25日(日)、2018年F1 FIA世界選手権第1戦オーストラリアGPがメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催され、フェラーリのベッテルが開幕戦で勝利を収めた。
予選では1分21秒164を刻んだメルセデスのハミルトンが2番手以下に0.6秒以上のギャップをつけてポールポジションを獲得し、ディフェンディングチャンピオンの力を見せつけている。フロントローにはフェラーリのライコネンが食い込み、3番手に同じくフェラーリを駆るベッテルが入った。その後ろにはレッドブル勢が続いたものの、5番手タイムを残したリカルドは初日のフリー走行で赤旗が振られた際に規定速度まで減速できなかったとして3グリッド降格処分が下されたため、スタート位置は8番手に後退。
また、ハミルトンのパートナーであるボッタスは予選Q3でクラッシュを喫して10番手となったが、ギアボックスを交換してレースに挑んだことから5グリッド降格ペナルティを受けて15番手からスタートしている。
全長5.303kmを誇るアルバート・パーク・サーキットでの一戦は全58周で争われた。ウエットの予報があったものの、決勝日のメルボルンは曇り空ながら青空も見え、気温24℃、路面温度38℃、湿度36%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に各車が一斉にグリッドを離れ、ハミルトン、ライコネン、ベッテルに続いてハースF1のマグヌッセンが4番手に浮上。スーパーソフトでスタートしたレッドブルのフェルスタッペンは5番手に下がった。16番手スタートだったトロ・ロッソのハートレーが1周目の終わりにピットに戻り、タイヤをスーパーソフトからソフトに履き替えている。
20台ともオープニングラップを無事に乗り切ったものの、6周目にウィリアムズのルーキードライバー、シロトキンがエスケープゾーンに逃げ込んで停車。さらにピットインしたザウバーのエリクソンもガレージにマシンを入れてリタイアを喫した。
スタート直後にマグヌッセンにポジションを奪われたフェルスタッペンはオーバーテイクのチャンスをうかがっていたものの、10周目のターン1でややバランスを崩し、コントロールを失ってスピンを喫してしまう。幸い、他車との接触等はなく、走行を再開したものの、ポジションは8番手に後退した。
ハミルトンが順調にリードを広げていく中、最後尾では15周目の終わりにトロ・ロッソのガスリーがリアから白煙を上げながら緊急ピットインを強いられ、初戦をリタイアで終えている。
そこから3周ほど経過してフェラーリが動き出す。トップと3秒強のギャップで2番手をキープしていたライコネンにピットインを指示し、新しいソフトタイヤを履かせた。次のラップにはメルセデスも対応してハミルトンのタイヤを交換。こちらもウルトラソフトタイヤからソフトのコンパウンドに履き替えている。
また、4番手を争っていたマグヌッセンが23周目にタイヤ交換に向かうも、左リアタイヤの装着が完了しない状態でピットアウトしてしまい、コースに戻るも停車の指示を受ける。好位置を走っていただけにマグヌッセンにとっては無念のリタイアとなったが、ハースF1をさらなる悪夢が襲ったのはその直後だ。グロージャンのピットストップでもタイヤ装着にミスがあり、今度は左フロントタイヤのインシデントでグロージャンが停車を余儀なくされた。クルーもドライバーもピットウオールも全員が頭を抱える失望の結果に終わってしまったハースF1だが、ミスから学び、次に生かすことが重要だ。
グロージャンがターン2を過ぎたあたりにマシンを止めてしまった関係でバーチャルセーフティカーが発令され、そのタイミングでピットストップに向かったベッテルがハミルトンを追い抜いて先頭でコースに復帰する。その後、レースはセーフティカー先導で進み、各車の間隔がほぼなくなった状態で31周目の終わりにリスタートを迎えた。
ラップリーダーに浮上したベッテルは後方のハミルトンをしっかりと抑えて先頭をキープしたものの、ペースの良いハミルトンのプレッシャーを受ける状況が続く。3番手のライコネンはリカルドと、5番手につけていたアロンソはフェルスタッペンをコンマ数秒後方に従え、さらにルノーのヒュルケンベルグとボッタスを加えた4人で激しいポジション争いを繰り広げた。
リカルドは無線でライコネンをプッシュし続けるか、いったん離れてその後に猛チャージをかけるか、とレース終盤の戦い方を問われ、「息つく暇を与えたくない」と返し、最後までプッシュし続ける戦法を主張した。
ハミルトンは終盤までベッテルの背中を追いかけていたものの、残り5周を切ってペースを落としてしまう。ハミルトンのペースダウンを確認したベッテルも残りのラップはペースをコントロールし、最後は5秒のリードを築いてトップチェッカーを受けた。ハミルトンからわずか1.2秒遅れでライコネンが3位表彰台を確保し、最後の最後までプッシュし続けたリカルドは0.780秒及ばず4位に甘んじている。
アロンソが5位入賞を果たし、フェルスタッペンの猛追を振り切った。ヒュルケンベルグ、ボッタス、バンドールン、ルノーのサインツがポイントを獲得し、11位以下、ペレスとオコンのフォース・インディア勢、ザウバーのルクレール、ウィリアムズのストロール、ハートレーが15位完走を果たした。
開幕戦を終えたF1サーカスは2週間後に次の舞台となるバーレーンで再集結する予定だ。シーズン第2戦バーレーンGP初日のフリー走行は4月6日(金)日本時間20時にスタートすることになっている。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーはMGHのトラブルでリタイア、ハートレーは一周目にタイヤロックをさせてしまいその後もペースがあ上がらず15位と良い結果ではなかったですが、次のバーレーンGOに期待しましょう!
