29日(日)、スパ・フランコルシャンを舞台にシーズン第12戦ベルギーGP決勝レースが開催されるも、悪天候のためにディレイと赤旗中断を余儀なくされ、結局、4周の周回数を消化してレース終了となり、ポールスタートだったレッドブルのフェルスタッペンが優勝を果たした。
日曜日よりはマシだったとはいえ、悪コンディションに見舞われた土曜日の予選はラストアタックで1分59秒765をたたき出したフェルスタッペンがポールシッターに輝き、刻一刻と変化するスパウェザーがドライバーに大いなるチャレンジをもたらす中、それをチャンスとしてラップをまとめ上げたウィリアムズのラッセルがフロントローを手に入れ、3番手にはタイヤの温度管理に手を焼きながらも必死にマシンをコントロールしたハミルトン(メルセデス)が入っている。
予選Q1とQ2で好タイムを刻んでいたマクラーレンのノリスはQ3が始まってすぐ、最初のアタックラップに入ったタイミングでオー・ルージュからの上り坂にてマシンのコントロールを失い、高速状態でウオールに激突してしまい、自力でコックピットを脱出したものの、その衝撃の激しさからメディカルセンターと地元の病院でさらなる検査を受けることに。幸い、大事には至らず、決勝レースへの出走は認められたが、マシンのダメージを確認したチームはギアボックスの交換を決断しており、予選をノータイムの10番手で終えていたノリスは15番グリッドに並んで決戦に挑んだ。
なお、スパでは前戦ハンガリーGPのペナルティとしてメルセデスのボッタスとアストンマーティンのストロールが5グリッド降格処分を受けており、予選8番手だったボッタスは13番グリッド、予選15番手だったストロールは19番グリッドに後退している。また、アルファロメオ・レーシングのライコネンは予選後にリアウイングのアッセンブリを交換したため、ピットレーンからレースに臨むことになった。
土曜日に続いて日曜日も雨が降りしきり、ダミーグリッドに向かう中でレッドブルのペレスがアクアプレーニングに見舞われたようで、タイヤバリアにマシンを突っ込んでしまうハプニングが発生。ダメージが激しく、レーススタートを断念するとしたレッドブルだが、悪天候のためにスタート時間がディレイとなったこともあり、わずかな可能性にかけて修復作業を急いだ。しかしながら、時間内に修復しきれず、度重なるディレイを経てセーフティカー先導の下に予定より25分遅れで始まったフォーメーションラップにその姿はなかった。
気温12.8℃、路面温度15℃、湿度96.9%のウエットコンディションと、決勝レースもまた相当に難しいコンディションだったこともあり、2周のフォーメーションラップを走るも、スタートに適した状態ではないとの判断から赤旗が掲示され、全車がピットレーンに戻ってマシンを止めている。
赤旗中断を受けてレッドブルは再びペレスのマシン修復作業を加速させつつ、レースコントロールに出走可否を問い合わせ、レギュレーションを確認した上で再開の時までにマシン修復が完了すればピットレーンからスタートできることが認められた。
ただ、FIAは現地15時にレースの3時間規定がスタートしているとしており、現地18時(日本時間25時)までにレースを終える必要があったが、残り1時間を前に、国際競技規約に基づき、レース時間を停止することを決断。1時間のレースを想定して天候の回復を待つことになった。
最終的にレース再開の判断が下されたのは現地18時05分(日本時間25時05分)、当初のスタート時刻から実に3時間以上が経過してようやくその時を迎えた。レーススタートに際してはウエットタイヤの装着が義務付けられ、赤旗中断中にリアウイングのアッセンブリを異なるスペックに交換したアストンマーティンのストロールがピットレーンスタートに変わっている。ピットスタートの3台の並びはストロール、ライコネン、ペレスだ。
レース再開の発表時には幾分和らいでいた雨脚がまたも強まる中、気温13.3℃、路面温度15.3℃、湿度96.2%のウエットコンディションでピットレーン出口の信号が青に変わり、セーフティカーが先導する形で各車がコースイン、その瞬間から1時間のレース時計がカウントを始めた。1周7.004kmのスパ・フランコルシャンを44周で争われる予定だったレースはリスタートの時点で全39周に変更されており、セーフティカーが先頭を走るままに2周を消化したところで再び赤旗が振られている。
レース時計はカウントが続いていたが、レギュレーションでは2周を走った時点でレースが成立しているため、75%未満の周回数の場合はレース終了時点の順位に応じてハーフポイントが与えられる。
2度目の赤旗中断に入って20分ほど経過した頃、レースコントロールはついに再開を断念。その時点のオーダーでレース終了が宣言されたため、優勝はフェルスタッペン、2位にラッセル、3位にハミルトンとなり、4位から順にリカルド(マクラーレン)、ベッテル(アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ)、オコン(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、サインツ(フェラーリ)が入賞となり、それぞれが通常の半分のポイントを獲得した。
11位以下はアロンソ(アルピーヌ)、ボッタス、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、ノリス、角田(アルファタウリ)が15位、シューマッハとマゼピンのハースF1勢が続き、ストロール、ライコネン、ペレスが20位となった。
史上最少の周回数でフェルスタッペンの優勝となりましたが、初のF1グランプリ開催を迎えるオランダのザントフォールトでの第13戦オランダGPに期待しましょう!

