週末を通して快晴に恵まれたハンガロリンクで30
日(日)、2017年FIA F1世界選手権第11戦ハンガ
リーGP決勝レースが開催され、フェラーリのベッ
テルがポール・トゥ・ウィンを飾った。
フェラーリ、メルセデス、レッドブルの上位3チーム
による接戦が予想された予選はコース特性の観
点から有利と見られていたフェラーリが頭一つ抜
けた恰好でライバル勢を寄せ付けず、1分16秒
276をマークしたベッテルガポールポジションを獲
得。僚友ライコネンが2番手に続いてフェラーリの
フロントロー独占を達成した。メルセデスのボッタ
スとハミルトンが2列目、3列目にレッドブルコンビ
が並び、予選7番手だったルノーのヒュルケンベ
ルグがギアボックス交換に伴う降格処分を受け
たため、マクラーレンの2台が4列目からレースに
挑んでいる。
また、予選13番手だったトロ・ロッソのクビアトが
他車の走行を妨害したとして3グリッド降格ペナル
ティを科せられており、スタート位置は16番手に
後退。予選14番手から16番手のペレス(フォー
ス・インディア)とハースF1の2台のグリッドが繰り
上がっている。
初日から体調不良を抱えていたウィリアムズの
マッサが予選とレースの欠場を決断したことか
ら、急遽ピンチヒッターを務めることになったレス
タは2時間足らずの準備時間で全てを整えて予選
に挑み、19番手タイムをマークした。
カレンダーの中でもオーバーテイクが難しいと言
われるタイトでツイスティなハンガロリンクは全長
4.381㎞。70周で争われた決勝は気温30℃、路面
温度55℃、湿度36%のドライコンディションでス
タート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に全車が発進、長いターン1
までのバトルを制したのはベッテルだったが、ライ
コネンも好スタートで後を追う。ハミルトンとポジ
ションを争ったレッドブル勢がターン2にかけてサ
イド・バイ・サイドに展開し、アウト側に陣取ったリ
カルドに十分なスペースを与えられたにもかかわ
らず、内側にいたフェルスタッペンがリカルドにぶ
つかってしまい、これでパンクチャーに見舞われ
たリカルドはマシンのコントロールを失ってスピン
を喫した後、コース上にマシンを止めて戦線離脱
を余儀なくされた。後に、この一件でフェルスタッ
ペンは10秒のタイムペナルティを科せられてい
る。
リカルドのレッドブルマシンからオイルが漏れたた
め、マシン撤去とオイル対策としてセーフティカー
が導入される。5周目の最後にセーフティカーが
解除されて迎えたリスタートでは5番手に下がって
いたハミルトンがフェルスタッペンに襲いかかるが
うまく防御してポジションを守った。
早々に好タイムを連発してリードを築いたフェラー
リ勢は15周目に入った時点で先頭のベッテルが
3番手を走るボッタスに6秒差をつけており、ボッタ
スがペースを上げればライコネンがそれに応えて
ギャップを再度広げる攻防戦が繰り広げられてい
る。
ザウバー勢に続いて22周目にタイヤ交換に向
かったハースF1のグロージャンがコース復帰後に
スローダウンを強いられる。ピットではクルーが”
バツ”印を出して問題があったことを訴えており、
ホイールナットが完全に締まり切らない状態で
コースに送り出してしまったようだ。グロージャン
は結局マシンを止めてリタイヤを強いられてい
る。ピット作業の是非についてはレース後に審議
が行われると発表された。
上位勢で先に動いたのはメルセデス。31周目に
ボッタスがソフトタイヤに履き替え、次のラップで
ハミルトンも最初で最後のピットストップを完了す
る。さらに翌周にはフェラーリがベッテルをピット
に呼び入れ、1周後にはライコネンのタイヤ交換
も完了させた。
折り返し地点を過ぎた頃にはフェラーリとメルセデ
スのギャップがほとんどなくなり、見た目上のリー
ダーには第1スティントを引っ張るフェルスタッペン
がついていたが、2番手から5番手に並んだベッテ
ル、ライコネン、ボッタス、ハミルトンが1秒と少し
の間隔で連なる。
37周目のターン1にかけてアロンソがサインツに
接近し、インサイドを取って襲いかかったが、サイ
