20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

イギリスGP-決勝

2021-07-19 12:22:37 | F1レース
18日(日)、シルバーストーン・サーキットを舞台に開催されたシーズン第10戦イギリスGP決勝レースは、スタート直後にレッドブルのフェルスタッペンがクラッシュを喫して離脱を余儀なくされ、その要因となる接触を引き起こしたとしてタイムペナルティを受けながらもメルセデスのハミルトンが優勝を果たした。



新たにスプリントクオリファイイングが導入された今年のイギリスGPはグランプリ初日の金曜日に予選が行われ、ハミルトンがトップ、フェルスタッペンが2番手につけて100kmのスプリントクオリファイイングに臨み、スタートダッシュを決めたフェルスタッペンがトップフィニッシュ。ハミルトンはポジションを奪い返せずに2番手となり、3番手にはもう1台のメルセデスを駆るボッタスがつけた。

スプリントクオリファイイングを9番手で終えていたウィリアムズのラッセルはフェラーリのサインツをコース外に押しやったとしてセッション後に3グリッド降格処分を受けており、決勝レースは12番グリッドに並ぶことになった。そのため、アルピーヌのオコン、サインツ、アルファタウリのガスリーはスタート位置がひとつずつ繰り上がっている。

また、スプリントクオリファイイング導入により、レーススタート時のタイヤが自由に選択できるとあって、注目された各陣営のタイヤ戦略は新品かユーズドの違いはあるものの、ほぼ全員がミディアムタイヤをチョイス。唯一、スプリントクオリファイイングをリタイアし、ピットレーンスタートを選択したレッドブルのセルジオ・ペレスがハードタイヤを履いた。

スプリントクオリファイイングではピレリが用意したミディアムタイヤ(C2)を選んだドライバーが大半だったとはいえ、ソフトのC3を履いたドライバーが蹴り出しでポジションアップを成功させていた。ピレリはシルバーストーンにC1からC3の最も硬いコンパウンドの組み合わせを持ち込んでいる。

快晴の下、気温29℃、路面温度52.1℃、湿度38.2%のドライコンディションでフォーメーションラップに臨んだ後、ポールシッターのフェルスタッペンとフロントロースタートのハミルトンの直接対決となったスタートは、ターン1にかけてハミルトンがサイド・バイ・サイドにも持ち込むも、フェルスタッペンがリードを死守。ただ、ハミルトンの攻撃はやまず、コプスにかけて再びサイド・バイ・サイドになったところ、2台が接触してしまい、スピンを強いられたフェルスタッペンは飛ぶようにしてタイヤバリアに突進した。

リプレー映像を見ると、先行していたフェルスタッペンの右リアタイヤと後方のインサイド側にいたハミルトンの左フロントタイヤが交錯しており、突如、コントロールを失ったフェルスタッペンはなすすべなくクラッシュを喫した格好だ。フェルスタッペンは自力でコックピットから抜け出たものの、衝撃の激しさから少し動きが鈍く、駆けつけたメディカルカーのクルーの簡易診察を受けた後、救急車に乗って現場を後にした。観客に手を振って応えるなど、目立ったケガはない様子だが、メディカルセンターに向かって検査を受けている。

この接触でハミルトンもマシンにダメージを受けており、スタート後にボッタスをかわして3番手に上がっていたフェラーリのルクレールがハミルトンを追い抜いてリーダーに躍り出ている。ただ、すぐさまセーフティカーが導入され、さらには赤旗が振られてレースは一時中断を余儀なくされた。

中断の宣言がなされるとともに、フェルスタッペンとハミルトンのインシデントがスチュワードの審議対象になっていることも発表され、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは明らかにフェルスタッペンが先行していたとアピール。一方のメルセデスはクリスチャン・トト・ウォルフがハミルトンの走りを擁護しつつ、レーシングインシデントだと強調していた。スチュワードの裁定は各車がリスタートの準備に励むフォーメーションラップ中に明かされ、ハミルトンに対する10秒のタイムペナルティが科されている。

レースは30分以上の中断を経てピットレーンが再びオープンとなり、セーフティカー先導の下にフォーメーションラップが実施され、スタンディングスタートを迎えた。ルクレール、ハミルトン、ボッタス、マクラーレンのノリスとリカルドが4番手と5番手に控え、ベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、サインツ、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、オコンが入賞圏内のトップ10に並んでリスタートに臨んでいる。

2セット目の新しいミディアムタイヤに履き替えたルクレールが蹴り出しを成功させてリードを保ち、ハミルトンが2番手をキープするも、ボッタスはノリスにオーバーテイクされて4番手に後退、5番手争いが激しく、リカルド、ベッテル、アロンソの3人による攻防戦のさなか、ベッテルがスピンを喫してコースを飛び出してしまい、最後尾にまで大きく後退を強いられた。リカルドはアロンソに一度はポジションを譲ったものの、すぐさま反撃して5番手を取り戻している。

