20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

モナコGP-決勝

2019-05-27 17:57:57 | F1レース
26日(日)、誰もがニキ・ラウダに思いを馳せながら迎えた2019年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝レースはメルセデスのハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。



今年はタイトでツイスティな市街地コースのモンテカルロでもメルセデスが速さを示しており、新品タイヤの1周目に好タイムを刻めずに苦戦していたとはいえ、フリー走行から好調ぶりは明らかで、予選ではハミルトンとボッタスがポールポジションを争い、最終的にハミルトンが0.086秒上回って一番時計を刻んでいる。メルセデスの後方2列目の奇数グリッドを手に入れたのはレッドブルのフェルスタッペン、フェラーリのベッテルが4番手からスタートした。

予選5番手だったガスリー(レッドブル)と15番手タイムを残したジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)はそれぞれに他車の走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けている。

1周3.337kmのモンテカルロ市街地サーキットにはピレリの最も柔らかい組み合わせとなるC3からC5のドライタイヤが用意され、決勝レースは78周で争われた。曇り空のモナコは序盤に軽い雨が降る可能性が伝えられる中、気温22℃、路面温度33.9℃、湿度53.9%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

シグナル消灯と同時に全車が無事に発進し、ハミルトンは好スタートを決めて先頭をキープ。ボッタスがフェルスタッペンとサイド・バイ・サイドでターン1に突入するもポジションを守ってオープニングラップを走っている。ロウズヘアピンでは今回が300戦目の記念レースとなるライコネン(アルファロメオ・レーシング)がストロール(レーシング・ポイント)と軽く接触して後退を強いられたが、大きな事故には至っていない。

昨年のモナコGP覇者であるリカルド(当時レッドブル、現ルノー)がスタート直後にポジションを上げて5番手につけたが、トップ4のペースについていけず、徐々に前との距離が広がる。リカルドのラップタイムは1分19秒前半と、上位4台に比べると3秒近く遅い。リカルドから後方は1秒前後のギャップで行列を成していたが、抜きにくいモナコとあってオーバーテイクの機会は少なく、スタート位置からひとつポジションを落としたハースF1のマグヌッセンらはがまんの時間が続いた。

後方スタートを強いられたルクレールは9周目のラスカスで果敢にもインサイドを突き、グロージャン(ハースF1)をかわして12番手に浮上するも、次のラップでヒュルケンベルグ(ルノー)にも同じ攻撃を仕掛けたところ、ガードレールとルノーマシンの間にはさまれてハーフスピンを喫してしまう。わずかに接触もあったが、グロージャンにポジションを返す格好となりながらもレースは続行。ただ、右リアタイヤにパンクチャーをかかえ、大きくペースダウンしている。

なんとかピットにたどり着いたルクレールはダウンフォースを大きく失った状態ながらハードタイヤに履き替えてピットを後にした。コース上にはタイヤカスなどデブリが散らばったため、セーフティカーが出動して隊列をリードすることに。

これを受けて上位4台が相次いでピットに向かい、ダブルストップを敢行したメルセデスがボッタスを送り出したところ、フェルスタッペンとピットレーンでサイド・バイ・サイドの状態となり、ガードレール側にいたボッタスはわずかにタイヤをこすってしまったようだ。チームの問いかけに対してダメージの度合いは「分からない」と答えたボッタスは次の周回終わりにもう一度ピットに戻り、履き替えたばかりのミディアムからハードタイヤに交換した。これでボッタスは4番手に下がり、フェルスタッペンが2番手、ベッテルが3番手に上がっている。

5番手を走っていたリカルドと後方のマグヌッセンもタイヤ交換を実施したが、入賞圏内の残るドライバーを含め8台はステイアウトを選択しており、リカルドは13番手、マグヌッセンは14番手でセーフティカーピリオドを過ごしている。

