像を確認すると、角田はスタート直後にオコン(アルピーヌ)とサイド・バイ・サイドになり、ボディがアルピーヌマシンのタイヤと接触するシーンがあった。オコンの方は右側に迫ったウオールとサンドイッチ状態でタイヤをこすっていたが、2人ともレースを続行している。

全体的に団子状態が続き、5周目に入った時点でハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンのトップ3は1.3秒の間隔で連なり、4番手のルクレール(フェラーリ)が3秒遅れ、ルクレールの1.3秒後方にペレス(レッドブル)が控えた一方で、6番手に上がった唯一ソフトを履くノリスは5秒以上の遅れを取り、迫りくる後続勢からプレッシャーを受けながらも必死に耐えていた。

15番手スタートから気を吐くサインツが角田、アロンソ(アルピーヌ)をかわし、さらにジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)をロックオンした頃、ハースF1のシューマッハがバリアに突っ込んでレースを終える。リアを失って拘束状態でクラッシュを喫したため、マシンのダメージは激しいものの、ミックにケガはないようで無線でチームの問いかけに「大丈夫。申し訳ない」と返した。一時的に黄旗が振られたものの、すぐさまセーフティカーに出動要請が下っている。

セーフティカー導入を受けてウィリアムズとアストンマーティンが1台ずつをピットに呼び入れ、上位勢でもメルセデスがハミルトンとボッタスのダブルストップを敢行したが、レッドブルはフェルスタッペンをステイアウトさせ、ペレスのタイヤ交換を完了。フェラーリもルクレールのタイヤをハードタイヤに替えてコースに送り出している。他にはマクラーレンとアルピーヌがそれぞれノリスとアロンソのピットストップを終えたが、ノリスは14番手、アロンソは15番手の位置でコースに戻った。

半数のドライバーがステイアウトを選択した中、セーフティカーに連なる隊列のオーダーはフェルスタッペン、ハミルトン(ピットストップ済み、以下、済)、ボッタス(済)、オコン、リカルド、ルクレール(済)、ガスリー、ペレス(済)、サインツ、ジョビナッツィが10番手につけており、そこから角田、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ベッテル(アストンマーティン)はピットインしておらず、タイヤを交換したばかりのノリスとアロンソがそれに続く格好だ。

セーフティカー先導で4周を重ねたタイミングで、レースコントロールは赤旗を掲示してレースの中断を通達。シューマッハがクラッシュしたターン23付近のバリア修復はマシンが走行する中では難しいと判断され、全車をピットレーンに戻して作業が行われることになったのだ。その時点の順番でドライバーたちが停車していく中、ハミルトンは赤旗の可能性を考えるべきだったとして不満をあらわにした。

15分ほどの中断を経て再びグリーンライトが灯ったピットレーンを出発した19台は、二度目のフォーメーションラップを終えてスタンディングスタートでレース再開の時を迎える。

発進はハミルトンの方が良く、リードを奪ってターン1に差し掛かるが、フェルスタッペンがアウト側から飛び込み、コーナリングで行き場をなくしたフェルスタッペンはコースを飛び出してしまい、ハミルトンの前で戻る格好となった。フェルスタッペンとの接触を回避しようとしたハミルトンだが、そのスキにオコンが前に出ており、ハミルトンは3番手に後退している。

しかしながら、混み合うコース上では複数のインシデントが発生し、すぐさま赤旗が振られてレースは再び中断を余儀なくされる。

ポジションを争っていたルクレールとペレスが交錯したことでペレスがスピンを喫し、コントロールを失ったペレスのレッドブルマシンを避けようと急ブレーキをかけたと見られるラッセルのウィリアムズマシンに、ハースF1のマゼピンが突っ込んでしまった。マシンに損傷を受けたペレス、ラッセル、マゼピンの3人はその場でレースを終えている。衝撃の激しかったマゼピンのもとには医療チームが駆けつけて状況を確認していたが、マゼピンにケガはない様子で、無線でも無事を報告した。