一翼を失ったレッドブルはピットレーンスタートから19番手の位置でリスタートに臨んだペレスが10周目までに6台をかわして12番手に浮上。ペレスはハードタイヤを履き続けており、ライバル全員がミディアムを履く中で少しでも巻き返しの機会を得ようとプッシュした。

ハミルトンを抑えて必死に逃げようとするルクレールだが、その差は1.5秒ほどで推移し、余裕を持てるほどのギャップには広げられない。ノリスはトップ2から4秒ほど遅れており、ボッタスがそのすぐ後方に控えてスキを狙っていた。

ノリスは22周目にピットインしたが、右リアタイヤの交換に手間取り、数秒のタイムロスを強いられてしまう。次の周回にはそれに反応するようにボッタスがタイヤ交換に向かい、ハードタイヤに履き替えて戻った隊列の位置はノリスの前だ。ノリスはピットストップのタイムロスに加えてピットアウト後にはアロンソに引っかかるようにして思うようにペースを出せず、ボッタスにオーバーカットを許す格好となった。ボッタスはすぐさまアロンソをかわし、ノリスも一足遅れてアロンソをオーバーテイクしている。

タイムペナルティを抱えるハミルトンがピットインしたのはルクレールが28周目に入るタイミングだ。10秒間静止した後、ミディアムからハードに履き替えてピットアウトしたハミルトンはノリスから4秒ほど離れたポジションだった。この時点ではステイアウトしていたフェラーリの2台が1-2態勢を築いていたものの、サインツはハミルトンの翌周にタイヤ交換に向かう。順調にいけば5番手の位置も見えていたが、左フロントタイヤの装着がうまくいかず、ロングストップとなった結果、サインツはリカルドの後方6番手でチェッカーを目指すことになった。

フェラーリは次の周回でルクレールのタイヤ交換も済ませ、こちらはいつも通りのペースで作業を完了している。リーダーの位置を保ってコース復帰したルクレールから8.5秒差の位置にボッタスが控え、4秒ほど後ろにノリスが続いていたが、ハミルトンに接近を許してオーバーテイクされ、ハミルトンが3番手、ノリスとリカルドのマクラーレン勢が4番手と5番手に並ぶことになった。ただ、リカルドは1秒後方にサインツを抱えており、プレッシャーを受け続ける厳しい戦いを強いられている。

コース上で最後にピットインしたのはアルファタウリの角田。アルファタウリはガスリーのピットストップもライバルより遅く実行しており、ガスリーは10番手と入賞圏内に入ることに成功したが、角田はチームメイトから2台挟んで8秒後方の位置に復帰している。

一時は8番手までポジションを上げていたペレスだが、40周を前に再びピットに入り、新しいミディアムタイヤに切り替えた。その頃、先頭集団ではハミルトンがチームメイトに接近し、メルセデスの判断でポジションを入れ替える。前が開けたハミルトンはファステストラップを連発してルクレールの背中を追いかけ、8秒以上に広がっていたギャップは2周のうちに2秒ほど縮まっており、ルクレールも懸命にプッシュして自己ベストタイムを刻むも、ラップタイムは1秒以上の差があった。ハミルトンはさらにペースを上げて1分29秒台を刻み、残り5周を切ってその差は2.3秒に短縮する。

先頭争いに熱視線が注がれつつも、中団以降にもドラマが待っており、ポイント圏内にいたガスリーがパンクチャーを訴えて緊急ピットイン、ソフトタイヤに切り替えて14番手のポジションでコースに戻った。さらに、ライコネンとペレスの攻防戦で接触があり、ライコネンがスピンを強いられてコースオフを喫している。ライコネンは15番手まで後退しつつも体勢を立て直して走行を再開し、ぶつかったペレスは10番手の位置でレースを続けていたが、インシデントでタイヤを傷めたのか、ラップ終わりにピットに向かってソフトタイヤに交換した。ライコネンとペレスのインシデントはレース後に審議されることになっている。

一方、詰めかけた大観衆が歓声に沸いたのは51周目。ついにハミルトンがルクレールをロックオンし、プレッシャーを感じたルクレールがコースを飛び出した瞬間にオーバーテイクを成功させたのだ。ペース差も大きく、ミスがなかったとしても追い抜かれていた可能性は高いが、適切に防御できぬままリーダーの座を手放したルクレールにとっては悔しい瞬間だ。

ライバルとの接触で10秒のタイムペナルティを受けながらもラップリーダーに踊り出たハミルトンが母国のファンの大歓声に迎えられてトップチェッカーを受け、ルクレールが3.8秒遅れでゴール、3位にはボッタスが入っている。

4位以下、入賞はノリス、リカルド、サインツ、アロンソ、ストロール、オコン、角田が10位でフィニッシュして1点をもぎ取った。終盤に緊急ピットインした相棒のガスリーは角田に3.2秒遅れて11位で完走している。

その他、ラッセル、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ライコネン、ペレス、マゼピンとシューマッハのハースF1勢が完走を果たし、ベッテルはマシントラブルでリタイアを喫した。

新フォーマットが採用されたイギリスGPでの激闘を終え、F1サーカスはシーズン前半を締めくくる次のラウンドへと向かう。シーズン第11戦ハンガリーGPは30日(金)に開幕し、初回セッションとなる金曜フリー走行1回目は日本時間18時30分にスタートする予定だ。ブダペストの週末は通常のグランプリフォーマットに戻る。

ホンダPU勢は、角田が10番手と1ポイントを取ったものの、残念な結果になりましたが、チャンピオン攻防では面白くなりましたね!