ンツがこらえてポジションを守った。それでもあき
らめずに攻撃を続けたアロンソはターン2でアウト
側からサインツを料理。抜きにくいハンガロリンク
で見事なオーバーテイクを披露した。
一方、ライコネンはベッテルよりもペースが良かっ
たものの、チャンピオンシップを考えるフェラーリ
はポジションの入れ替えをせず、またライコネンも
チーム事情を踏まえてがまんのレースを強いら
れる。その間にもメルセデスが接近し、こちらは
ボッタスとハミルトンのポジションを入れ替えて
オーバーテイクのチャンスにつなげた。
フェラーリ勢とハミルトンの攻防が続く中、63周目
にレスタがウィリアムズガレージにマシンを入れ
る。最高技術責任者のロウからトラブルの報告を
受け、リタイヤせざるを得ないと伝え聞いたレスタ
は「OK」と返してピットに帰還。突然に決まった
レース出走だったが、レスタは初めてドライブする
マシンを操って予選とレースの63周を走り抜い
た。
一方、コース上ではフェルスタッペンがボッタスの
コンマ数秒まで接近し、終盤の攻防戦を開始す
る。ボッタスはハミルトンに道を譲ってからあまり
ペースが伸びず、ハミルトンには7秒以上遅れて
いた。
ファイナルラップを迎えてライコネン攻略の糸口を
つかめなかったハミルトンはペースを落としてボッ
タスの追い上げを待つ。一方のフェラーリ勢は最
後の最後までプッシュし続けてポジションを争っ
たが、結局はベッテルがトップでチェッカーを受
け、ライコネンは2位に甘んじた。最終コーナーで
ハミルトンからポジションを返されたボッタスが3
位でフィニッシュ。
ボッタスに接近していたフェルスタッペンをうまく
抑えてハミルトンが4位に入り、フェルスタッペン、
アロンソ、サインツ(トロ・ロッソ)、ペレス、オコン
(共にフォース・インディア)、バンド―ルンが10位
でポイントを獲得している。
マクラーレン・ホンダは、アロンソ6位、バンド―ル
ン10位とダブル入賞を果たしました。
F1サーカスは約1ヶ月の夏休みに突入しますが、
休み明けには優勝争いに絡んできて欲しいです
ね!
日(日)、2017年FIA F1世界選手権第11戦ハンガ
リーGP決勝レースが開催され、フェラーリのベッ
テルがポール・トゥ・ウィンを飾った。
フェラーリ、メルセデス、レッドブルの上位3チーム
による接戦が予想された予選はコース特性の観
点から有利と見られていたフェラーリが頭一つ抜
けた恰好でライバル勢を寄せ付けず、1分16秒
276をマークしたベッテルガポールポジションを獲
得。僚友ライコネンが2番手に続いてフェラーリの
フロントロー独占を達成した。メルセデスのボッタ
スとハミルトンが2列目、3列目にレッドブルコンビ
が並び、予選7番手だったルノーのヒュルケンベ
ルグがギアボックス交換に伴う降格処分を受け
たため、マクラーレンの2台が4列目からレースに
挑んでいる。
また、予選13番手だったトロ・ロッソのクビアトが
他車の走行を妨害したとして3グリッド降格ペナル
ティを科せられており、スタート位置は16番手に
後退。予選14番手から16番手のペレス(フォー
ス・インディア)とハースF1の2台のグリッドが繰り
上がっている。
初日から体調不良を抱えていたウィリアムズの
マッサが予選とレースの欠場を決断したことか
ら、急遽ピンチヒッターを務めることになったレス
タは2時間足らずの準備時間で全てを整えて予選
に挑み、19番手タイムをマークした。
カレンダーの中でもオーバーテイクが難しいと言
われるタイトでツイスティなハンガロリンクは全長
4.381㎞。70周で争われた決勝は気温30℃、路面
温度55℃、湿度36%のドライコンディションでス
タート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に全車が発進、長いターン1
までのバトルを制したのはベッテルだったが、ライ
コネンも好スタートで後を追う。ハミルトンとポジ
ションを争ったレッドブル勢がターン2にかけてサ
イド・バイ・サイドに展開し、アウト側に陣取ったリ
カルドに十分なスペースを与えられたにもかかわ
らず、内側にいたフェルスタッペンがリカルドにぶ