再度、各車がピットレーンに列を作る中、レースコントロールはレッドブルに対してフェルスタッペンのポジションを入れ替えることを提案。コース外からハミルトンを追い抜いた行為についてスチュワードの審議をあおぐか、提案を受け入れてハミルトンの後方につくかと聞かれたレッドブルはフェルスタッペンのポジションを下げることに合意。2回目のリスタートはオコンを先頭に、ハミルトン、フェルスタッペンの順で並ぶことになった。

4番手にリカルド、ボッタスとガスリーを挟んで、ペレスと接触したルクレールは走行を続けられたことから大きく後退することはなく7番手につけ、ジョビナッツィ、サインツ、ベッテルが10番手の位置だ。11番手以降はライコネン、角田、アロンソ、ストロール(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ノリスが最後尾の16番手に並んだ。

約20分の中断を終えてスタンディングスタートで再開されたレースはオコンとハミルトンが競う合う後方からターン1のインサイドに飛び込んだフェルスタッペンがリードを奪う。コースを飛び出したオコンはフェルスタッペンの前でコース復帰したが、すでにスピードに乗っていたフェルスタッペンが追い抜いている。ハミルトンは3番手に後退するも、コース上でオコンをオーバーテイクして2番手に浮上。リスタートで大きくポジションを上げたのが角田で、12番手から9番手にアップして入賞圏内に返り咲いている。

先頭に躍り出たフェルスタッペンはファステストラップを刻んで順調そうに見えたものの、「パワーが不足している!」と訴え、何かしらのトラブルを予感させたが、その後のペースを見る限り、この時点でペースダウンを強いられるような状態ではなかったようだ。

フェルスタッペンとハミルトンが1.7秒ほどのギャップで攻防戦を繰り広げ、3番手以下に12秒以上のリードを築いた23周目、ポイント圏内でバトルしていた角田がオーバーテイクを狙うあまりにベッテルに突っ込む格好となり、フロントウイングにダメージを受けてバリアにもマシンをぶつけてしまう。ベッテルもスピンを強いられてリアをわずかにウオールにぶつけていたようだが、すぐに体勢を立て直して走行を再開している。角田は外れたフロントウイングがマシンの下にはまっており、リバースギアを生かしながらデブリを取り外してピットを目指した。タイヤにもダメージがあったことからスロー走行を強いられたものの、なんとかピットインを果たして新しいノーズを装着、最後尾の16番手で隊列に戻っている。角田がピットにたどり着くまでの間、黄旗とバーチャルセーフティカーが発令された。また、角田とベッテルの一件を審議したスチュワードは角田が接触を引き起こしたとして5秒のタイムペナルティを科している。

さらにベッテルはライコネンとのバトルでもインシデントに見舞われ、バーチャルセーフティカーが発令された。ベッテルが先行する形だったが、ライコネンも譲らずサイド・バイ・サイドの状態でコーナーに進入したところ、ベッテルの右腹にライコネンの左フロントタイヤが絡まり、ベッテルはボディワークに相当のダメージを抱えることになった。ライコネンは緊急ピットインしてノーズとタイヤを交換し、15番手の位置でコースに戻る。

このときのデブリを踏んでしまったというアロンソがスピンを喫するなど、ドライバーにとってはかなり難しい状況となり、29周目にはコース上のデブリを清掃するために改めてバーチャルセーフティカーが発令されたが、スピンを強いられたアロンソは赤旗を出すべきだと主張していた。

バーチャルセーフティカーが解除された33周目の時点でフェルスタッペンとハミルトンのギャップは1.3秒と変わらず、3番手につけるオコンは2人から17秒以上遅れた位置を走行。オコンの2秒後方にリカルドが控え、ボッタスが虎視眈々(こしたんたん)と追い抜きのチャンスを狙うも、リカルドの防御がうまく、なかなか前に出られない。トップ5から8秒近く遅れた位置にガスリー、そこから5.8秒差でジョビナッツィ、サインツ、ルクレールのフェラーリ組がバトルを繰り広げていた。入賞圏内の最後のひと枠はストロールの手にあったものの、ノリスがプレッシャーをかけており、激しい競争が展開される。

一方、先頭ではフェルスタッペンを追いかけるハミルトンがファステストラップを連発して猛チャージ。DRS圏内に接近して勝負・・・をかけようとしたところ、コース上にまたもデブリが確認されたため、バーチャルセーフティカーが発令されていったん2人のバトルはお預けとなった。