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イギリスGP-スプリントクオリファイイング

2021-07-18 12:26:53 | F1レース
シーズン第10戦イギリスGPが2日目を迎えた17日(土)、F1史上初となるスプリントクオリファイイングが実施され、レッドブルのフェルスタッペンがトップフィニッシュ、日曜日の決勝レースに向けてポールポジションを獲得した。



スプリントクオリファイイングのスタート位置を決める予選は初日に行われ、メルセデスのハミルトンがトップタイムを記録し、0.075秒差の2番手にフェルスタッペンがつけ、チャンピオンシップを争う2人がフロントローからスタートした。

シルバーストーン・サーキットを舞台に17周、100kmで争われたスプリントクオリファイイングは気温27.4℃、路面温度48.3℃、湿度44.8%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。

タイヤ交換の義務がないため、ピットストップすることなくスタートからノンストップで走りきれるとあって、タイヤ戦略に注目が集まったが、1列目の2人がミディアムタイヤを選んだ一方、3番手スタートのボッタス(メルセデス)はユーズドのソフトタイヤをチョイス。大半のドライバーがミディアムを履く中、アルピーヌのアロンソとオコン、アルファロメオ・レーシングのライコネンが新品のソフトタイヤを選んでいる。

蹴り出しをうまく決めたフェルスタッペンがハミルトンの前を取ってターン1を通過し、オープニングラップのうちにハミルトンが何度かオーバーテイクを狙いに行くが、そのたびにフェルスタッペンが防御してリーダーの座を譲らず。マクラーレン勢やレッドブルのペレス、フェラーリのサインツが激しくポジションを競う中、11番手スタートだったアロンソがスペースを見いだしてごぼう抜き、5番手に浮上した。

9番グリッドに並んだサインツは大きく後退して16番手に下がっており、ひとつ前からスタートしたウィリアムズのラッセルと若干の接触があったようだ。後方集団ではハースF1のシューマッハとマゼピンがターン2で同士討ち、マゼピンはスピンを喫したものの体勢を立て直してレースを続けている。

複数箇所でインシデントが発生したとはいえ、1台も欠くことなく5周目に入った時点で先頭のフェルスタッペンは1.2秒のリードを築き、ハミルトン、ボッタス、4番手にフェラーリのルクレール、アロンソがトップ5をキープしていた。

その後ろはマクラーレンのノリスとリカルドの間にペレスが挟まる格好だったが、ペレスがマゴッツとベケッツの区間で突然バランスを崩してスピン、コースを飛び出すハプニングに見舞われる。他車と交錯した形跡はなく、単独スピンを喫したペレスはグラベルに乗り上げながらもコース復帰を果たしたものの、ポジションは18番手まで落ちている。

折り返し地点を過ぎる頃になるとフェルスタッペンがファステストラップを連発し始め、ハミルトンとのギャップを2秒以上に広げていく。ライバルのペースアップに合わせるように最速タイムを塗り替えるハミルトンは僚友ボッタスを4秒以上引き離し、ルクレールはトップ3に2秒強の位置でついていけていたが、ルクレールとノリスの間には10秒以上の差が開いていた。

一時はトップ5につけていたアロンソはマクラーレンの2台にかわされて7番手に下がり、そこから9台ほどが1秒前後のギャップで隊列を作る中、スタート直後に後退していたサインツがオーバーテイクを連発し、最後の17周目に入った時点で11番手まで巻き返していたが、それ以上のポジションを取り戻すにはスプリントクオリファイイングの周回数では足りず。

100kmを走り終えてフェルスタッペンがトップでチェッカーを受け、決勝レースに向けてポールポジションを獲得した。ハミルトンがフロントロー、ボッタス、ルクレール、ノリス、リカルド、アロンソ、ベッテル(アストンマーティン)、ラッセル、オコンがトップ10スタートとなる。

11番手以下はサインツ、ガスリー(アルファタウリ)、ライコネン、ストロール、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、角田(アルファタウリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、シューマッハ、マゼピンまでがチェッカーフラッグを受けており、スピンのダメージが影響した様子のペレスはファイナルラップでピットに入ってマシンをガレージに収めている。

初めてのスプリント予選、フェルスタッペンが決勝のポールポジションを決めましたが、ペレスがスピンのため決勝ではメルセデスに対して不利な状況です。

ガスリーと角田も予選と同じポジションなので、厳しい状況ですが、ホンダPU勢、頑張って欲しいですね!



