26日(日)、2017年F1 FIA世界選手権第1戦オ
―ストラリアGPがメルボルンのアルバートパー
ク・サーキットで開催され、フェラーリのベッテル
が開幕戦で勝利を収めた。
前日に実施された予選でコースレコードとなる
1分22秒188をたたき出してポールポジションを
獲得したのはメルセデスのハミルトン。フロント
ローに今季最大のライバルになると目されるフ
ェラーリのベッテルを従え、3番手にチームメイト
のボッタス、その隣の4番グリッドにもう一台の
跳ね馬を駆るライコネンが控える状態でレース
スタートに臨んだ。
土曜フリー走行でクラッシュを喫したウィリアム
ズのストロールと予選でタイヤバリアに激突した
レッドブルのリカルドが共に予定外のギアボック
ス交換を強いられて5グリッド降格処分を受けて
おり、ストロールは最後尾、リカルドは15番手に
後退している。ただ、リカルドはダミーグリッドに
向かう途中、コースに停車してしまい、スターテ
ィンググリッドに着けていない。
また、ザウバーはレギュラードライバーのウェー
レインが冬季中に負ったケガの影響で十分なト
レーニングを積めず、レースを完走できる体調に
ないとしてグランプリ2日目からフェラーリのリザ
ーブドライバーであるジョナビッツィにC36のドラ
イブを託した。突然のビックチャンスを得たジョナ
ビッツィは予選を16番手で終え、初めてのF1レ
ースに挑んでいる。
全長5.303kmを誇るアルバートパーク・サーキッ
トの一戦は全58周で争われた。雲が多いもの
の、青空が広がるメルボルンは気温24℃、路面
温度36℃、湿度64%のドライコンディションでス
タート時刻を迎える。サイズが大きくなった2017
年型マシンで初のレーススタートとあって各陣営
とも緊張感が漂う中、フォース・インディアのヒュ
ルケンベルグが停車位置を誤ってしまい、エキ
ストラフォーメーションラップが宣告された。仕切り
直しのスタートでは好発進を決めたハミルトンが
リードを保ち、ベッテルが2番手をキープ。
オープニングラップのターン3でハースF1のマグ
ヌッセンとザウバーのエリクソンが交錯し、2台
ともグラベルに乗り上げたものの、無事にコース
に戻ってレースを続けている。マグヌッセンはパ
ンクチャーを抱えたとのことで緊張ピットインを強
いられたが、タイヤ交換をすませて隊列に復帰
した。そのタイミングでレッドブルのガレージから
リカルドが姿を現す。グランドスタンドの観客から
大声援を受けながら、2周遅れの状態でコースに
入っている。
10周目を迎えてマクラーレンがバンド―ルンをピ
ットに呼び入れる。パワーがないと訴えていたの
を受け、マクラーレンはタイヤ交換に加えてバン
ド―ルンにエンジンの再始動を指示し、コースへ
送り出した。
15周目あたりから多くの陣営がタイヤ交換に動き
だし、先頭を走っていたハミルトンは18周目にピ
ットに向かって新品のソフトタイヤに履き替える。
ハミルトンは一気にペースを上げて1分27秒台を
マークするも、レッドブルのフェルスタッペンに引っ
かかってしまい、本来のパフォーマンスを発揮で
きない。第1スティントを引っ張っていたベッテルに
ギャップをつけられず、逆にベッテルにアンダーカ
ットを許してしまう状況に追い込まれた。ハミルト
ン5周遅れてタイヤ交換を済ませたベッテルはフェ
ルスタッペンとハミルトンの前方でコース復帰を
果たし、実質的にレースリーダの座を奪った。
他の上位勢が最初で最後のピットストップを終えた
時点でベッテルはハミルトンに6秒以上のリードを
築いており、周回遅れのマシンに対応しながらハ
ミルトンとのギャップをコントロールすることに集中
する。
また、レース中盤には地元ファンの雄姿を披露し
ていたリカルドがエンジントラブルに見舞われて停
車。何とかコースに戻ろうと試みるも、マシンが動
き出すことはなくレースを終えている。44周目には
前の周回でコースオフを喫してグラベルに乗り上
げたウィリアムズのストロールがピットインした後に
ガレージにマシンを入れ、50周目に入ってハース
F1のマグヌッセンがストップ、その3周後にはマク
ラーレンのアロンソがリタイヤし、サバイバルレー
スと呼ばれることの多いメルボルンの一戦は終盤
を迎えて7台目が戦線を離脱した。
中盤以降、上位勢のポジションが入れ替わること
はなく、先頭に躍り出てからレースを優位に運ぶ
ベッテルはハミルトンに接近を許さず、最後は10秒
のリードを築いてトップチェッカー。ハミルトンとボッ
タスのメルセデスコンビが表彰台に上っている。
4位以下、入賞はライコネン、フェルスタッペン、マ
ッサ(ウィリアムズ)、ペレス(フォース・インディア)、
サインツ、クビアト(共にトロ・ロッソ)、オコン(フォ
ース・インディア)だった。オコンは初レースにして
初ポイント獲得に成功している。
他にルノーのヒュルケンベルグ、ジョナビッツィ、
バンド―ルンが完走を果たした。
マクラーレン・ホンダは、バンド―ルンが完走を
果たしたものの、アロンソがリタイヤしてしまい
残念な結果でした。