バーチャルセーフティカー解除の合図があった直後、ハミルトンがフェルスタッペンにホイール・トゥ・ホイールのバトルを仕掛けていったところ、ターン1への飛び込みで2人ともバランスを崩してしまい、アウト側にいたハミルトンが押しやられる格好で大きくコースを外れることに。フェルスタッペンが先行していたことから、先頭のままコース復帰したが、フェルスタッペンはレースコントロールとやり取りしたチームからポジションをハミルトンに譲るよう指示を受ける。そのため、フェルスタッペンはスピードを緩めてハミルトンに道を開けようとしたものの、ハミルトンとメルセデスにはその情報を得ていなかったようで、状況をつかめなかった様子のハミルトンがレッドブルマシンに衝突。幸い、レースを断念するほどの事態には至らず、ハミルトンはフロントウイングのエンドプレートを損傷していたが、チームによれば問題はなさそうとのことだった。

改めて、ハミルトンにポジションを明け渡すよう言われたフェルスタッペンはハミルトンに道を譲った直後にトウを確保してオーバーテイク、ハミルトンの前に出る。しかしながら、ハミルトンも反撃し、DRSを生かしてレッドブルを追い抜いていく。この攻防戦のさなか、スチュワードはフェルスタッペンに対して5秒のタイムペナルティを科しており、フェルスタッペンが問われた違反はコース外に出てアドバンテージを得た後、すぐにポジションを戻さなかったことに対するものだ。ハミルトンがフェルスタッペンに突っ込んだ一件についてはレース後に審議されることになっている。

先頭に立ったハミルトンは1分30秒台のラップタイムを刻んで快調に飛ばすも、フェルスタッペンはそれまでの走りと比べるとかなりペースが落ち、あっという間にハミルトンとのギャップは5秒以上に開いた。ハミルトンがファイナルラップに入る頃には8秒差に広がるも、3番手のオコンとは21秒以上離れていたため、ポジションが脅威にさらされる状況ではなかった。

そのオコンはレース終盤に接近してきたボッタスに激しく追いかけられ、懸命に防御して攻撃を退け続けるも、最終コーナーの立ち上がりで並ばれるとスピードについていけず、最後の最後で逆転を許してしまう。ハミルトンがトップチェッカーを受けてから6.8秒遅れでフェルスタッペンがゴールし、15秒差でボッタスが3位、オコンは表彰台に0.102秒差の4位に終わった。フェルスタッペンはレースタイムに5秒が加算されるため、ハミルトンとのタイム差は最終結果として11.825秒となる。

5位以下、リカルド、ガスリー、ルクレール、サインツ、ジョビナッツィ、ノリスが入賞を果たしてそれぞれポイントを手に入れている。11位以下、ストロール、ラティフィ、アロンソ、角田、ライコネンが完走を果たした。

ハミルトンがファステストラップを記録して追加の1点を獲得したため、ドライバーズ選手権を8点差でサウジアラビアに乗り込んでいたフェルスタッペンのリードがゼロになり、2人が同点となった中で残るレースは1回きりだ。

ホンダPU勢、混乱したレース展開の中で残念なことにフェルスタッペンが優勝を逃し、ハミルトンとのポイント差が0となり、シーズン最終戦アブダビGPでの勝負となります。

どんな結果になるか、たのいみですね!





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サウジアラビアGP-予選

2021-12-05 10:25:58 | F1レース
ジッダ市街地サーキットを舞台に開催されているシーズン第21戦サウジアラビアGPは現地4日(土)、チャンピオンシップを競う2人のポールポジション争いに注目が集まる予選が実施され、メルセデスのハミルトンが最速タイムを刻んで先頭グリッドを手に入れた。



F1グランプリ初開催となるサウジアラビアはどのチーム、どのドライバーにとっても初めて挑むコースとあって、初日に行われた2回のフリー走行では多くが精力的に周回を重ねたものの、ストリートサーキットながら平均速度が時速250kmを超える超高速コースの餌食となったのがフェラーリのルクレールだ。後半のセッション終盤にクラッシュを喫して赤旗が振られ、セッションは再開されずに予定よりわずかに早く終了を迎えている。幸い、ルクレールにケガはなく、一晩でマシン修復を成し遂げたフェラーリクルーの努力もあって土曜日のフリー走行には問題なく出走した。