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イギリスGP-予選

2021-07-17 13:06:23 | F1レース
シーズン第10戦イギリスGPが幕を開けた16日(金)、グランプリ2日目に史上初の開催となるスプリントクオリファイイングのスターティンググリッドを決める予選が実施され、メルセデスのハミルトンがライバルとの接戦を制してトップタイムを記録した。



今年のイギリスGPは通常のグランプリフォーマットが変更され、金曜日に60分のフリー走行に臨んだ後、現地午後に従来形式の予選を実施、土曜日はフリー走行を経て100kmで争われるスプリントクオリファイイングが実施される。日曜日の決勝レースはこのスプリントクオリファイイングの結果を受けてスターティンググリッドが決まることになっている。

気温25℃、路面温度40.9℃、湿度53.7%のドライコンディションで始まったQ1はマクラーレンのカルロス・サインツを先頭に各車がコースに入り、早々にタイムアタックをスタートさせた。

ピレリはシルバーストーン・サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)の最も硬い3種類のコンパウンドを用意しているが、前戦オーストリアGPで試した新構造のリアタイヤのテスト結果が良好だったことを受けて、イギリスGP週末から新しいリアタイヤを導入している。

全車がソフトタイヤでアタックしたQ1序盤のオーダーは1分26秒751を刻んだレッドブルのフェルスタッペンがトップにつけ、0.409秒差でハミルトンが2番手、0.736秒遅れだったハミルトンの相棒バルテリ・ボッタスが3番手に控えた。

ノックアウトゾーンの16番手以下にはラティフィ(ウィリアムズ)、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ストロール(アストンマーティン)、シューマッハとマゼピンのハースF1勢の名前があったが、ライコネンは2セット目のソフトで自己ベストタイムを更新して12番手にポジションを上げ、マクラーレンのリカルドが16番手に後退する。

ただ、10番手タイムを刻んでいたアルピーヌのオコンとリカルドのギャップは0.5秒ほどしかなく、新しいタイヤに履き替えたリカルドが1分27秒615をマークして7番手に飛び込むなど、タイムシートのオーダーは時間の経過とともに変動していった。唯一、トップに立っていたフェルスタッペンがガレージで次のセッションに向けた準備に切り替えたが、それ以外の19名は2度目、3度目のランに臨んでいる。

18分間のQ1を終えて予選順位が決したのは16番手に終わったアルファタウリの角田、ライコネン、ラティフィ、ミック、マゼピンの5人だ。角田はラストアタックのセクター1でタイムロスしており、15番手でQ2に進んだストロールとはわずか0.026秒の差しかなかったことから、ベストパフォーマンスでラップをまとめられていればQ1を突破できた可能性が高い。17番手だったライコネンも角田と0.019秒差、オコンと比べても0.45秒しか違わず、非常に激しい接近戦が繰り広げられた。

上位勢ではフェルスタッペンのタイムが塗り替えられることはなかったものの、最終的に2番手タイムを記録したハミルトンが0.035秒差に迫り、3番手にはフェラーリのルクレールがつけ、レッドブルのペレス、リカルドがトップ5に名を連ねてQ1を締めくくっている。

Q2はメルセデスとマクラーレンの各車がピットレーンオープンと同時にコースに向かうと、レッドブルの2人もすぐに合流、他の陣営も時を置かずしてドライバーをコースに送り出したが、フェラーリは出陣のタイミングをずらし、ハミルトンらが最初のアタックラップを完了する頃にコースインした。

ハミルトンは1分26秒602の好ペースを見せるも、0.098秒速くラップをまとめたフェルスタッペンが再びトップの座を手に入れ、ハミルトン、ボッタス、ペレス、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がトップ5につけていた。Q2でノックアウトされる11番手以下にいたのはガスリー(アルファタウリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)だ。

Q2序盤のランを終えてピットに戻っていた面々は、残り3分を切る直前にジョビナッツィがガレージを離れたのをきっかけに相次いでアウトラップを開始する。ほとんどのドライバーが自己ベストを更新するペースを見せており、中でもハミルトンは各セクターのファステストを刻んで1分26秒023をたたき出し、フェルスタッペンを上回って最速タイムを塗り替えている。

一度は0.4秒以上のリードを築かれたものの、フェルスタッペンもベストタイムのラップをまとめ、0.292秒差の2番手に収まった。3番手のボッタスにサインツとルクレールのフェラーリ勢が続き、ペレス、ラッセル(ウィリアムズ)が7番手でQ3進出を果たし、他にベッテルとマクラーレンの2台が予選トップ10入り、11番手以下で予選順位を確定させたのはアロンソ、ガスリー、オコン、ジョビナッツィ、ストロールだった。

12分間で争われたQ3は開始からしばらくはどの陣営にも動きがなく、2分が過ぎた頃にサインツが始動し、ラッセルを除く8人が後に続いてコースに入っている。サインツとルクレールはユーズドのソフトタイヤで出陣したが、他は新しいソフトでアタックラップに臨んでおり、1分26秒134をマークしたハミルトンがトップに立つ。2番手には0.172秒差でフェルスタッペンが控え、ボッタス、ペレス、ノリス、リカルド、ルクレール、サインツが8番手となり、ベッテルは最初のタイムがコースリミットをオーバーしたとして抹消されたため、仕切り直しを強いられた。

