27日(日)、2018年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が開催され、レッドブルのリカルドがポール・トゥ・ウインを飾った。
土曜日に実施された予選はリカルドが圧倒的な速さを示してポールポジションを獲得。唯一、1分11秒台の壁を突破して1分10秒810をたたき出している。2番グリッドにはフェラーリのベッテルが入り、2列目にメルセデスのハミルトンとフェラーリのライコネンが並んだ。
今季、タイヤレンジを拡大したピレリはモンテカルロ市街地サーキットにスーパーソフト、ウルトラソフトに加えて初登場となるハイパーソフトタイヤを投入。予選トップ10のドライバーはいずれもハイパーソフトを履いてスタートを迎えており、レース用タイヤとしてスーパーソフトもしくはウルトラソフトの1セットを使用することが義務付けられている。
土曜フリー走行でクラッシュを喫し、予選に向けてマシン修復を急いでいたレッドブルのフェルスタッペンは予定外のギアボックス交換を強いられて結局、予選には参加できていない。スチュワードの判断でレース出走が認められたため、最後尾から決戦に挑んだ。フェルスタッペンはギアボックス交換に伴う5グリッド降格処分を受けているが、グリッド順に影響はない。
1周3.337km、タイトでツイスティなモンテカルロ市街地サーキットのレースは78周で争われた。予選までは好天に恵まれていたものの、決勝日は曇り空、気温25℃、路面温度33℃、湿度50%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に全車が無事に発進し、ターン1付近でトロ・ロッソのハートレーが周辺のマシンと接触したと報告していたが、大きなダメージはなかったようでオープニングラップを終えてもコースにとどまってレースを続けている。
スタートで先頭をキープしたリカルドは徐々にペースアップしながらレースを進めるが、後続とのギャップを築くまでには至らず、ベッテルやハミルトンが1.5秒前後のギャップで連なった。
先頭集団が7周目に入った頃、フォーメーションラップ開始3分前までにホイールを装着できていなかったとして、ウィリアムズのシロトキンに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科せられ、すぐにピットインしてペナルティを消化。12番手につけ、入賞のチャンスもあったシロトキンだが、最後尾の20番手で隊列に復帰した。さらにウィリアムズに悪報がもたらされ、ストロールがパンクチャーを抱えて緊急ピットインを強いられている。ストロールはノーズとタイヤを交換してチームメイトの後ろでレースを再開した。
リカルドが13周目に入ったタイミングでハミルトンがピットストップを敢行。ユーズドのウルトラソフトタイヤを履いてコースに戻り、いったんはフォース・インディアのオコンの後方についたが、すぐにオーバーテイクしている。上位勢で次に動いたのはフェラーリだ。ベッテルが新品のウルトラソフトに履き替え、その翌周にはリカルド、ライコネン、ボッタスも最初のピットストップを完了している。ボッタスだけが異なるタイヤ戦略を採用し、新品のスーパーソフトタイヤを選んだ。
2番手の位置でチャンスをうかがうベッテルはリカルドとのギャップを1.5秒前後に維持してレースを進め、ハミルトンは2人からやや遅れてしまい、後方のライコネンからプレッシャーを受け続けた。
快調に走っていたリカルドに不穏な影が忍び寄ったのは28周目に入った頃。パワーロスを訴え、後方のベッテルとのギャップが1秒以下になる緊迫の場面を迎えていた。その後、ややペースを取り戻したものの、10秒差以上あったハミルトンにも接近を許す。
1ストップ戦略を狙って第1スティントを長く取ったトロ・ロッソのガスリーは予選トップ10メンバーであり、ユーズドのハイパーソフトタイヤを履いていたにもかかわらず、レースを38周走破してようやくタイヤ交換に向かった。同様に長い第1スティントを走ったのは新品のウルトラソフトタイヤを履いてスタートしたフェルスタッペンとルノーのヒュルケンベルグ。フェルスタッペンは48周目、さらに2周後にヒュルケンベルグが最初にして最後のピットストップを終えている。