初日の金曜日は2回のフリー走行ともハミルトンがトップに立ったが、上位勢のタイム差は接近しており、土曜フリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンがタイムシート最上位につけ、2番手につけたハミルトンとのギャップは0.214秒差だった。

夜の帳が下り、気温28℃、路面温度31.3℃、湿度72.3%のドライコンディションでスタートした予選Q1はピットレーンオープン前から出口に複数台が並んでおり、グリーンライトが灯ると同時に一斉に出陣する。1分と経たずして18台がコースインし、残る2台のメルセデス勢も若干の間隔を空けてガレージを離れた。ボッタスは土曜フリー走行終了後、パワーユニットに燃料漏れが見つかったとのことで、使用済みのパワーユニットに載せ替えて予選に挑んでいる。

Q1では20台すべてがソフトタイヤを装着して最初のアタックラップに臨み、ジッダ市街地サーキットにC2からC4のドライタイヤを持ち込んだピレリは初日を終えてソフトとミディアムのパフォーマンス差は大きくないとの見解を明かしていた。

全車が参加するQ1序盤はとりわけトラフィックの対応が重要となり、ハミルトンはウオームアップラップを2周走ってクイックラップをスタートさせ、1分28秒466のトップタイムを記録する。ただ、すでにリズムをつかんでいたフェラーリのサインツが2回目のアタックでハミルトンのタイムを0.136秒上回ってトップに浮上。ハミルトンが2番手に下がり、ボッタスが3番手、4番手にルクレール、マクラーレンのノリスとリカルドがそれに続いている。

レッドブル勢はフェルスタッペンがトップと0.329秒差の7番手、ペレスは12番手タイムにとどまった。トップ10にはアルファタウリの角田とガスリー、アルピーヌのオコンが食い込んでいる。

残り7分を切って16番手以下のノックアウトゾーンに名を連ねていたのはアストンマーティンのベッテルとストロール、ウィリアムズのラティフィ、ハースF1のシューマッハとマゼピンだ。

その後、ペースアップを成功させたフェルスタッペンが1分28秒285をたたき出して最速タイムを塗り替えると、ペレスもタイムを削って4番手にポジションを上げたが、ボッタスが好走を見せて1分28秒フラットでまとめ、フェルスタッペンに0.228秒のリードを築いてタイムシート最上位に躍り出た。

走るたびにタイムが向上していくため、オーダーも目まぐるしく入れ替わり、Q1残り3分の時点でトップ5はボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、ペレスの順だったものの、ペレスがボッタスよりも0.036秒速くラップをまとめてトップに浮上したほか、ノリスが自己ベストタイムを更新したことでペレス、ボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ノリスのトップ5に変わっている。

ノックアウトゾーンの顔ぶれは変わらず、アストンマーティンの2台は懸命にマシンをプッシュするも、思うようにペースを上げられない。

通常の予選Q1は上位につけたドライバーが早めに切り上げることが多いが、新しいジッダ市街地サーキットで少しでも多く走行距離を稼ぎ、感覚をつかみ、データを集めようとほとんどのドライバーが時間いっぱいまで走り続けた。

しかしながら、チェッカーフラッグが振られる直前に、ボッタスがエンジンのミスファイヤーを訴えて緊急ピットイン。なんとかピットレーンにたどり着いたものの、途中でストップしてしまったようでクルーが走って迎えにきていた。パワーユニットを交換して予選に挑んでいたボッタスはQ1の2番手タイムを残すも、Q2への参加が危ぶまれる状況に陥っている。

Q1でノックアウトされたのは16番手から順にラティフィ、ベッテル、ストロール、ミック、マゼピンとなり、予選順位を確定させた。

注目されたボッタスの状況は改善されたようでQ2が始まってすぐにコースインし、ミディアムタイヤを履いてアタックラップを開始する。Q2では多くがミディアムに切り替えており、ウィリアムズのラッセルだけがソフトタイヤで走行している。遅れて始動したアルピーヌのオコンとアロンソ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィもミディアムタイヤを選んだ。