タイミングをずらしてアタックラップを走ったラッセルは1分26秒台を刻んで7番手に飛び込み、フェラーリ勢を上回るパフォーマンスを見せてサーキットに詰めかけた地元ファンを沸かせている。

全車が新品のソフトタイヤで臨んだ終盤の注目はやはりハミルトンとフェルスタッペンのバトルだ。先に動いたハミルトンがセクター1をファステストで通過し、セクター2も全体ベストでつないだが、セクター3でややバランスを崩すシーンがあり、タイムを更新できなかったものの、フェルスタッペンもパーフェクトラップとはいかず、0.075秒差まで迫るも2番手にとどまり、スプリントクオリファイイングのポールポジションはハミルトンの手に渡っている。

ハミルトンと0.194秒差のタイムを残したボッタスが3番手、ルクレールが4番手に上がり、ペレス、ノリス、リカルド、ラッセル、サインツ、ベッテルが10番手で予選を終えた。

新しい試みであるスプリントクオリファイイングはフェルスタッペンが2番手とフロンローを獲得しましたが、どんな結果になるか楽しみですね!





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オーストリアGP-決勝

2021-07-05 08:44:06 | F1レース
4日(日)にレッドブル・リンクを舞台に開催されたシーズン第9戦オーストリアGP決勝レースはレッドブルのフェルスタッペンが優勝し、チームの母国グランプリで2戦連続、フランスGPから数えて3戦連続のポール・トゥ・ウインを達成した。レッドブル・ホンダにとってはモナコGPから続く連勝を5に伸ばしている。



白熱のバトルが繰り広げられた予選はフェルスタッペンが1分03秒720を刻んでポールポジションを獲得し、0.048秒差の2番手にはマクラーレンのノリスが食い込むパフォーマンスを見せている。3番手にはもう1台のレッドブルを駆るペレスが入り、メルセデス勢はハミルトンとボッタスが4番手と5番手にとどまった。

予選を8番手で終えたアストンマーティンのベッテルがQ2終盤に他車の走行を妨害したとして3グリッド降格処分を受けたため、予選9番手だったウィリアムズのラッセル、10番手タイムを残したベッテルの相棒ストロール、11番手でQ2敗退を喫したフェラーリのサインツがそれぞれ予選順位よりひとつ前のグリッドに繰り上がっている。ラッセルはグリッドに向かうラップでリアに違和感があると訴えていたが、チームが素早く調査・対応した結果、無事にコックピットに収まってスタートを迎えた。

先週末同様に降雨の予報もありながら、曇り空の下、気温20.8℃、路面温度33.4℃、湿度51.1%でフォーメーションラップが始まったオーストリアGPは全長4.318kmのコースを71周で争い、タイヤ選択が自由でありながらトップ10スタートのチャンスを得たサインツがハードタイヤをチョイス、12番グリッドに並んだ相棒のルクレールがユーズドのミディアムタイヤ、それ以降のドライバーは多くが新品のミディアムを履く中、アルファロメオ・レーシングのライコネンがハードのセットで第1スティントに臨んでいる。

各車の蹴り出しに注目が集まったスタートはフェルスタッペンがリードを死守し、ノリスが2番手をキープ、ハミルトン対策をきっちり決めたペレスが3番手を守ってターン1を駆け抜ける。ラッセルやサインツがいくつかポジションを落とした一方、ユーズドのソフトを履いていたベッテルは11番手から9番手に上がって入賞圏内に返り咲いており、ミディアムのラッセルやハードを選んだサインツは出だしにやや手こずってしまったようだ。

オープニングラップで戦線離脱を余儀なくされたのはアルピーヌのオコン。ターン3でアウトサイドの左側にシューマッハ(ハースF1)、インサイドの右側にジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)を抱えたオコンは、サンドイッチされた状態で右フロントタイヤがジョビナッツィの左リアとぶつかり、サスペンションにダメージを受けて走行を続けられなくなった。コース脇にマシンを止めたことでセーフティカーに出動命令が下り、オコンと接触したジョビナッツィが緊急ピットインしてタイヤをハードに交換している。

3周目の終わりにセーフティカーが解除され、フェルスタッペンが早々に加速して集団を飛び抜ける中、ノリスとペレスが激しいポジション争いを繰り広げながら、後方のメルセデス勢もチャンスがあればとスキを狙う状態で数コーナーを走行したが、ターン4でアウト側にいたペレスがグラベルに乗り上げて大きくポジションを落としてしまう。メルセデス勢も一度はボッタスがハミルトンの前に出るも、ペレスがコースオフしたあたりでハミルトンがボッタスを抜き返している。

ペレスはなんとかコントロールを保ってコース復帰したものの、ポジションは10番手まで後退。ノリスとペレスの一件はレースが3分の1ほど終了した頃にスチュワードの審議対象になっていることが公表され、他のドライバーをコース外に押し出したとして5秒のタイムペナルティを受けている。

