ドライバーたちの腕と度胸が試されるテクニカルなモンテ
カルロ市街地サーキットにて、29日(日)日本時間21時か
ら2016年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が開催
された。
前日の行われた予選ではレッドブルのリカルドが自身初
ポールポジションを決め、燃料圧のトラブルが発生したメ
ルセデス勢はロズベルグが2番手、ハミルトンが3番手に
つけた。
予選6番手のライコネン(フェラーリ)はギアボックス交換
によって5グリッド降格し、11番グリッドからレースをスター
トする。
サーキットは1周3.337㎞、レースは78周で争われる。決勝
日のモンテカルロは朝から断続的な雨に見舞われており
レーススタート時の天候は雨、気温17℃、路面温度19℃、
湿度90%のウェットコンディションだった。路面コンディショ
ンが悪いため、セーフティ―カー先導の下、全員がウェット
タイヤを装着した状態でレースはスタートした。
8番グリッドからスタートしたクビアト(トロ・ロッソ)は1周目
が終わったところで早々にピットへ入り、ステアリングを交
換してピットにしばしとどまった後にコースへと向かったも
のの、問題は解決できなかった模様でその翌周にスロー
走行で再びピットレーンへ。しかし、今度はピットボックス
に止まらずにそのままコースへ戻り、その後はペースを取
り戻した。
セーフティカーは7周目の終わりに戻り、8周目に本格的な
レースが始まる。
パーマー(ルノー)はメインストレートを走行中にコントロー
ルを失い、ガードレールに接触してターン1のウォールに
突っ込んで早々と姿を消している。
このインシデントを受けてバーチャルセーフティカーが発
令された時点で、リカルド、ロズベルグ、ハミルトン、ベッ
テル(フェラーリ)、ヒュルケンベルグ(フォース・インディ
ア)、サインツ(トロ・ロッソ)、ペレス(フォース・インディア)
、アロンソ(マクラーレン)、ボッタス(ウィリアムズ)、グテ
ィエレス(ハースF1)がトップ10を走っていた。
バーチャルセーフティカーは10周目に解除され、タイトな
モンテカルロでバトルが再開。11周目にライコネンがロウ
ズヘアピンでアウトサイドのウォールに接触し、後ろから
来たグロージャン(ハースF1)が行き場をなくして若干足
止めされてしまった。
ライコネンは脱落したフロントウィングがマシンの下に入
り込み、ヌーベルシケインのエスケープゾーンでマシンを
止めた。
その頃には雨がほぼ止みつつあり、路面状態を見てイン
ターミディエイトに履き替えるマシンが出始めた。先頭集
団ではペースが上がらないロズベルグが16周目にハミ
ルトンを先行させる。2番手に上がったハミルトンはラップ
リーダーのリカルドに狙いを定め、ロズベルグは21周目
にインターミディエイトに交換した。
その直後、ポジション争いをしていたクビアトとマグヌッセ
ンがクラッシュしていまし、ピットに戻ったクビアトはその
ままレースを終えたものの、マグヌッセンは緊急ピットイン
を経て何とかレースを続行した。
路面状態は急速に改善しつつあり、22周目の時点で上
位勢ではリカルドとハミルトンのトップ2のみがウェットタイ
ヤを履いていた。24周目にリカルドがインターミディエイト
に履き替えたものの、ハミルトンはさらにウェットのままで
粘る。31周目にはザウバーのエリクソンがドライタイヤの
ウルトラソフトを投入した。
これを見てハミルトンをを含む多くのドライバーがドライタ
イヤに切り替えていくも、32周目にピットへ向かったリカ
ルドはタイヤの準備が間に合わず、本来前に出られるは
ずだったハミルトンに先行されてしまった。
この時点で入賞圏内を走っていたのはハミルトン(ウルト
ラソフト)、リカルド(スーパーソフト)、ペレス(ソフト)、ベ
ッテル(ソフト)、アロンソ(スーパーソフト)、ロズベルグ