フェルスタッペンの前でコース復帰を果たしたヒュルケンベルグは道を譲ってくれたチームメイトのサインツがフェルスタッペンをうまく抑え込んだこともあり、10秒以上のリードを築いていたが、ガスリーと7番手の座を争ううちにフェルスタッペンの接近を許し、再び3台による攻防戦に発展した。
トップ5につける各車のギャップが1秒強に縮まった後、6番手のオコンやガスリーを含む3名もバトルに加わろうかというタイミングで、11番手を争っていたトロ・ロッソのハートレーとモナコ出身のザウバードライバー、ルクレールが接触してしまう。
トンネルを抜けた2人はハートレーがシケイン手前でブレーキング中にルクレールが突っ込んでしまい、フロントを失ったルクレールはエスケープゾーンに直進してマシンを止めた。リアウイングに激しいダメージを受けたハートレーはスロー走行でピットにたどり着くも、そのままレースを終えている。
このインシデントでバーチャルセーフティカーが発令されたものの、2周後の74周目に解除される。低速走行を強いられている間にリカルドはベッテルとのギャップを広げたが、ハミルトン以下は9番手のフェルスタッペンまでが団子状態となり、チェッカーフラッグを受ける瞬間まで激しいバトルを繰り広げた。
トラブルに見舞われながらも必死の対応でポール・トゥ・ウインを果たしたリカルドに次いでベッテルが2位、ハミルトンが3位表彰台に上っている。4位以下、入賞はライコネン、ボッタス、オコン、ガスリー、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、サインツだった。
終盤のインシデントでフィニッシュがかなわなかったハートレーはルクレールと共に完走扱いとなり、順位はルクレールが18位完走扱い、ハートレーが19位完走扱いだ。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは、7位入賞、ハートレーは残念ながら、10位入賞も狙えたところ後ろからザウバーのルクレールに追突され、運がなかったですね。
土曜日に実施された予選はリカルドが圧倒的な速さを示してポールポジションを獲得。唯一、1分11秒台の壁を突破して1分10秒810をたたき出している。2番グリッドにはフェラーリのベッテルが入り、2列目にメルセデスのハミルトンとフェラーリのライコネンが並んだ。
今季、タイヤレンジを拡大したピレリはモンテカルロ市街地サーキットにスーパーソフト、ウルトラソフトに加えて初登場となるハイパーソフトタイヤを投入。予選トップ10のドライバーはいずれもハイパーソフトを履いてスタートを迎えており、レース用タイヤとしてスーパーソフトもしくはウルトラソフトの1セットを使用することが義務付けられている。
土曜フリー走行でクラッシュを喫し、予選に向けてマシン修復を急いでいたレッドブルのフェルスタッペンは予定外のギアボックス交換を強いられて結局、予選には参加できていない。スチュワードの判断でレース出走が認められたため、最後尾から決戦に挑んだ。フェルスタッペンはギアボックス交換に伴う5グリッド降格処分を受けているが、グリッド順に影響はない。
1周3.337km、タイトでツイスティなモンテカルロ市街地サーキットのレースは78周で争われた。予選までは好天に恵まれていたものの、決勝日は曇り空、気温25℃、路面温度33℃、湿度50%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に全車が無事に発進し、ターン1付近でトロ・ロッソのハートレーが周辺のマシンと接触したと報告していたが、大きなダメージはなかったようでオープニングラップを終えてもコースにとどまってレースを続けている。
スタートで先頭をキープしたリカルドは徐々にペースアップしながらレースを進めるが、後続とのギャップを築くまでには至らず、ベッテルやハミルトンが1.5秒前後のギャップで連なった。