14周目の終わりにセーフティカーが解除され、ソフトからミディアムに履き替えたハミルトンが先頭をキープ、ハードタイヤを選んだフェルスタッペン、ベッテル、ボッタスのオーダーも変わらない。後方ではウィリアムズのクビサとジョビナッツィがラスカスで交錯してしまい、クビサがハーフスピンして道を塞ぐ格好となったため、後続車が相次いで急ブレーキを強いられた。幸い、どのマシンもクラッシュすることはなく、混雑を抜けてレースを再開している。

一方、フロアのダメージが激しく思うようにペースを上げられなかったルクレールは再度ピットに入り、タイヤをソフトに交換して様子を見たが、1周を走ってまたもピットイン、そのままマシンをガレージに入れてコックピットを離れた。

序盤は1分16秒台を刻んでいたラップリーダーのハミルトンだが、ミディアムタイヤに切り替えてからは1分18秒半ばのペースとなり、後方の3台がコンマ数秒差で後を追う展開に。第1スティントを続けた5番手のガスリーもトップ4から1.4秒差の位置につけ、その後方のドライバーたちも1秒前後のギャップで隊列を作っていた。

レースが23周目を迎えた頃、レーススチュワードはセーフティカー中にピットレーンで発生したフェルスタッペンとボッタスの一件に関して、レッドブルの"アンセーフリリース"と裁定し、フェルスタッペンに5秒のタイムペナルティを科すと発表。2番手につけるフェルスタッペンはハードタイヤを履いており、2回目のピットストップを行わない場合はレースタイムに5秒が加算されることになるが、この時点で5秒を足すと6番手に後退する計算だった。

さらに、同様にスチュワードの審議を受けていたクビサとジョビナッツィの一件はジョビナッツィが接触を引き起こしたとして10秒のタイムペナルティを受けている。

5番手を走っていたガスリーが最初のピットストップに向かったのはハミルトンが28周目に入る頃だ。ミディアムタイヤに交換してピットを後にしたガスリーは9番手の位置でコース復帰。他にこのタイミングでピットに入ったドライバーはいない。

ラップリーダーのハミルトンはレースが進むにつれてペースを取り戻していったものの、それでも序盤のペースにはおよばず、1分17秒前半から半ばのラップタイムにとどまり、常にフェルスタッペンがDRS圏内につけた状態で守りのレースを強いられている。3番手にいたベッテルは前の2台から若干距離を取って様子見しつつ、後方のボッタスを警戒した。

トロ・ロッソは33周目にクビアトをピットに呼び入れたが、2周早くミディアムタイヤに交換していたマクラーレンのサインツがファステストラップを刻んでクビアトをカバーし、クビアトはガスリーとサインツの後方9番手で第2スティントをスタートさせている。

レースが折り返し地点を過ぎる直前、ラスカスでロックアップを喫したストロールがインサイドからオーバーテイクを仕掛けたライコネンの行く手を阻むようにドアを閉じ、ライコネンの右フロントタイヤがレーシング・ポイントマシンの左横腹に接触するインシデントが発生した。幸いにして大事故とはならず、2人とも大きな影響を受けずにレースを続けたが、2度にわたって危険な状態に追い込まれたライコネンは無線でストロールの行動を指摘している。

その後すぐにストロールがピットに入ったため、前がひらけたライコネンは本来のペースで猛チャージをかける。まだこの時点でスタートと同じタイヤを履いており、後方からリカルドのプレッシャーを受けながらも自己ベストタイムを刻んだが、すでに43周を走ったタイヤは寿命が近く、すぐに2秒ほどペースダウンしてしまった結果、後方には5台がコンマ数秒差で連なった。それでも、ライコネンは300レースを戦った経験とオーバーテイクが難しいモナコの特徴を生かし、47周目にピットインするまでポジションを守っている。

オーバーヒートを抱えて苦戦するハミルトンはペースが一向に上がらず、第2スティントに同じミディアムタイヤを履いたアルボンが1分15秒台のファステストラップを刻んだことからも、ハミルトンの苦境ぶりがうかがえる。50周目には「みんな、トラブル発生だ。左フロントがダメになった・・・」とチームに伝えたハミルトン。メルセデスはもう一度ピットに入ることを示唆したが、その後、ハミルトンが幾度となく訴えても呼び入れることはなく、つらいと繰り返すハミルトンを励ましながら1ストップ戦略の成功を狙った。

