27日(日)14時から2015年FIA F1世界選手権第14戦日本
GP決勝が行われ、三重県は鈴鹿サーキットの空にF1サウ
ンドがとどろいた。
前日の予選ではQ3終盤にレッドブルのクビアトがクラッシュ
して赤旗が振られ、トップ10の面々はラストアタックを完了
できないままセッションを終えた。初回タイム計測時のオー
ダーがそのまま予選順位になり、ポールポジションはメルセ
デスのロズベルグ、その隣には同チームのハミルトンが並
ぶ。3番手はウィリアムズのボッタスだった。
ヒュルケンベルグとフェルスタッペンのペナルティが適用さ
れ、10番手以降のドライバーのポジションが一つずつ繰り上
がり、ヒュルケンベルグは13番グリッド、フェルスタッペンが
17番グリッドに着いた。マクラーレン・ホンダのアロンソ(予
選14番手)は12番グリッド、バトンは(予選16番手)は14番
グリッドからのスタートになる。
サーキットは1周5.807㎞、レースは53周で行われる。セッシ
ョン開始時の天候は晴れ、気温27℃、路面温度38℃、湿度
54%のドライコンディションだった。
シグナルがオフになるとハミルトンがチームに襲いかかる。
ターン1で前に出たのはハミルトンで、ロズベルグは大きくポ
ジションを落としてしまう。後ろではスタートのすぐあとにマッ
サ(ウィリアムズ)とリカルド(レッドブル)が衝突し、2人とも
隊列の最後尾へ。ペレス(フォース・インディア)も2人の競り
合いの影響を受けてトロ・ロッソのサインツと接触した。
3人ともこれでパンクチャーを喫している。
1周目が終わってトップ10はハミルトン、ベッテル(フェラーリ)
ボッタス、ロズベルグ、ライコネン(フェラーリ)、グロージャン
(ロータス)、マルドナド(同)、ヒュルケンベルグ、アロンソ、
サインツのオーダーに。接触でダメージを負った3人はペレス
リカルド、マッサの順にピットへ入り、タイヤをハードに替えて
マッサはノーズも交換した。
スタートでポジションを上げたアロンソだが、ライバルとのバト
ル厳しくサインツにオーバーテイクされている。先頭を行くハ
ミルトンはベッテルをどんどん引き離し、独走態勢を築いて
いた。
20周目の時点でハミルトンとベッテルのギャップは10秒以上
開いている。10番手アロンソの後ろでクビアトとフェルスタッ
ペンが激闘を繰り広げ、21周目にクビアトが2回目のピット
インを実施したことでフェルスタッペンが11番手に上がった。
前のクビアトがいなくなったフェルスタッペンは10番手アロン
ソの後ろにつけ、2人はしばしテール・トゥ・ノーズの走りを
継続。パワーで不利な状況にありながらも堅固な守りでル
ーキーを抑えていたアロンソだが、27周目のターン1でつい
にフェルスタッペンの先行を許した。
上位勢は続々と2回目のピット作業を行い、その流れの中
で先にタイヤ交換したロズベルグがベッテルの前に出ること
に成功した。31周目の序列はハミルトン、ロズベルグ、ベッ
テル、ライコネン、ボッタス、ヒュルケンベルグ、グロージャン
マルドナド、サインツ、フェルスタッペンがポイント圏内に並
んでいた。
トップのハミルトンは周回遅れをかわしながらロズベルグと
の差を9秒から14秒ほどの間に保ち、ベッテルががロズベ
ルグから2秒前後のところにつけていた。この頃に一番熱
いバトルを演じていたのは12番手エリクソンとペレスで、エ
リクソンはペレスの猛攻を必死に防いでいる。
レース周回もあとわずか50周目にペレスがエリクソンをパ
ス。上位のマシンと周回遅れのマシンが入れ乱れる混戦
の中、クビアトもエリクソンを抜いている。エリクソンの相棒
であるナッサーがピットへ入り、そのままレースを終えた。
敵なしの快走を続けたハミルトンはロズベルグに18秒900
の大差をつけてフィニッシュラインに飛び込んでいる。ハミ
ルトンと共に2位ロズベルグ、3位ベッテルが鈴鹿の表彰台
に上った。
4位ライコネンからボッタス、ヒュルケンベルグ、グロージャ
ン、マルドナド、フェルスタッペン、サインツまでが得点を持
ち帰り、アロンソは惜しくも11位。12位ペレス以降、クビア
ト、エリクソン、リカルド、バトン、マッサ、ロッシ、スティーブ
ンスがチェッカーフラッグを受け、ナッサーは完走扱いだっ
た。
マクラーレン・ホンダ、まだまだ他社エンジンに比べパワー
が劣っており、アロンソ、バトン双方ともにフラストレーショ
ンが溜まっているようです。
次戦ロシアGP頑張って欲しいですね!