先頭集団が7周目に入った頃、フォーメーションラップ開始3分前までにホイールを装着できていなかったとして、ウィリアムズのシロトキンに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科せられ、すぐにピットインしてペナルティを消化。12番手につけ、入賞のチャンスもあったシロトキンだが、最後尾の20番手で隊列に復帰した。さらにウィリアムズに悪報がもたらされ、ストロールがパンクチャーを抱えて緊急ピットインを強いられている。ストロールはノーズとタイヤを交換してチームメイトの後ろでレースを再開した。
リカルドが13周目に入ったタイミングでハミルトンがピットストップを敢行。ユーズドのウルトラソフトタイヤを履いてコースに戻り、いったんはフォース・インディアのオコンの後方についたが、すぐにオーバーテイクしている。上位勢で次に動いたのはフェラーリだ。ベッテルが新品のウルトラソフトに履き替え、その翌周にはリカルド、ライコネン、ボッタスも最初のピットストップを完了している。ボッタスだけが異なるタイヤ戦略を採用し、新品のスーパーソフトタイヤを選んだ。
2番手の位置でチャンスをうかがうベッテルはリカルドとのギャップを1.5秒前後に維持してレースを進め、ハミルトンは2人からやや遅れてしまい、後方のライコネンからプレッシャーを受け続けた。
快調に走っていたリカルドに不穏な影が忍び寄ったのは28周目に入った頃。パワーロスを訴え、後方のベッテルとのギャップが1秒以下になる緊迫の場面を迎えていた。その後、ややペースを取り戻したものの、10秒差以上あったハミルトンにも接近を許す。
1ストップ戦略を狙って第1スティントを長く取ったトロ・ロッソのガスリーは予選トップ10メンバーであり、ユーズドのハイパーソフトタイヤを履いていたにもかかわらず、レースを38周走破してようやくタイヤ交換に向かった。同様に長い第1スティントを走ったのは新品のウルトラソフトタイヤを履いてスタートしたフェルスタッペンとルノーのヒュルケンベルグ。フェルスタッペンは48周目、さらに2周後にヒュルケンベルグが最初にして最後のピットストップを終えている。
フェルスタッペンの前でコース復帰を果たしたヒュルケンベルグは道を譲ってくれたチームメイトのサインツがフェルスタッペンをうまく抑え込んだこともあり、10秒以上のリードを築いていたが、ガスリーと7番手の座を争ううちにフェルスタッペンの接近を許し、再び3台による攻防戦に発展した。
トップ5につける各車のギャップが1秒強に縮まった後、6番手のオコンやガスリーを含む3名もバトルに加わろうかというタイミングで、11番手を争っていたトロ・ロッソのハートレーとモナコ出身のザウバードライバー、ルクレールが接触してしまう。
トンネルを抜けた2人はハートレーがシケイン手前でブレーキング中にルクレールが突っ込んでしまい、フロントを失ったルクレールはエスケープゾーンに直進してマシンを止めた。リアウイングに激しいダメージを受けたハートレーはスロー走行でピットにたどり着くも、そのままレースを終えている。
このインシデントでバーチャルセーフティカーが発令されたものの、2周後の74周目に解除される。低速走行を強いられている間にリカルドはベッテルとのギャップを広げたが、ハミルトン以下は9番手のフェルスタッペンまでが団子状態となり、チェッカーフラッグを受ける瞬間まで激しいバトルを繰り広げた。
トラブルに見舞われながらも必死の対応でポール・トゥ・ウインを果たしたリカルドに次いでベッテルが2位、ハミルトンが3位表彰台に上っている。4位以下、入賞はライコネン、ボッタス、オコン、ガスリー、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、サインツだった。
終盤のインシデントでフィニッシュがかなわなかったハートレーはルクレールと共に完走扱いとなり、順位はルクレールが18位完走扱い、ハートレーが19位完走扱いだ。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは、7位入賞、ハートレーは残念ながら、10位入賞も狙えたところ後ろからザウバーのルクレールに追突され、運がなかったですね。