スパ・フランコルシャン・サーキットで27日(日)、
2017年FIA F1世界選手権第12戦ベルギーGP決
勝レースが行われ、メルセデスのハミルトンが
ポール・トゥ・ウインを果たした。
ハミルトンがスパのコースレコードを刻んでポー
ルポジションを獲得した予選を終えてペナルティ
が反映されたグリッドは後方を中心にスタート位
置が変更されており、大量のエンジンコンポーネ
ント交換とギアボックス交換で65グリッド降格処
分を受けたマクラーレンのバンドールンが最後尾
につき、5基目のエンジン投入などで合計20グ
リッド降格処分となったトロ・ロッソのクビアトが最
後列でバンドールンの前に並んだ。
他に、ザウバーコンビは6戦連続使用が義務付け
られているギアボックスを新品と載せ替えたた
め、2人とも5グリッド降格ペナルティが科されてい
る。予選順位は19番手と20番手だったが、バン
ドールンとクビアトのペナルティでスタートは最後
から2列目と繰り上がった。
ウィリアムズのマッサは土曜フリー走行でイエ
ローフラッグが振られた際に減速しなかったとして
5グリッドダウンの処分で16番グリッドに。ルノー
のパーマーはQ3進出を果たすも、ギアボックスト
ラブルに見舞われてタイムを刻めず、結局、新品
と交換してレースに挑むことになったため、5グ
リッド降格が下されてスタート位置は14番手に下
がっている。
44周で争われた決勝は気温22℃、路面温度
32℃、湿度58%のドライコンディションでスタート。
シグナル消灯を合図にハミルトンが好発進を決
めた一方でフロントローからベッテルもうまくス
タートし、高速で駆け抜けるオー・ルージュで背中
をとらえると早々にオーバーテイクを仕掛けていく
が、サイド・バイ・サイドに持ち込めず、次のチャン
スを待つことに。上位勢は概ね無事にオープニン
グラップを終えたが、フォース・インディアは2台が
ホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げ、タイ
ヤ同士がぶつかるシーンもあった。
大事には至らず2人ともレースを続けたものの、
そのチャンスに乗じてマクラーレンのアロンソが大
きくポジションを上げる。予選11番手で10番グリッ
ドスタートとなったアロンソはルノーのヒュルケン
ベルグとフォース・インディアのオコンを加えた3台
でサイド・バイ・サイドの好バトルを披露。一度は
ヒュルケンベルグに追い抜かれたものの、次の
ラップで抜き返す見事な走りで観客を沸かせてい
る。ただ、その後はエンジンパワーの差が出てし
まい、徐々にポジションを落としていった。
レースがスタートして8周目、5番手を走っていた
レッドブルのフェルスタッペンを悪夢が襲う。前半
戦でもマシントラブルでリタイアすることが目立っ
たフェルスタッペンはスパでも自らに非がないエ
ンジントラブルでチェッカーフラッグを見ることなく
マシンを降りた。後半戦からはフェルスタッペンの
状況を好転させたいと願っていたレッドブル陣営
だが、悪い流れは夏休みを終えても続いているよ
うだ。
上位勢で最初にピットストップに動いたのはメル
セデス。ハミルトンがソフトタイヤに履き替え、ボッ
タスも翌周には同じコンパウンドに交換した。フェ
ラーリはハミルトンから2周遅れの15周目にベッテ
ルを、16周目にライコネンをピットに呼び入れてそ
れぞれソフトタイヤを履かせてコースへと送り出し
ている。ただ、ライコネンはフェルスタッペンがマ
シンを止めたケメルストレートでダブルイエローフ
ラッグが掲示されていた際に減速しなかったとし
て10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受け
た。
フェラーリはすぐにペナルティを消化するよう指示
し、オコンの後ろでコースに復帰したライコネンは
オー・ルージュからケメルストレートにかけてス
リップに入ると、一気に追い抜いて6番手に上が
り、さらに5秒前を走っていたヒュルケンベルグを
ターゲットにペースを上げていく。
先頭のハミルトンが29周目に入ったタイミングで
ピットストップを完了したオコンがコースに戻った