ソフトタイヤで最も長い周回を走行したのはグロージャンで、50周を走破してようやくピットに向かうとミディアムタイヤに交換してコースに戻り、ポイント圏内の9番手につけた。グロージャンから34秒遅れの10番手を走っていたのはリカルドだ。オープニングラップで5番手に上がったにもかかわらず、セーフティカー中にタイヤ交換を実行した結果、トラフィックにつかまってペースアップがかなわず、さらにロングスティントでゴールを目指さなければならなかったため、タイヤもケアする必要があった。

大半のドライバーが1ストップ戦略を採用したことから、終盤に入るとペースをコントロールする陣営が多かったものの、後続とのギャップが十分だったガスリーは63周目に2度目のピットストップに向かい、ミディアムからユーズドのソフトタイヤに交換。前の4台とは30秒以上のギャップに広がったものの、6番手にいたサインツの5秒ほど前でコースに戻っている。

残り10周を切ってレッドブルからフェルスタッペンに"モード7"の許しが出ると、0.8秒前後のギャップをキープしていたフェルスタッペンがさらにコンマ数秒近づいて攻撃態勢に入る。オーバーテイクを狙うあまり、スイミングプール区間のシケインをスキップしてしまうシーンもあったが、ハミルトンにプレッシャーをかけ続けた。

ラストから2周目、トンネルを抜けた下り坂でシケインに向かってフェルスタッペンがハミルトンに並びかけるも、2人ともタイヤをわずかにロックアップしてしまい、ハミルトンは左リアタイヤ、フェルスタッペンは右フロントタイヤが軽く接触。ハミルトンはシケインを飛ばしてコースに戻り、フェルスタッペンもレースを続けていたため大きな影響はなかったが、この一件はスチュワードの審議を受けている。

タイヤに苦しみながらもハミルトンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペン、ベッテル、ボッタスの順でフィニッシュ。フェルスタッペンは5秒のタイムペナルティがあったため、2位はベッテル、ボッタスが3位の結果となる。

4位以下、フェルスタッペン、ガスリー、サインツ、クビアト、アルボン、グロージャン、リカルドがポイントを獲得。ホンダエンジンを積むレッドブルとトロ・ロッソの4台は全車が入賞を果たしている。

終盤にソフトタイヤに履き替えたガスリーが1分14秒279のファステストラップをマークした。

ホンダPU勢、なんとベスト8に4台も入り、強力なパフォーマンスが見れました。
次は、優勝を見てみたいですね!




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モナコGP-予選

2019-05-26 15:17:06 | F1レース
モンテカルロ市街地サーキットにて25日(土)、2019年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP予選セッションが行われ、メルセデスのハミルトンポールポジションを獲得した。



モナコで5種類のコンパウンドの中で最も柔らかいC5を初登場させたピレリはストリートサーキットの一戦にC3からC5の組み合わせを用意。予選Q3用のコンパウンドにはソフトタイヤとして扱われるC5が指定されている。

土曜フリー走行はフェラーリのルクレールがトップタイムを刻むも、チームメイトのベッテルは序盤にクラッシュを喫して7周の走行にとどまり、準備を完全に整えられないまま予選に挑むことになった。2番手と3番手にはメルセデスのボッタスとハミルトンが並んでいる。

好天のモナコは気温21℃、路面温度44℃、湿度64%のドライコンディションで予選Q1が始まり、ピットレーンオープンと同時に各車が一斉にコースになだれ込む。レッドブルは少しタイミングを遅らせたが、それでもスタートから3分もすると20台すべてがコースに出そろった。

最初のアタックが完了した時点でトップに立っていたのは1分11秒725を刻んだレッドブルのフェルスタッペン。一発目で好タイムを引き出すのに苦戦しているというメルセデスはハミルトンが2回目のアタックラップで2番手に上がるも、フェルスタッペンにはまだ0.374秒遅れていた。一度、スローラップをはさんだボッタスは1分11秒台に入れたが、トップには0.197秒届かず。