(ウルトラソフト)、ヒュルケンベルグ(ソフト)、サインツ(
スーパーソフト)、バトン(スーパーソフト)、グティエレス
(ウルトラソフト)の面々だった。
35周目、フェルスタッペンがマスネへの進入で態勢を崩
し、ウォールに衝突する。このレース5人目のリタイアと
なったフェルスタッペンのマシン撤去のため、再度バー
チャルセーフティ―カーが導入された。
軽い接触を含む競り合いが隊列全体で続く中、49周目
にザウバーがナッサーに対して僚友のエリクソンに道を
譲るよう指示を出したものの、その指示が完了される前
に2人は同士打ちしてしまう。ダブルリタイヤを喫したザ
ウバー勢のバトルの残骸を片付けるため、またもバーチ
ャルセーフティカーが発令され、程なくして解除される。
ピット作業の遅れでリードを失ったリカルドは勝利を取り
戻そうと終始ハミルトンにプレッシャーをかけ続けるも、
中々追い抜くことはできない。68周目にはコース上に落
下物があり、4度目のバーチャルセーフティカー中に除
去された。
リカルドの猛攻及ばず、70周を過ぎたところでハミルトン
との差は開き始める。一方、レース終盤は4番手ベッテル
が表彰台最後の段を懸けて3番手ペレスの後方1秒以内
をひた走っていた。
残ろ周回数がわずかのところで再び雨が降り始めるも、
雨脚はごく軽く、レース展開に影響を与えることはなかっ
た。結局はハミルトンがリカルドに7.252秒差をつけてトッ
プチェッカーを受け、度重なる不運を跳ね返して今季初
勝利を決めている。
リカルドは苦味の残る2位、フォース・インディアのペレス
が昨年度ロシアGP以来の表彰台フィニッシュをチームに
届けた。
4位ベッテルからアロンソ、ヒュルケンベルグ、ロズベル
グ、サインツ、バトン、マッサまでが得点を獲得した。
11位ボッタス以下、グティエレス、グロージャン、ウェーレ
イン、ハリアント(マノー)が完走を果たした。
アロンソとバトンがそれぞれ5位と9位でゴールし、ダブル
入賞を果たしました。
カルロ市街地サーキットにて、29日(日)日本時間21時か
ら2016年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が開催
された。
前日の行われた予選ではレッドブルのリカルドが自身初
ポールポジションを決め、燃料圧のトラブルが発生したメ
ルセデス勢はロズベルグが2番手、ハミルトンが3番手に
つけた。
予選6番手のライコネン(フェラーリ)はギアボックス交換
によって5グリッド降格し、11番グリッドからレースをスター
トする。
サーキットは1周3.337㎞、レースは78周で争われる。決勝
日のモンテカルロは朝から断続的な雨に見舞われており
レーススタート時の天候は雨、気温17℃、路面温度19℃、
湿度90%のウェットコンディションだった。路面コンディショ
ンが悪いため、セーフティ―カー先導の下、全員がウェット
タイヤを装着した状態でレースはスタートした。
8番グリッドからスタートしたクビアト(トロ・ロッソ)は1周目
が終わったところで早々にピットへ入り、ステアリングを交
換してピットにしばしとどまった後にコースへと向かったも
のの、問題は解決できなかった模様でその翌周にスロー
走行で再びピットレーンへ。しかし、今度はピットボックス
に止まらずにそのままコースへ戻り、その後はペースを取
り戻した。
セーフティカーは7周目の終わりに戻り、8周目に本格的な
レースが始まる。
パーマー(ルノー)はメインストレートを走行中にコントロー
ルを失い、ガードレールに接触してターン1のウォールに
突っ込んで早々と姿を消している。
このインシデントを受けてバーチャルセーフティカーが発
令された時点で、リカルド、ロズベルグ、ハミルトン、ベッ
テル(フェラーリ)、ヒュルケンベルグ(フォース・インディ
ア)、サインツ(トロ・ロッソ)、ペレス(フォース・インディア)