各車がそれぞれアタックラップを完了していく中、サインツがターン10でマシンのコントロールを乱してスピンを喫し、ギリギリのところでウオールとの接触を回避できたかのように見られたが、わずかながらリアウイングをこすっており、コース復帰してすぐにピットに戻っている。

残り4分を切ってトップには1分27秒946をたたき出したペレスが立ち、0.007秒という僅差でフェルスタッペンが2番手、ハミルトンとボッタスに次いでガスリーが5番手につけていた。Q3進出圏内のトップ10は他にルクレール、ジョビナッツィ、オコン、リカルド、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)が食い込んでいたものの、ライバル勢のタイム更新が相次ぎ、角田がトップ5に飛び込んだほか、ノリスが7番手に上がっている。

ノックアウトゾーンの顔ぶれはリカルド、ライコネン、ラッセル、アロンソ、サインツに変わり、フェラーリクルーの素早いマシン修復のおかげで走行を再開できたサインツは少ない時間でタイムを残さなければならず、プッシュしようとするあまり、またもターン10付近でバランスを崩す場面があったが、ここではなんとか踏ん張ってコースにとどまっている。

15分間のバトルを終えて、11番手以下でQ2敗退となったのはリカルド、ライコネン、アロンソ、ラッセル、サインツだった。

Q2のトップタイムはハミルトンがミディアムタイヤで残した1分27秒712。ペレスとフェルスタッペンが2番手と3番手に並んだレッドブル勢は終盤にソフトタイヤを投入するも、ベストタイムはミディアムタイヤで記録している。他にQ3進出を決めたのはボッタス、角田、ガスリー、ノリス、ルクレール、オコン、ジョビナッツィだ。ジョビナッツィはQ2終盤にわずかにウオールに接触しており、ダメージの影響が心配されたものの、Q3には無事、参加を果たしている。

ポールポジションを争うQ3はソフトタイヤを装着したメルセデスとアルファタウリの4台が早々に出陣し、フェラーリのルクレールが合流。開始から3分が経過する頃にレッドブルガレージからフェルスタッペンがコースに向かい、マクラーレンを駆るノリスに続いてフェルスタッペンの相棒ペレスも加わっている。

最初のアタックラップでコースを飛び出してしまったハミルトンは1分48秒台のタイムにとどまり、仕切り直しのラップで1分28秒フラットを刻む。その頃にはすでにフェルスタッペンが1分27秒653をたたき出して暫定ポールポジションにつけており、2番手に控えたボッタスに対するリードを0.321秒としていた。アンダーステアに見舞われていたというハミルトンのタイムは3番手に入り、ペレスが4番手、ノリス、角田、ルクレールが7番手、ガスリーは最初のランでタイムを残さずにピットに引き上げている。

ガスリーに加えてオコンとジョビナッツィもQ3最初のタイム計測を完了し、オーダーはフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンに次ぐ4番手にガスリー、ペレス、ノリス、角田、ルクレール、オコン、ジョビナッツィの順となった。

セクター1を自己ベスト、残りの区間をファステストで駆け抜けたハミルトンが1分27秒511を記録して最速タイムを塗り替える。先にアタックを完了したハミルトンに対し、フェルスタッペンとボッタスもペースを上げ、まずはボッタスが1分27秒622をマークして2番手に浮上した。セクター1でウオールに触れてしまいそうなほど攻めてファステストを刻んだフェルスタッペンはセクター2も全体のベストタイムで通過し、そのままポールポジションを手に入れるかと思われたものの、最終コーナー手前でまたもウオールに接近してしまい、タイヤをぶつけたことで走行不可能に。

結果、ハミルトンがポールポジションを獲得し、ボッタスが2番手につけてメルセデスのフロントロー独占となった。フェルスタッペンは3番手となり、ルクレール、ペレス、ガスリー、ノリス、角田、オコン、ジョビナッツィのオーダーで予選の順位が決している。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが残念ながら3番手でしたが、ペレスが5番手、ガスリーが6番手、角田が8番手と全車トップ10となっています。

初めてのサウジアラビアGPですが、決勝レースは期待したいですね!





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