多くのドライバーが数回のクイックラップを走ってベストタイムを記録しており、Q1後半のアタックが始まる前までに1分11秒562をマークしたボッタスがトップに浮上し、フェルスタッペン、ハミルトン、ガスリー(レッドブル)、マグヌッセン(ハースF1)がトップ5に並んだ。上位3台のギャップは100分の数秒差と接近しており、4番手のガスリーも0.178秒しか遅れていない。フェラーリ勢はうまくラップをまとめきれなかったようで、ルクレールが6番手、ベッテルは10番手の位置だった。

メルセデスの2人とベッテルはピットに戻らず1セットのタイヤで走り続け、Q2進出を目指す中団グループ以下の面々と共にペースアップに励んだ。ただ、ベッテルはスイミングプール付近でマシン左側をガードレールに"キス"させてしまい、大きくタイムアップすることなくピットへの帰還を余儀なくされた。

トップから17番手に後退したベッテルまでが0.8秒差以内という大混戦の展開を見せた予選Q1はラストアタックでタイム更新が相次ぎ、最後にコントロールラインを通過したベッテルが1分11秒434をたたき出してトップに躍り出た。結果、土曜フリー走行でトップタイムを残していたルクレールが16番手でQ1敗退を喫する事態に・・・。

ルクレールは最初に7周走っただけで、2回目のランには臨んでおらず、マシンを降りた後、「チームに安全なのかって聞いたんだ。理由は分からないけど、受け入れるのはかなりきつい。もう一度出ていく時間はたっぷりあったし、もう一度走る燃料もあった。説明してもらわないと」とコメントしている。

ルクレール以外ではレーシング・ポイントのペレスとストロール、ウィリアムズのラッセルとクビサがQ1で姿を消している。

15分間で争われたQ2はメルセデス勢が先陣を切り、それに各車が続いてコースイン。順調にペースを上げている様子のボッタスのタイムはついに1分10秒台に入り、ハミルトンに対して0.4秒のリードを築く。ボッタスが記録した1分10秒701はモナコのコースレコードだ。

15人のタイムが出そろったタイミングでトップ5にはボッタス、フェルスタッペン、ハミルトン、リカルド(ルノー)、ガスリーが名を連ね、ベッテルはトップから1.2秒遅れの6番手だった。その後、ハミルトンが1分10秒台に乗せて2番手に上がり、トロ・ロッソのクビアトが4番手に飛び込んでいる。Q1は最後に好タイムをマークしてトップに立ったベッテルだが、この時点でのポジションは9番手だ。

全車が新しいソフトタイヤに履き替えて挑んだ次のランではフェルスタッペンがボッタスのタイムを0.083秒上回って1分10秒618を記録、コースレコードを更新している。ボッタス、ハミルトンに続いてベッテルが4番手に上がるも、トップ3と違って1分11秒台の壁を突破できていない。

最終的にQ2で予選順位を確定させたのは11番手から順にヒュルケンベルグ(ルノー)、ノリス(マクラーレン)、グロージャン(ハースF1)、アルファロメオ・レーシングのライコネンとジョビナッツィだった。

グロージャンはラストアタックでガスリーに引っかかる格好でペースアップに失敗しており、この一件はレーススチュワードのもとに報告され、セッション後に審議されることが決まっている。

メルセデスとフェルスタッペンの三つどもえのバトルが予想されたQ3はリカルド以外の9名が開始と同時にガレージを離れ、まずはボッタスが1分10秒252を記録して再びコースレコードを塗り替える。ベッテルもようやく1分10秒台に入れたものの、ボッタスには0.695秒離されて3番手。2番手にはトップから0.389秒差でラップをまとめたフェルスタッペンがつけていたが、ウオームアップに入念だったハミルトンが2番手に飛び込み、トップ5はボッタス、ハミルトン、フェルスタッペン、ベッテル、ガスリーのオーダーとなった。