ところ、チームメイトのペレスとサイド・バイ・サイド
のバトルに発展。接近状態でオー・ルージュに向
かった2台はインサイドを取っていたオコンが前を
取るも、ペレスのリアとぶつかってしまい、ペレス
の右リアタイヤがパンクする。スローダウンを強い
られながらピットを目指したペレスだが、デブリが
コース上に落ちたため、セーフティカーが導入さ
れている。ペレスがピットに向かう途中にはパン
クしたタイヤのラバーが外れてコース脇に飛んで
いった。
セーフティカー導入を受けてほとんどのドライバー
がピットストップを敢行。トップ4のドライバーは1周
遅れての対応になったが、メルセデス勢がソフト
タイヤを、フェラーリ勢とリカルドはウルトラソフトタ
イヤを選んだ。
33周目の終わりにセーフティカー解除となりレー
スが再開すると、ハミルトンの後方に控えたベッ
テルが急加速してハミルトンに迫る。ハミルトンの
トウを生かしたベッテルはケメルストレートでサイ
ドに並んで前に出ようとしたものの、ハミルトンも
スピードアップに成功し、何とかポジションを死守
した。
2人の後方ではボッタスとリカルド、ライコネンの3
人が攻防戦を繰り広げ、プレッシャーを受けた
ボッタスがオーバーランしたすきにリカルドとライ
コネンが前に出てオーダーはリカルドが3番手、ラ
イコネンが4番手となり、ボッタスは5番手に後退し
た。
トップ2のバトルと表彰台をかけた争いはファイナ
ルラップを迎えても続いたが、結局、ポジションが
入れ替わることはなく、ハミルトンがキャリア通算
200戦目をポール・トゥ・ウインで飾り、ベッテルが
2位、リカルドが3位でゴールしている。
入賞は4位から順にライコネン、ボッタス、ヒュル
ケンベルグ、グロージャン(ハースF1)、マッサ、オ
コン、トロ・ロッソのサインツ。オコンと同士討ちを
喫したペレスは43周目にピットインの指示が出て
チェッカーを受けていないが、17位完走扱いと
なっている。
マクラーレン・ホンダは、バンド―ルンが14位完走
、アロンソは25周でリタイヤ、まだまだパワーがな
く、フラストレーションが溜まってしまいますね!
2017年FIA F1世界選手権第12戦ベルギーGP決
勝レースが行われ、メルセデスのハミルトンが
ポール・トゥ・ウインを果たした。
ハミルトンがスパのコースレコードを刻んでポー
ルポジションを獲得した予選を終えてペナルティ
が反映されたグリッドは後方を中心にスタート位
置が変更されており、大量のエンジンコンポーネ
ント交換とギアボックス交換で65グリッド降格処
分を受けたマクラーレンのバンドールンが最後尾
につき、5基目のエンジン投入などで合計20グ
リッド降格処分となったトロ・ロッソのクビアトが最
後列でバンドールンの前に並んだ。
他に、ザウバーコンビは6戦連続使用が義務付け
られているギアボックスを新品と載せ替えたた
め、2人とも5グリッド降格ペナルティが科されてい
る。予選順位は19番手と20番手だったが、バン
ドールンとクビアトのペナルティでスタートは最後
から2列目と繰り上がった。
ウィリアムズのマッサは土曜フリー走行でイエ
ローフラッグが振られた際に減速しなかったとして
5グリッドダウンの処分で16番グリッドに。ルノー
のパーマーはQ3進出を果たすも、ギアボックスト
ラブルに見舞われてタイムを刻めず、結局、新品
と交換してレースに挑むことになったため、5グ
リッド降格が下されてスタート位置は14番手に下
がっている。
44周で争われた決勝は気温22℃、路面温度
32℃、湿度58%のドライコンディションでスタート。
シグナル消灯を合図にハミルトンが好発進を決
めた一方でフロントローからベッテルもうまくス
タートし、高速で駆け抜けるオー・ルージュで背中
をとらえると早々にオーバーテイクを仕掛けていく
が、サイド・バイ・サイドに持ち込めず、次のチャン
スを待つことに。上位勢は概ね無事にオープニン
グラップを終えたが、フォース・インディアは2台が
ホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げ、タイ
ヤ同士がぶつかるシーンもあった。
大事には至らず2人ともレースを続けたものの、