つかってしまい、これでパンクチャーに見舞われ
たリカルドはマシンのコントロールを失ってスピン
を喫した後、コース上にマシンを止めて戦線離脱
を余儀なくされた。後に、この一件でフェルスタッ
ペンは10秒のタイムペナルティを科せられてい
る。
リカルドのレッドブルマシンからオイルが漏れたた
め、マシン撤去とオイル対策としてセーフティカー
が導入される。5周目の最後にセーフティカーが
解除されて迎えたリスタートでは5番手に下がって
いたハミルトンがフェルスタッペンに襲いかかるが
うまく防御してポジションを守った。
早々に好タイムを連発してリードを築いたフェラー
リ勢は15周目に入った時点で先頭のベッテルが
3番手を走るボッタスに6秒差をつけており、ボッタ
スがペースを上げればライコネンがそれに応えて
ギャップを再度広げる攻防戦が繰り広げられてい
る。
ザウバー勢に続いて22周目にタイヤ交換に向
かったハースF1のグロージャンがコース復帰後に
スローダウンを強いられる。ピットではクルーが”
バツ”印を出して問題があったことを訴えており、
ホイールナットが完全に締まり切らない状態で
コースに送り出してしまったようだ。グロージャン
は結局マシンを止めてリタイヤを強いられてい
る。ピット作業の是非についてはレース後に審議
が行われると発表された。
上位勢で先に動いたのはメルセデス。31周目に
ボッタスがソフトタイヤに履き替え、次のラップで
ハミルトンも最初で最後のピットストップを完了す
る。さらに翌周にはフェラーリがベッテルをピット
に呼び入れ、1周後にはライコネンのタイヤ交換
も完了させた。
折り返し地点を過ぎた頃にはフェラーリとメルセデ
スのギャップがほとんどなくなり、見た目上のリー
ダーには第1スティントを引っ張るフェルスタッペン
がついていたが、2番手から5番手に並んだベッテ
ル、ライコネン、ボッタス、ハミルトンが1秒と少し
の間隔で連なる。
37周目のターン1にかけてアロンソがサインツに
接近し、インサイドを取って襲いかかったが、サイ
ンツがこらえてポジションを守った。それでもあき
らめずに攻撃を続けたアロンソはターン2でアウト
側からサインツを料理。抜きにくいハンガロリンク
で見事なオーバーテイクを披露した。
一方、ライコネンはベッテルよりもペースが良かっ
たものの、チャンピオンシップを考えるフェラーリ
はポジションの入れ替えをせず、またライコネンも
チーム事情を踏まえてがまんのレースを強いら
れる。その間にもメルセデスが接近し、こちらは
ボッタスとハミルトンのポジションを入れ替えて
オーバーテイクのチャンスにつなげた。
フェラーリ勢とハミルトンの攻防が続く中、63周目
にレスタがウィリアムズガレージにマシンを入れ
る。最高技術責任者のロウからトラブルの報告を
受け、リタイヤせざるを得ないと伝え聞いたレスタ
は「OK」と返してピットに帰還。突然に決まった
レース出走だったが、レスタは初めてドライブする
マシンを操って予選とレースの63周を走り抜い
た。
一方、コース上ではフェルスタッペンがボッタスの
コンマ数秒まで接近し、終盤の攻防戦を開始す
る。ボッタスはハミルトンに道を譲ってからあまり
ペースが伸びず、ハミルトンには7秒以上遅れて
いた。
ファイナルラップを迎えてライコネン攻略の糸口を
つかめなかったハミルトンはペースを落としてボッ
タスの追い上げを待つ。一方のフェラーリ勢は最
後の最後までプッシュし続けてポジションを争っ
たが、結局はベッテルがトップでチェッカーを受
け、ライコネンは2位に甘んじた。最終コーナーで
ハミルトンからポジションを返されたボッタスが3
位でフィニッシュ。
ボッタスに接近していたフェルスタッペンをうまく
抑えてハミルトンが4位に入り、フェルスタッペン、
アロンソ、サインツ(トロ・ロッソ)、ペレス、オコン
(共にフォース・インディア)、バンド―ルンが10位
でポイントを獲得している。
マクラーレン・ホンダは、アロンソ6位、バンド―ル
ン10位とダブル入賞を果たしました。
F1サーカスは約1ヶ月の夏休みに突入しますが、
休み明けには優勝争いに絡んできて欲しいです
ね!