8周目に入ってリードを3.3秒に広げるフェルスタッペンを先頭に、ノリス、ハミルトン、ボッタス、アルファタウリのガスリーと角田が5番手と6番手に並び、ストロール、ベッテル、リカルド(マクラーレン)が9番手を走っていた。ノリスはレースペースで優位と見られていたメルセデス勢を懸命に抑え込んでおり、優勝争いにからみたいハミルトンやボッタスはノリスよりも速いラップタイムを刻みながらも追い抜きの機会を作れず、序盤はがまんのレースが続く。

予定外のピットストップを強いられた陣営を除き、ピットレーンで最初に動きを見せたのは2台ともがソフトスタートだったアルファタウリ。13周目に入るタイミングで角田がピットに向かってソフトからハードに履き替え、まだフィールド全体が接近していたため、ピットストップ前に6番手を走っていた角田は19番手の位置で第2スティントをスタートさせている。アルファタウリは次のラップでガスリーのタイヤ交換も完了し、角田の前の18番手でコース復帰した。ただ、角田はピットエントリーの白線を越えた可能性があるとして審議対象となり、後に5秒のタイムペナルティを受けている。

アルファタウリに遅れてアストンマーティンもストロール、ベッテルの順で最初のピットストップを完了し、20周目のポジションはガスリーが14番手、ハースF1のシューマッハをはさんで角田が16番手、その後ろにストロールとベッテルが並んでいたが、数周後には3人ともミックを料理している。

上位勢のオーダーにも変化が見られ、ハミルトンがノリスをかわして2番手に上がり、10秒前を行くフェルスタッペンを追いかける展開に持ち込んだ。ハミルトンに抜かれたノリスは徐々にギャップをつけられ、ペナルティが控えていることを考えると少しでもボッタスとの差を開けておきたかったが、2.5秒前後あったリードは少しずつ少なくなっていく。それでも、2人は31周目の同じタイミングでピットに入り、ペナルティを消化するノリスの脇をすり抜けたボッタスが3番手に浮上、遅れてピットアウトしたノリスは3秒差の4番手でコースに戻っている。

他にもリカルドが最初で最後のピットストップでミディアムからハードに交換、ガスリーの3秒ほど後方で隊列に復帰しており、ウィリアムズのラティフィに引っかかっていた角田はリカルドにオーバーカットを許してしまった。

次の周回でハミルトンもミディアムからハードに履き替えたのを見てレッドブルがフェルスタッペンを呼び入れ、ハードタイヤを履かせてコースに送り出す。トップ4のオーダーは変わらずフェルスタッペンが先頭、13秒差の位置にハミルトン、そこから4秒以上遅れてボッタス、3秒後方をノリスが走っていた。

レーススタートにハードを選んだライコネンがピットに向かったのはレースの折り返し地点を過ぎて2周後だったが、同じタイヤ戦略だったサインツはステイアウトを続けて5番手を走り、ガスリー、リカルド、ペレス、ルクレール、角田がポイント圏内につけていた。ガスリーからルクレールまでは1秒前後のギャップで隊列を組んでおり、41周目にルクレールがペレスにオーバーテイクを仕掛けたところ、ターン4で今度はペレスがルクレールをコース外に押し出す格好となり、スチュワードの審議の結果、ペレスに5秒のタイムペナルティが科された。

第2スティントに選んだハードで32周を走っていたガスリーは47周目に2回目のタイヤ交換で新しいハードタイヤに履き替える。前が開けてクリアエアを得たリカルドの後方では、ペレスとルクレールがコンマ数秒差の攻防戦を続けており、サイド・バイ・サイドのバトルのさなか、ターン6で再びルクレールがコースを飛び出してしまい、他車をコース外に押しやったとしてペレスに再度の5秒ペナルティが下っている。

長い第1スティントを終えたサインツがようやくピットインしたのは49周目。ユーズドのミディアムタイヤに履き替え、相棒ルクレールの9秒後ろ、角田より1.5秒前の8番手でコース復帰した。その角田も52周を走り終えたところでピットインし、新しいハードタイヤに交換。5秒ペナルティを消化したためロングストップとなり、14番手の位置でチェッカーフラッグを目指すことになった。しかしながら、ここでまたしてもピットエントリーの白線をまたぐミスを犯しており、2度目のタイムペナルティを科せられてしまう。

ペースに苦戦するハミルトンをボッタスが追い抜いた1周後の54周目、ハミルトンに接近していたノリスがメルセデスマシンに対するオーバーテイクを成功させる。5番手を走るペレスまでのギャップが十分にあったことからメルセデスは即座に判断してハミルトンをピットに呼び入れ、新しいハードタイヤを履かせてコースに送り出した。

60周目に入って2番手のボッタスに27秒以上のリードを築いていたフェルスタッペンとレッドブルは2度目のピットインを決断し、新しいハードタイヤで最終スティントに臨んでいる。フェルスタッペンがコース復帰した時点で7秒ほどだったギャップはフレッシュタイヤのフェルスタッペンと30周以上を走り込んだタイヤを履くボッタスのペース差が大きく、残り5周を切って12秒近くに広がっていた。