そのチャンスに乗じてマクラーレンのアロンソが大
きくポジションを上げる。予選11番手で10番グリッ
ドスタートとなったアロンソはルノーのヒュルケン
ベルグとフォース・インディアのオコンを加えた3台
でサイド・バイ・サイドの好バトルを披露。一度は
ヒュルケンベルグに追い抜かれたものの、次の
ラップで抜き返す見事な走りで観客を沸かせてい
る。ただ、その後はエンジンパワーの差が出てし
まい、徐々にポジションを落としていった。
レースがスタートして8周目、5番手を走っていた
レッドブルのフェルスタッペンを悪夢が襲う。前半
戦でもマシントラブルでリタイアすることが目立っ
たフェルスタッペンはスパでも自らに非がないエ
ンジントラブルでチェッカーフラッグを見ることなく
マシンを降りた。後半戦からはフェルスタッペンの
状況を好転させたいと願っていたレッドブル陣営
だが、悪い流れは夏休みを終えても続いているよ
うだ。
上位勢で最初にピットストップに動いたのはメル
セデス。ハミルトンがソフトタイヤに履き替え、ボッ
タスも翌周には同じコンパウンドに交換した。フェ
ラーリはハミルトンから2周遅れの15周目にベッテ
ルを、16周目にライコネンをピットに呼び入れてそ
れぞれソフトタイヤを履かせてコースへと送り出し
ている。ただ、ライコネンはフェルスタッペンがマ
シンを止めたケメルストレートでダブルイエローフ
ラッグが掲示されていた際に減速しなかったとし
て10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受け
た。
フェラーリはすぐにペナルティを消化するよう指示
し、オコンの後ろでコースに復帰したライコネンは
オー・ルージュからケメルストレートにかけてス
リップに入ると、一気に追い抜いて6番手に上が
り、さらに5秒前を走っていたヒュルケンベルグを
ターゲットにペースを上げていく。
先頭のハミルトンが29周目に入ったタイミングで
ピットストップを完了したオコンがコースに戻った
ところ、チームメイトのペレスとサイド・バイ・サイド
のバトルに発展。接近状態でオー・ルージュに向
かった2台はインサイドを取っていたオコンが前を
取るも、ペレスのリアとぶつかってしまい、ペレス
の右リアタイヤがパンクする。スローダウンを強い
られながらピットを目指したペレスだが、デブリが
コース上に落ちたため、セーフティカーが導入さ
れている。ペレスがピットに向かう途中にはパン
クしたタイヤのラバーが外れてコース脇に飛んで
いった。
セーフティカー導入を受けてほとんどのドライバー
がピットストップを敢行。トップ4のドライバーは1周
遅れての対応になったが、メルセデス勢がソフト
タイヤを、フェラーリ勢とリカルドはウルトラソフトタ
イヤを選んだ。
33周目の終わりにセーフティカー解除となりレー
スが再開すると、ハミルトンの後方に控えたベッ
テルが急加速してハミルトンに迫る。ハミルトンの
トウを生かしたベッテルはケメルストレートでサイ
ドに並んで前に出ようとしたものの、ハミルトンも
スピードアップに成功し、何とかポジションを死守
した。
2人の後方ではボッタスとリカルド、ライコネンの3
人が攻防戦を繰り広げ、プレッシャーを受けた
ボッタスがオーバーランしたすきにリカルドとライ
コネンが前に出てオーダーはリカルドが3番手、ラ
イコネンが4番手となり、ボッタスは5番手に後退し
た。
トップ2のバトルと表彰台をかけた争いはファイナ
ルラップを迎えても続いたが、結局、ポジションが
入れ替わることはなく、ハミルトンがキャリア通算
200戦目をポール・トゥ・ウインで飾り、ベッテルが
2位、リカルドが3位でゴールしている。
入賞は4位から順にライコネン、ボッタス、ヒュル
ケンベルグ、グロージャン(ハースF1)、マッサ、オ
コン、トロ・ロッソのサインツ。オコンと同士討ちを
喫したペレスは43周目にピットインの指示が出て
チェッカーを受けていないが、17位完走扱いと
なっている。
マクラーレン・ホンダは、バンド―ルンが14位完走
、アロンソは25周でリタイヤ、まだまだパワーがな
く、フラストレーションが溜まってしまいますね!