パワーユニットの早急な改善が望まれます。
―ストラリアGPがメルボルンのアルバートパー
ク・サーキットで開催され、フェラーリのベッテル
が開幕戦で勝利を収めた。
前日に実施された予選でコースレコードとなる
1分22秒188をたたき出してポールポジションを
獲得したのはメルセデスのハミルトン。フロント
ローに今季最大のライバルになると目されるフ
ェラーリのベッテルを従え、3番手にチームメイト
のボッタス、その隣の4番グリッドにもう一台の
跳ね馬を駆るライコネンが控える状態でレース
スタートに臨んだ。
土曜フリー走行でクラッシュを喫したウィリアム
ズのストロールと予選でタイヤバリアに激突した
レッドブルのリカルドが共に予定外のギアボック
ス交換を強いられて5グリッド降格処分を受けて
おり、ストロールは最後尾、リカルドは15番手に
後退している。ただ、リカルドはダミーグリッドに
向かう途中、コースに停車してしまい、スターテ
ィンググリッドに着けていない。
また、ザウバーはレギュラードライバーのウェー
レインが冬季中に負ったケガの影響で十分なト
レーニングを積めず、レースを完走できる体調に
ないとしてグランプリ2日目からフェラーリのリザ
ーブドライバーであるジョナビッツィにC36のドラ
イブを託した。突然のビックチャンスを得たジョナ
ビッツィは予選を16番手で終え、初めてのF1レ
ースに挑んでいる。
全長5.303kmを誇るアルバートパーク・サーキッ
トの一戦は全58周で争われた。雲が多いもの
の、青空が広がるメルボルンは気温24℃、路面
温度36℃、湿度64%のドライコンディションでス
タート時刻を迎える。サイズが大きくなった2017
年型マシンで初のレーススタートとあって各陣営
とも緊張感が漂う中、フォース・インディアのヒュ
ルケンベルグが停車位置を誤ってしまい、エキ
ストラフォーメーションラップが宣告された。仕切り
直しのスタートでは好発進を決めたハミルトンが
リードを保ち、ベッテルが2番手をキープ。
オープニングラップのターン3でハースF1のマグ
ヌッセンとザウバーのエリクソンが交錯し、2台
ともグラベルに乗り上げたものの、無事にコース
に戻ってレースを続けている。マグヌッセンはパ
ンクチャーを抱えたとのことで緊張ピットインを強
いられたが、タイヤ交換をすませて隊列に復帰
した。そのタイミングでレッドブルのガレージから
リカルドが姿を現す。グランドスタンドの観客から
大声援を受けながら、2周遅れの状態でコースに
入っている。
10周目を迎えてマクラーレンがバンド―ルンをピ
ットに呼び入れる。パワーがないと訴えていたの
を受け、マクラーレンはタイヤ交換に加えてバン
ド―ルンにエンジンの再始動を指示し、コースへ
送り出した。
15周目あたりから多くの陣営がタイヤ交換に動き
だし、先頭を走っていたハミルトンは18周目にピ
ットに向かって新品のソフトタイヤに履き替える。
ハミルトンは一気にペースを上げて1分27秒台を
マークするも、レッドブルのフェルスタッペンに引っ
かかってしまい、本来のパフォーマンスを発揮で
きない。第1スティントを引っ張っていたベッテルに
ギャップをつけられず、逆にベッテルにアンダーカ
ットを許してしまう状況に追い込まれた。ハミルト
ン5周遅れてタイヤ交換を済ませたベッテルはフェ
ルスタッペンとハミルトンの前方でコース復帰を
果たし、実質的にレースリーダの座を奪った。
他の上位勢が最初で最後のピットストップを終えた
時点でベッテルはハミルトンに6秒以上のリードを
築いており、周回遅れのマシンに対応しながらハ
ミルトンとのギャップをコントロールすることに集中
する。
また、レース中盤には地元ファンの雄姿を披露し
ていたリカルドがエンジントラブルに見舞われて停
車。何とかコースに戻ろうと試みるも、マシンが動
き出すことはなくレースを終えている。44周目には
前の周回でコースオフを喫してグラベルに乗り上
げたウィリアムズのストロールがピットインした後に
ガレージにマシンを入れ、50周目に入ってハース
F1のマグヌッセンがストップ、その3周後にはマク
ラーレンのアロンソがリタイヤし、サバイバルレー
スと呼ばれることの多いメルボルンの一戦は終盤
を迎えて7台目が戦線を離脱した。
中盤以降、上位勢のポジションが入れ替わること
はなく、先頭に躍り出てからレースを優位に運ぶ
ベッテルはハミルトンに接近を許さず、最後は10秒
のリードを築いてトップチェッカー。ハミルトンとボッ
タスのメルセデスコンビが表彰台に上っている。
4位以下、入賞はライコネン、フェルスタッペン、マ
ッサ(ウィリアムズ)、ペレス(フォース・インディア)、
サインツ、クビアト(共にトロ・ロッソ)、オコン(フォ
ース・インディア)だった。オコンは初レースにして
初ポイント獲得に成功している。
他にルノーのヒュルケンベルグ、ジョナビッツィ、
バンド―ルンが完走を果たした。
マクラーレン・ホンダは、バンド―ルンが完走を
果たしたものの、アロンソがリタイヤしてしまい
残念な結果でした。
パワーユニットの早急な改善が望まれます。