アップダウンの激しいブラジルのインテルラゴス・サーキット
にて、日本時間16日(月)深夜1時から2015年FIA F1世界
選手権第18戦ブラジルGP決勝が実施された。
前日行われた予選ではメルセデスのロズベルグが5戦連
続ポールポジションを決め、チームメイトのハミルトンが2番
手、フェラーリのベッテルが3番手に入った。
予選9番手のリカルド(レッドブル)は8基のエンジン投入で
10グリッド降格され、金曜フリー走行2回目で赤旗中に他
車を追い抜いたウィリアムズのボッタス(予選4番手)も3グ
リッド降格、さらに地元ブラジル出身のナッサー(ザウバー
/予選11番手)がQ1で同郷のマッサ(ウィリアムズ)の走行
を妨害したとして3グリッド降格の処分を受けた。
それぞれのペナルティを適用した結果、リカルドが19番グ
リッド、ボッタスが7番グリッド、ナッサーが13番グリッドにつ
く。また10番グリッドからスタートする予定だったトロ・ロッソ
のサインツはレコノサンスラップでトラブルに見舞われ、ピッ
トレーンスタートとなった。エンジントラブルで予選タイムが
残せなかったマクラーレンのアロンソは決勝参加が認めら
れ、20番グリッドについた。
サーキットは全長4.309Km、決勝レースは71周で行われる。
レース開始時の天候は曇り、気温26℃、路面温度41℃、
湿度70%のドライコンディションだった。
シグナルが消えてレースがスタートすると、ターン1までの
短い直線でハミルトンがアウト側からロズベルグに迫るも、
ロズベルグが先頭を守り切る。ボッタスが鋭い蹴り出しで
5番手にあげた。一方、ピットレーンからコースに入ったサ
インツは不具合が継続している様子で、パワーロスを訴
えてコース上でマシンを止めてしまった。
サインツのマシンが撤去される間もイエローフラッグの下
でレースは続き、トップ10の隊列はロズベルグとハミルト
ンを筆頭にベッテル、ライコネン(フェラーリ)、ボッタス、ク
ビアト(レッドブル)、ヒュルケンベルグ(フォース・インディ
ア)、マッサ(ウィリアムズ)、ペレス(フォース・インディア)
フェルスタッペン(トロ・ロッソ)の並びになった。
1.5秒ほどの差で走っていたメルセデスコンビは14周目に
ロズベルグ、翌周にハミルトンがタイヤを替え、再び同じ
ポジションに戻った。
ハミルトンは僚友の後ろに甘んじることなく、19周目にロ
ズベルグのDRS圏内に入ると激しく攻めて行く。
ロズベルグに接近するも抜きあぐねたハミルトンはいっ
たんペースを落として引くという手を選び、2人の差は2
秒以上に広がった。3番手ベッテルはロズベルグの6秒
以上後方で、4番手ライコネンはそこからさらに10秒以
上後ろを走っていた。
34周目にミディアムからミディアムにつないだロズベル
グは先頭の位置に戻ったものの、次の周に同じくミディ
アムを履いたハミルトンは暫定2番手のライコネンと周
回遅れのアロンソの後ろで合流することに。ハミルトン
は37周目までに2番手を取り戻し、まだ1ストップのライ
コネンがベッテルを先行させて、上位の序列は元通り
になった。
一時的に再度ロズベルグとの差を詰めたハミルトンだ
が、守るロズベルグも堅実にペースを上げてハミルト
ンの攻撃を寄せつけなかった。2人のギャップはまた
大きく開き、最終的にはロズベルガがハミルトンを7.7
秒引き離してトップチェッカーを受けている。
2位ハミルトンとベッテル、ライコネンが同一周回でフィ
ニッシュ。5位からはボッタス、ヒュルケンベルグ、クビ
アトに次いでマッサが8番手でフィニッシュラインを通過
したものの、レース前のグリッドで測定されたタイヤの
トレッド温度が規定値を超えていたためマッサの決勝
結果は剥奪され、8位以下はグロージャン、フェルスタ
ッペン、マルドナドがポイントを獲得した。
11位リカルドから、ペレス、ナッサー、バトン(マクラー
レン)、アロンソ、エリクソン、スティーブンス(マノー・
マルシャ)、ロッシ(同)までがレースを完走していr。
次戦でいよいよ2015年も閉幕。シーズン最終戦アブ
ダビGPが楽しみです。
マクラーレン・ホンダ、最終戦に良い結果を出して欲
しいですね!