日曜日よりはマシだったとはいえ、悪コンディションに見舞われた土曜日の予選はラストアタックで1分59秒765をたたき出したフェルスタッペンがポールシッターに輝き、刻一刻と変化するスパウェザーがドライバーに大いなるチャレンジをもたらす中、それをチャンスとしてラップをまとめ上げたウィリアムズのラッセルがフロントローを手に入れ、3番手にはタイヤの温度管理に手を焼きながらも必死にマシンをコントロールしたハミルトン(メルセデス)が入っている。
予選Q1とQ2で好タイムを刻んでいたマクラーレンのノリスはQ3が始まってすぐ、最初のアタックラップに入ったタイミングでオー・ルージュからの上り坂にてマシンのコントロールを失い、高速状態でウオールに激突してしまい、自力でコックピットを脱出したものの、その衝撃の激しさからメディカルセンターと地元の病院でさらなる検査を受けることに。幸い、大事には至らず、決勝レースへの出走は認められたが、マシンのダメージを確認したチームはギアボックスの交換を決断しており、予選をノータイムの10番手で終えていたノリスは15番グリッドに並んで決戦に挑んだ。
なお、スパでは前戦ハンガリーGPのペナルティとしてメルセデスのボッタスとアストンマーティンのストロールが5グリッド降格処分を受けており、予選8番手だったボッタスは13番グリッド、予選15番手だったストロールは19番グリッドに後退している。また、アルファロメオ・レーシングのライコネンは予選後にリアウイングのアッセンブリを交換したため、ピットレーンからレースに臨むことになった。
土曜日に続いて日曜日も雨が降りしきり、ダミーグリッドに向かう中でレッドブルのペレスがアクアプレーニングに見舞われたようで、タイヤバリアにマシンを突っ込んでしまうハプニングが発生。ダメージが激しく、レーススタートを断念するとしたレッドブルだが、悪天候のためにスタート時間がディレイとなったこともあり、わずかな可能性にかけて修復作業を急いだ。しかしながら、時間内に修復しきれず、度重なるディレイを経てセーフティカー先導の下に予定より25分遅れで始まったフォーメーションラップにその姿はなかった。
気温12.8℃、路面温度15℃、湿度96.9%のウエットコンディションと、決勝レースもまた相当に難しいコンディションだったこともあり、2周のフォーメーションラップを走るも、スタートに適した状態ではないとの判断から赤旗が掲示され、全車がピットレーンに戻ってマシンを止めている。
赤旗中断を受けてレッドブルは再びペレスのマシン修復作業を加速させつつ、レースコントロールに出走可否を問い合わせ、レギュレーションを確認した上で再開の時までにマシン修復が完了すればピットレーンからスタートできることが認められた。
ただ、FIAは現地15時にレースの3時間規定がスタートしているとしており、現地18時(日本時間25時)までにレースを終える必要があったが、残り1時間を前に、国際競技規約に基づき、レース時間を停止することを決断。1時間のレースを想定して天候の回復を待つことになった。
最終的にレース再開の判断が下されたのは現地18時05分(日本時間25時05分)、当初のスタート時刻から実に3時間以上が経過してようやくその時を迎えた。レーススタートに際してはウエットタイヤの装着が義務付けられ、赤旗中断中にリアウイングのアッセンブリを異なるスペックに交換したアストンマーティンのストロールがピットレーンスタートに変わっている。ピットスタートの3台の並びはストロール、ライコネン、ペレスだ。
レース再開の発表時には幾分和らいでいた雨脚がまたも強まる中、気温13.3℃、路面温度15.3℃、湿度96.2%のウエットコンディションでピットレーン出口の信号が青に変わり、セーフティカーが先導する形で各車がコースイン、その瞬間から1時間のレース時計がカウントを始めた。1周7.004kmのスパ・フランコルシャンを44周で争われる予定だったレースはリスタートの時点で全39周に変更されており、セーフティカーが先頭を走るままに2周を消化したところで再び赤旗が振られている。
レース時計はカウントが続いていたが、レギュレーションでは2周を走った時点でレースが成立しているため、75%未満の周回数の場合はレース終了時点の順位に応じてハーフポイントが与えられる。
2度目の赤旗中断に入って20分ほど経過した頃、レースコントロールはついに再開を断念。その時点のオーダーでレース終了が宣言されたため、優勝はフェルスタッペン、2位にラッセル、3位にハミルトンとなり、4位から順にリカルド(マクラーレン)、ベッテル(アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ)、オコン(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、サインツ(フェラーリ)が入賞となり、それぞれが通常の半分のポイントを獲得した。
11位以下はアロンソ(アルピーヌ)、ボッタス、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、ノリス、角田(アルファタウリ)が15位、シューマッハとマゼピンのハースF1勢が続き、ストロール、ライコネン、ペレスが20位となった。
史上最少の周回数でフェルスタッペンの優勝となりましたが、初のF1グランプリ開催を迎えるオランダのザントフォールトでの第13戦オランダGPに期待しましょう!