注目のラストアタックはここに照準を合わせていたかのようにハミルトンが好パフォーマンスを発揮、ボッタスより0.086秒速い1分10秒166をたたき出してポールポジションを奪取。ボッタスがフロントローに並び、メルセデスが1列目を独占している。

フェルスタッペンはトップから0.475秒差の3番手、最後のラップで今度はマシン右側をガードレールにぶつけてしまったベッテルが4番手に終わり、5番手にガスリー、以下、マグヌッセン、リカルド、クビアト、サインツ(マクラーレン)、アルボン(トロ・ロッソ)のオーダーでトップ10のポジションが決まった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが3番手、ガスリーが5番手、残念ながらペナルティーで8番手に降格、クビアトが8番手、がすりーの降格で7番手スタート、アルボンが10番手と4台がトップ10に入っています。
決勝が楽しみですね!



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華発新城美食街「壱丁工房」、今週のお勧め㉚

2019-05-26 13:52:38 | グルメ
「壱丁工房」今週のお勧めは、「牛肉の玉ねぎ炒め」。



牛鍋というより、焼き肉風味です。

美味しかったです。




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モナコGP-木曜フリー走行

2019-05-25 17:53:30 | F1レース
モンテカルロ市街地サーキットを舞台に23日(木)、2019年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP木曜フリー走行2回目のセッションが実施され、メルセデスのハミルトンが最速タイムをマークした。



5種類あるドライタイヤのうち最も柔らかいC5が初登場したモナコでは、C3がハード、C4がミディアム、C5がソフトとして扱われており、多くのドライバーがストリートコース向きに開発されたC5のセットを多めに確保している。

タイトでツイスティな市街地サーキットのモナコで行われた初回セッションでもハミルトンがトップに立つも、それに続いたフェルスタッペン(レッドブル)とボッタス(メルセデス)が0.1秒差以内の好タイムを残しており、トップ3が100分の数秒差で並ぶ接近戦の展開となった。

海沿いは青空が見えつつも、曇の多いモナコでは気温19.3℃、路面33.4℃、湿度73.4%のドライコンディションで初日2回目のセッションが始まり、マクラーレンのノリスとサインツ、ハースF1のグロージャンが開始と同時にコースに向かった。1回目のフリー走行はソフトタイヤの作業が中心となったが、ここではミディアムタイヤを履くドライバーが多い。インストレーションラップを完了した各車はピットに戻ることなくタイム計測をスタートさせ、ザウバー勢が1分13秒台に入れてペースアップを図る。

ソフトタイヤで始動したフェラーリ勢はそろって1分13秒半ばのタイムを刻んだ後、ベッテルが1分12秒台に入れるも、先にプログラムを進めていたトロ・ロッソのアルボンが1分12秒834をマークしてトップの座をキープしている。ルクレールも自己ベストを更新したが、アルボンのタイムには0.053秒届かなかった。

メルセデス勢はミディアムタイヤを履いてコースに入り、ボッタスが1分12秒708をマークしてタイムシート最上位に躍り出る。さらにタイムを縮めるボッタスの一方で、少し遅れてガレージを出発したハミルトンは最初のタイム計測こそ1分13秒台にとどまったものの、すぐにペースを上げて1分12秒台に入れた後、1分11秒926をたたき出してトップに浮上した。

フェラーリと同じくソフトタイヤを試すレッドブルはフェルスタッペンが3番手タイムを残し、ガスリーも数度のクイックラップを経て4番手に食い込んだが、2セット目のソフトタイヤを投入したベッテルが1分11秒881をマークしてトップタイムを塗り替えた結果、トップ5のオーダーはベッテル、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、ガスリーに変わっている。