、アロンソ(マクラーレン)、ボッタス(ウィリアムズ)、グテ
ィエレス(ハースF1)がトップ10を走っていた。
バーチャルセーフティカーは10周目に解除され、タイトな
モンテカルロでバトルが再開。11周目にライコネンがロウ
ズヘアピンでアウトサイドのウォールに接触し、後ろから
来たグロージャン(ハースF1)が行き場をなくして若干足
止めされてしまった。
ライコネンは脱落したフロントウィングがマシンの下に入
り込み、ヌーベルシケインのエスケープゾーンでマシンを
止めた。
その頃には雨がほぼ止みつつあり、路面状態を見てイン
ターミディエイトに履き替えるマシンが出始めた。先頭集
団ではペースが上がらないロズベルグが16周目にハミ
ルトンを先行させる。2番手に上がったハミルトンはラップ
リーダーのリカルドに狙いを定め、ロズベルグは21周目
にインターミディエイトに交換した。
その直後、ポジション争いをしていたクビアトとマグヌッセ
ンがクラッシュしていまし、ピットに戻ったクビアトはその
ままレースを終えたものの、マグヌッセンは緊急ピットイン
を経て何とかレースを続行した。
路面状態は急速に改善しつつあり、22周目の時点で上
位勢ではリカルドとハミルトンのトップ2のみがウェットタイ
ヤを履いていた。24周目にリカルドがインターミディエイト
に履き替えたものの、ハミルトンはさらにウェットのままで
粘る。31周目にはザウバーのエリクソンがドライタイヤの
ウルトラソフトを投入した。
これを見てハミルトンをを含む多くのドライバーがドライタ
イヤに切り替えていくも、32周目にピットへ向かったリカ
ルドはタイヤの準備が間に合わず、本来前に出られるは
ずだったハミルトンに先行されてしまった。
この時点で入賞圏内を走っていたのはハミルトン(ウルト
ラソフト)、リカルド(スーパーソフト)、ペレス(ソフト)、ベ
ッテル(ソフト)、アロンソ(スーパーソフト)、ロズベルグ
(ウルトラソフト)、ヒュルケンベルグ(ソフト)、サインツ(
スーパーソフト)、バトン(スーパーソフト)、グティエレス
(ウルトラソフト)の面々だった。
35周目、フェルスタッペンがマスネへの進入で態勢を崩
し、ウォールに衝突する。このレース5人目のリタイアと
なったフェルスタッペンのマシン撤去のため、再度バー
チャルセーフティ―カーが導入された。
軽い接触を含む競り合いが隊列全体で続く中、49周目
にザウバーがナッサーに対して僚友のエリクソンに道を
譲るよう指示を出したものの、その指示が完了される前
に2人は同士打ちしてしまう。ダブルリタイヤを喫したザ
ウバー勢のバトルの残骸を片付けるため、またもバーチ
ャルセーフティカーが発令され、程なくして解除される。
ピット作業の遅れでリードを失ったリカルドは勝利を取り
戻そうと終始ハミルトンにプレッシャーをかけ続けるも、
中々追い抜くことはできない。68周目にはコース上に落
下物があり、4度目のバーチャルセーフティカー中に除
去された。
リカルドの猛攻及ばず、70周を過ぎたところでハミルトン
との差は開き始める。一方、レース終盤は4番手ベッテル
が表彰台最後の段を懸けて3番手ペレスの後方1秒以内
をひた走っていた。
残ろ周回数がわずかのところで再び雨が降り始めるも、
雨脚はごく軽く、レース展開に影響を与えることはなかっ
た。結局はハミルトンがリカルドに7.252秒差をつけてトッ
プチェッカーを受け、度重なる不運を跳ね返して今季初
勝利を決めている。
リカルドは苦味の残る2位、フォース・インディアのペレス
が昨年度ロシアGP以来の表彰台フィニッシュをチームに
届けた。
4位ベッテルからアロンソ、ヒュルケンベルグ、ロズベル
グ、サインツ、バトン、マッサまでが得点を獲得した。
11位ボッタス以下、グティエレス、グロージャン、ウェーレ
イン、ハリアント(マノー)が完走を果たした。
アロンソとバトンがそれぞれ5位と9位でゴールし、ダブル
入賞を果たしました。