激戦区の中団グループでは、ルクレールがリカルドに何度も攻撃を仕掛け、6番手へのポジションアップを狙っていたが、チームメイトのサインツが接近してきたタイミングでフェラーリは2台のポジションを入れ替えるよう指示。サインツの方がフレッシュかつ柔らかいコンパウンドを履いていたため、リカルドをオーバーテイクできる可能性が高いとの判断だ。フェラーリ勢の1秒後方にはガスリーが控えており、ルクレールはサインツについていきながらガスリー対策も必要な状況だった。

ガスリーから20秒ほど後ろではラッセルとアロンソの接近戦が展開されており、必死にアロンソの攻撃をかわしていたラッセルがついに10番手のポジションを明け渡したのはチェッカー目前の68周目。ポイント圏外に脱落した上に、後方にはコンマ数秒差でライコネンやベッテルが控えていたため、ラッセルは最後まで集中力を保つ必要があった。

しかしながら、ラッセルを追いかけていたライコネンがタイヤをロックアップしたターン4の後、チャンスを得たベッテルがオーバーテイクを仕掛けた際に2台が接触。ベッテルの左リアタイヤにライコネンの右フロントタイヤが絡まるようにしてグラベルに乗り上げてしまった。

元チャンピオン同士のクラッシュが発生した頃、最終コーナーを立ち上がっていたフェルスタッペンが先頭でゴールし、18秒遅れてボッタスが2位フィニッシュ、2秒差でコントロールラインを通過したノリスが3位表彰台を決めている。

4位にはハミルトンが入り、ファイナルラップでDRSを生かしてリカルドを料理したサインツが2つのタイムペナルティを抱えるペレスから10秒以内の位置につけてチェッカーを受けて5位入賞、ペレス、リカルド、ルクレール、ガスリー、アロンソがポイントを獲得した。

ポイントまであと一歩だったラッセルは11位、ほかに角田、ストロール、ジョビナッツィ、ラティフィ、ライコネン、ベッテル、ミック、ニキータ・マゼピン(ハースF1)が19位でレースを終え、ベッテルはグラベルでマシンを止めたため17位完走扱いとなった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが6連勝、ペレスが6番手、ガスリーが9番手入賞、角田はピットレーン入口の白線をまたぐというミスを2回、5秒ペナルティを2回犯し12番手、ポイント圏内に全車入賞とはなりませんでした。

F1サーカスが次に向かうシルバーストーンでは決勝レースは通常通りの日曜日に予定されているものの、初日と2日目はグランプリフォーマットがいつもと異なり、初日にフリー走行と予選が実施された後、2日目に2回目のフリー走行とスプリント予選(100km)が行われる。

どんな結果になるのか、楽しみですね!





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オーストリアGP-予選

2021-07-04 20:25:47 | F1レース
3日(土)、レッドブル・リンクを舞台にシーズン第9戦オーストリアGP予選が行われ、レッドブルのフェルスタッペンがポールポジションを獲得した。



金曜日と土曜日にかけて実施された3回のフリー走行はフェルスタッペンとメルセデスのハミルトンがトップタイムを刻み合う格好となり、予選前の土曜フリー走行はフェルスタッペンが2番手以下に0.5秒以上のリードを築くなど頭ひとつ抜け出した格好だったが、ショートコースのオーストリアでは全体的にタイムが接近する展開が続いている。

先週末のシュタイアーマルクGPよりもひと段階柔らかいコンパウンドの組み合わせが採用された今週末、レースタイヤに関わる予選Q2のタイヤ戦略にも注目が集まる中、気温25.4℃、路面温度52℃、湿度27.2%のドライコンディションで予選開始時刻を迎えた。前週と同様、降雨の可能性が予報されるも、グランプリ2日目のレッドブル・リンクは青空が広がり、まずはハースF1のマゼピンとシューマッハがソフトタイヤを履いてコースに向かう。

2人がクイックラップに入った後、ガレージでタイミングを図っていた他のドライバーたちも動きだし、アストンマーティンとアルファタウリの面々はミディアムタイヤを選んで出陣した。ミディアムタイヤは先週のシュタイアーマルクGPでソフトとして使用されたC4コンパウンドだ。レッドブルやメルセデスなどはソフトタイヤで最初のランに臨んでいる。

アルピーヌとウィリアムズの4人を除く16名がアタックラップを終えた時点で1分04秒249をマークしたフェルスタッペンがトップに立ち、0.257秒差でハミルトンが2番手、メルセデスのボッタスが3番手につけていた。アルファタウリのガスリーは1分05秒半ばのタイムを刻んだが、コースリミットをオーバーしてしまい、仕切り直しを強いられている。

残り9分を切る直前にコースインしたウィリアムズのラッセルは10番手に飛び込むも、アロンソ(アルピーヌ)が3番手タイムを刻んだほか、ライバルたちのタイム更新も相まって13番手に下がった。相棒のラティフィは16番手にとどまり、ノックアウトゾーンにはラティフィ以外にオコン(アルピーヌ)、ガスリー、ハースF1の2人の名前があった。