それでも、ソフトタイヤに切り替えたボッタスがベッテルのタイムを0.284秒上回って再びトップの座につくと、次のクイックラップでは1分11秒275にペースアップして2番手以下を引き離した。ハミルトンは柔らかいコンパウンドで始動して6周目に自己ベストを更新し、ボッタスより0.030秒速くラップをまとめてタイムシートトップに再浮上している。その直後、サン・デボーテで曲がりきれず、ランオフエリアに突っ込んでしまったが、事なきを得てコースに戻ったハミルトンはわずかにタイムを縮めてボッタスとの差を0.081秒に広げた。

ショートコースのモナコでは全体のタイム差が接近しており、メルセデス勢は頭ひとつ抜けているとはいえ、トップ6が1秒差以内、14番手まで含めても1.5秒以内のギャップにとどまっている。大きく後れを取っていたのはレーシング・ポイントのストロールとウィリアムズの2台だ。トップから3.4秒以上離され、直近の17番手につけていたリカルド(ルノー)からも1.7秒ほど遅れている。

セッション終盤はロングラン中心のプログラムとなったが、狭いコースではいたるところでトラフィックが発生しており、プッシュラップとスローラップを繰り返すドライバーが多かった。

メルセデスはミディアムタイヤに戻してレースシミュレーションに取り組んだものの、フェラーリとレッドブルはソフトタイヤの評価に専念、トロ・ロッソも同様だ。ハースF1とルノーは2台でプログラムを分けており、1台はミディアム、もう1台がハードタイヤを履いて周回を重ねている。

90分のセッション終了と同時にチェッカーフラッグが振られ、1分11秒118を刻んでいたハミルトンをトップに、ボッタスが0.081秒差の2番手、3番手にはベッテルが入るもメルセデスとのギャップは0.7秒以上ある。レッドブルのガスリーとフェルスタッペンは4番手と6番手につけ、間の5番手には姉妹チームのアルボンが入った。もう1台のトロ・ロッソを駆るダニール・クビアトはチームメイトに0.5秒遅れの14番手に終わっている。

ホンダPU勢、4,5,6番手と予選がたのしみですね!


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スペインGP-決勝

2019-05-14 18:16:44 | F1レース
12日(日)、シルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャを舞台に2019年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝が開催され、スタートでリードを奪ったハミルトンが優勝、ポールシッターのボッタスが2位に入り、メルセデスが開幕から5連続1-2を達成した。



同じ会場で実施された冬季テストではフェラーリ優勢だったものの、グランプリシーズンに入って好調をキープするメルセデスが速さを示した予選は1分15秒台をたたき出したボッタスがポールポジションを手に入れ、ハミルトンがフロントローを確保。フェラーリはベッテルが3番手となり、隣の4番グリッドにはレッドブルのフェルスタッペンが入っている。

前戦アゼルバイジャンGPで他車との接触を引き起こしたとしてバルセロナで3グリッド降格処分が科されたルノーのリカルドは予選トップ10入りを果たすもスタート位置は13番手に後退。他に、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィとウィリアムズのラッセルが予定外のギアボックス交換に伴う5グリッド降格ペナルティを受けて最後尾に下がり、予選Q1でノーズを損傷するインシデントに見舞われたルノーのヒュルケンベルグがパルクフェルメルール下に置かれたマシンの調整を希望してピットレーンスタートを選択した。

ピレリがC1からC3のコンパウンドを用意し、全長4.655kmのカタロニア・サーキットで66周にわたって争われた決勝レースは曇り空ながら太陽も顔を出す中、気温19.7℃、路面温度41.9℃、湿度60.3%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

シグナル消灯と同時に好発進を決めたハミルトンが先行、ボッタスはハミルトンとベッテルに挟まれる形でターン1に突入し、アウト側にいたベッテルがややコースをはみ出している。リードを奪ったハミルトンの後ろの位置はボッタスが確保し、タイヤスモークを上げていたベッテルはフラットスポットを作ってしまったようでフェルスタッペンに追い抜かれて4番手に後退した。

オープニングラップからスピードに乗ったハミルトンはボッタスに2秒近いリードを築いて2周目に入ったが、スタート直後の慌ただしさから落ち着きを取り戻したボッタスがペースを上げてチームメイトを追いかける。