20台のタイムがでそろった中でもトップはフェルスタッペンで変わらなかったものの、0.096秒というわずかな差でマクラーレンのノリスが2番手に食い込み、アロンソを挟んでハミルトンとボッタスが続く格好だ。ミディアムタイヤを履いた4人の中で一番上位にいたのはベッテル(アストンマーティン)で11番手、アルファタウリの角田裕毅は14番手、ベッテルのチームメイトであるストロールがすぐ後ろの15番手に控えていた。

トップ3につける3人が次のセッションに向けてガレージで準備を進め、メルセデスコンビは一度ピットに戻った後、同じタイヤセットで再びコースに向かったが、タイム更新はかなわず引き上げている。コンマ数秒を争う中団グループのドライバーを中心にQ1終盤のアタックラップが繰り広げられ、アストンマーティンとアルファタウリの4人はミディアムからソフトに切り替えてQ2進出に向けた走りに集中。

18分間のセッションを終えて16番手以下でノックアウトされたのはライコネン(アルファロメオ・レーシング)、オコン、ラティフィ、ミック、マゼピンの5人だった。ライコネンは15番手でQ2に進んだリカルド(マクラーレン)と0.032秒のギャップしかなく、11番手だったフェラーリのルクレールと比べてもその差は0.103秒だ。次のセッションに参加することになったチームメイトのジョビナッツィはライコネンより0.2秒速くラップをまとめて7番手につけている。

15分間で争われたQ2はレッドブルのペレスが真っ先にコースに向かい、ミディアムタイヤでクイックラップをスタートさせてなお他のドライバーたちはガレージにとどまったままだった。

ペレスが1分04秒554を記録してピットに戻る頃にはフェルスタッペンをはじめ、ライバルたちも始動し、黄色のラインが入ったミディアムタイヤを履いていたのはレッドブル勢のほかにマクラーレン、メルセデス、フェラーリの3チームだ。

15台が少なくとも1度のアタックを終えた時点のトップには1分04秒208を刻んだフェルスタッペンがつけ、0.275秒遅れでノリスが2番手、自己ベストタイムを更新したペレスが3番手、4番手にはソフトで走るベッテルが食い込み、ハミルトンは5番手、ボッタスはトップから0.4秒遅れの8番手の位置にいた。

予選トップ10入りをかけたQ2終盤のバトルでも、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンではノリスがミディアムタイヤにこだわり、アストンマーティンはソフトに切り替えたが、ウィリアムズのラッセルがソフトからミディアムに履き替える戦略に打って出る。タイムシートのオーダーが目まぐるしく変化する中、Q1で好タイムを残していたアロンソは最終コーナー手前でスローラップ中だったベッテルに引っかかってしまい、バックオフを強いられてポジションを上げられず。

結果、11番手以下で予選順位を確定させたのはサインツとルクレールのフェラーリ勢、リカルド、アロンソ、ジョビナッツィとなり、Q3にはQ2のトップから順にフェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ガスリー、ノリス、ペレス、ベッテル、角田、ストロール、ラッセルが進んでいる。予選トップ10入りを決めたラッセルとウィリアムズはミディアムタイヤに変更した作戦が功を奏した格好だ。

ポールポジション争いが激化したQ3はストロールとベッテルが出陣したあとにアルファタウリの2人がコースイン、それ以外も順次続いていったが、すでに3セットのソフトを使っているラッセルは序盤のアタックへの参加を見送った。ストロール、ガスリー、角田の3人はユーズドのソフトだったが、ベッテルはこのタイミングで新品のソフトを投入している。

オレンジ色のTシャツをまとってグランドスタンドから大声援を送るファンに背中を押されるように、フェルスタッペンが1分03秒720をたたき出して暫定ポールにつけ、好調をキープするノリスが0.238秒遅れの2番手、ハミルトンとボッタスはその後方に控え、ペレス、ガスリー、ベッテル、角田、ストロールが9番手だった。

ラッセルも加わったラストアタックはベッテルだけがユーズドのタイヤセット、それ以外はソフトの新しいタイヤを履いて出陣する。

フェルスタッペンはセクター2で思うようにタイムを伸ばせず、自己ベストタイムを更新できなかったが、事前に残していたタイムを上回るドライバーが現れず、フェルスタッペンの3戦連続ポールポジション獲得が決まった。2番手には0.048秒差でノリスが食い込み、3番手には0.270秒遅れだったペレスが入っている。

レッドブルとチャンピオンシップを争うメルセデスはハミルトンが4番手、ボッタスは5番手にとどまり、ガスリーと角田が6番手と7番手に並び、ベッテル、ラッセル、ストロールのオーダーで予選順位が決した。

なお、予選Q2で発生したベッテルとアロンソのインシデントはセッション後に審議されることになっている。

決勝では、フェルスタッペンの5連勝、角田も自己ベストの7番手スタートなので、ホンダPU勢の表彰台独占を見たいですね!





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