1周目のターン4でワイドにふくらんでグラベルにはまり、最後尾まで後退していたアルファロメオ・レーシングのライコネンはラッセルをかわして19番手に上がると、すぐにクビサ(ウィリアムズ)も追い抜いて巻き返しを図った。後方スタートだったもう1台のアルファロメオ・レーシングを駆るジョビナッツィは早々にピットストップを敢行してハードタイヤに交換している。

ハミルトンがリードを広げる中、ボッタスとフェルスタッペンを追う展開のフェラーリ勢は先行するベッテルよりもルクレールのペースが良く、コンマ数秒差の攻防戦が続いていたが、フェラーリはすぐにポジションを入れ替えることはせず、2台に競争させることにしたようだ。ルクレールはターン1への飛び込みを中心にオーバーテイクを仕掛けたものの、抜きやすいとは言えないカタロニア・サーキットでなかなか前に出られず、結局、12周目にチームがポジションの入れ替えを決断してルクレールが4番手に上がっている。

その頃にはハミルトンのリードが3秒以上に拡大しており、2番手のボッタスと後方につけるフェルスタッペンのギャップは4.8秒前後にまで広がっていた。ようやくクリーンエアを得たルクレールはトップ3からはすでに5秒近く遅れ、チームメイトに道を譲ったベッテルは徐々に引き離されて後続勢の接近を警戒する戦いを強いられている。

上位勢ではそのベッテルが最初にピットストップに向かい、20周目にC3のソフトからC2のミディアムタイヤに履き替えた。左リアタイヤの装着にやや手間取りながらもトロ・ロッソ勢の後方10番手で隊列に戻ったベッテルに続いて、レッドブルがフェルスタッペンをピットに呼び入れたが、フェラーリとは異なり、第2スティントにもソフトタイヤを選択。フェルスタッペンはチームメイトの後方5秒の位置でコース復帰し、前が開けた状態でレースを続けられている。

ポイント圏内にいたトロ・ロッソのクビアトは最初のタイヤ交換を終えて16番手まで後退したが、他陣営もピットストップに向かうと徐々に順位を上げていく。シーズン序盤はレースペースに苦戦していたものの、バルセロナではまずまずのラップタイムを刻むハースF1は24周目にマグヌッセンのタイヤ交換を完了し、クビアトの前でコースに戻した。

フェラーリはルクレールのピットストップでも左リアタイヤの交換に時間を要してしまい、ベッテルに対するリードが一気に1秒近くにまで縮まっている。ルクレールに1周遅れてボッタスのタイヤをミディアムに替えたメルセデスは、次のラップでハミルトンにもミディアムタイヤを履かせてコースに送り出した。ハミルトンに8秒以上のリードを築かれていたボッタスはフレッシュタイヤを履いてペースアップに成功、1分20秒857のファステストラップを刻んでチャージをかける。

一方、ハードタイヤをチョイスしたルクレールよりもコンマ数秒速く周回していたベッテルは、チームメイトにプレッシャーをかけていくが追い抜きの好機に恵まれず、その間にもトップ3との差は開くばかりだった。タイヤ戦略の異なる2人のバトルは数周にわたって繰り広げられ、序盤にチームオーダーを発令したフェラーリは再び難しい判断を迫られたが、最終的に38周目にルクレールとベッテルのポジションを入れ替えている。どちらのケースも決断までにしばらくかかっており、そのたびに好ペースのドライバーが貴重なレースタイムを失ってしまった。

しかもベッテルは3周後に2度目のピットストップに向かっており、新しいミディアムのタイヤセットを履いてガスリーの後方6番手の位置でコース復帰した。チームメイトにスタックして失った時間が悔やまれるが、ベッテルは自らの腕で巻き返しを図り、アウトラップにガスリーをオーバーテイクして5番手に上がっている。1分20秒フラットのファステストラップを刻みながら、16秒前を行くルクレールを再び追いかける展開だ。

ハードタイヤを履いて1ストップ戦略を採用するルクレールの様子を見つつ、レッドブルがフェルスタッペンをピットに呼び入れて2度目のタイヤ交換を終わらせたのは44周目。フェルスタッペンはルクレールの3.5秒後方、ベッテルの6.3秒前方で隊列に加わっている。

さらにボッタスが2回目のピットストップでミディアムからソフトに履き替えた頃、レーシング・ポイントのストロールとマクラーレンのノリスが接触してクラッシュ。ターン1でサイド・バイ・サイドになった2人はターン2に向かって攻防戦を繰り広げ、やや前にいたストロールの左リアタイヤとノリスの右フロントタイヤが絡む格好で衝突し、その衝撃でストロールはスピンを喫しながらコースを飛び出し、ノリスもグラベルにはまった。

このインシデントでセーフティカーが出動したのを受けてハミルトンがピットイン。ボッタス同様にソフトタイヤを選んでピットボックスを出発している。1ストップの予定だったルクレールもピットに戻ってハードからミディアムに履き替えた。同じくセーフティカーピリオドを生かしてピットインしたトロ・ロッソ勢だが、タイヤの準備が整っておらず、先に入ったクビアトのタイヤ交換に時間を要し、作業完了を待ったアルボンはポイント圏外に脱落してしまう。

インシデントによりグラベルの砂利がコース上に散らばってしまったため、清掃作業が続く間はセーフティカーが先導。50周目に入って周回遅れのマシンにオーバーテイクが認められて隊列が組み直された。

その2周後にセーフティカーが解除されると、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、ベッテルまでは順調にリスタートを切るも、ルクレールはガスリーからプレッシャーを受けてホイール・トゥ・ホイールのバトルに。ターン1でロックアップしてしまったガスリーは、チームメイトとの接近戦を制して後方から迫ってきたマグヌッセンにオーバーテイクされかけるも、必死に踏ん張ってポジションを死守。同じようにリスタートでサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げたクビアトとサインツはマクラーレンに軍配が上がり、クビアトが10番手に後退している。

ラップリーダーの座をキープしたハミルトンは1分18秒台のタイムを刻んで再びリードを築きにかかる。3秒弱のギャップでボッタスが2番手に続き、さらに2秒ほど後ろにいたフェルスタッペンはベッテルからプレッシャーをかけられている。

リスタートでマグヌッセンに迫られ、ターン1後にコースを飛び出してしまった結果、チームメイトに追い抜かれたグロージャンはポジションを取り戻そうと懸命に攻撃を仕掛けるが、ホームストレートでは"ライバル"にトウを与えまいとするマグヌッセンが距離を取って防御。ターン1の攻防戦はインサイドを取るマグヌッセンが優位となり、アウト側になるグロージャンは攻撃の手を緩めないものの、そのたびにコースオフを強いられている。すぐ後ろにはサインツやトロ・ロッソ勢が控えており、ついにはグロージャンがサインツに先行を許してしまった。その際、2台が交錯しており、このインシデントはレーススチュワードに報告されている。

グロージャンはクビアトにもオーバーテイクを食らい、この時点で10番手に後退していたグロージャンは入賞最後のひと枠をめぐって、さらにアルボンとリカルドからプレッシャーを受ける。トロ・ロッソのピットウオールからタイヤに苦しむグロージャンをかわして1点を取ろうと発破をかけられたアルボンは、ターン1への飛び込みで攻撃していくがグロージャンの防御にあってオーバーテイクを成功させられず。

66周のバトルを経てハミルトンがトップチェッカーを受け、ボッタスが2位、フェルスタッペンが3位でゴールしている。4位以下、入賞はベッテル、ルクレール、ガスリー、マグヌッセン、サインツ、クビアトが9位に入り、グロージャンが最後の1点をもぎ取ってアルボンは11位完走にとどまった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンはフェラーリのベッテルを凌ぎ3位表彰台、ガスリーが6位、クビアトが9位、アルボンが11位、トロ・ロッソ・ホンダのピットの連絡ミスで全車入賞を逃してしまいましたが、次のモナコGPに期待しましょう。



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