予選では1分21秒164を刻んだメルセデスのハミルトンが2番手以下に0.6秒以上のギャップをつけてポールポジションを獲得し、ディフェンディングチャンピオンの力を見せつけている。フロントローにはフェラーリのライコネンが食い込み、3番手に同じくフェラーリを駆るベッテルが入った。その後ろにはレッドブル勢が続いたものの、5番手タイムを残したリカルドは初日のフリー走行で赤旗が振られた際に規定速度まで減速できなかったとして3グリッド降格処分が下されたため、スタート位置は8番手に後退。
また、ハミルトンのパートナーであるボッタスは予選Q3でクラッシュを喫して10番手となったが、ギアボックスを交換してレースに挑んだことから5グリッド降格ペナルティを受けて15番手からスタートしている。
全長5.303kmを誇るアルバート・パーク・サーキットでの一戦は全58周で争われた。ウエットの予報があったものの、決勝日のメルボルンは曇り空ながら青空も見え、気温24℃、路面温度38℃、湿度36%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。
シグナル消灯と同時に各車が一斉にグリッドを離れ、ハミルトン、ライコネン、ベッテルに続いてハースF1のマグヌッセンが4番手に浮上。スーパーソフトでスタートしたレッドブルのフェルスタッペンは5番手に下がった。16番手スタートだったトロ・ロッソのハートレーが1周目の終わりにピットに戻り、タイヤをスーパーソフトからソフトに履き替えている。
20台ともオープニングラップを無事に乗り切ったものの、6周目にウィリアムズのルーキードライバー、シロトキンがエスケープゾーンに逃げ込んで停車。さらにピットインしたザウバーのエリクソンもガレージにマシンを入れてリタイアを喫した。
スタート直後にマグヌッセンにポジションを奪われたフェルスタッペンはオーバーテイクのチャンスをうかがっていたものの、10周目のターン1でややバランスを崩し、コントロールを失ってスピンを喫してしまう。幸い、他車との接触等はなく、走行を再開したものの、ポジションは8番手に後退した。
ハミルトンが順調にリードを広げていく中、最後尾では15周目の終わりにトロ・ロッソのガスリーがリアから白煙を上げながら緊急ピットインを強いられ、初戦をリタイアで終えている。
そこから3周ほど経過してフェラーリが動き出す。トップと3秒強のギャップで2番手をキープしていたライコネンにピットインを指示し、新しいソフトタイヤを履かせた。次のラップにはメルセデスも対応してハミルトンのタイヤを交換。こちらもウルトラソフトタイヤからソフトのコンパウンドに履き替えている。
また、4番手を争っていたマグヌッセンが23周目にタイヤ交換に向かうも、左リアタイヤの装着が完了しない状態でピットアウトしてしまい、コースに戻るも停車の指示を受ける。好位置を走っていただけにマグヌッセンにとっては無念のリタイアとなったが、ハースF1をさらなる悪夢が襲ったのはその直後だ。グロージャンのピットストップでもタイヤ装着にミスがあり、今度は左フロントタイヤのインシデントでグロージャンが停車を余儀なくされた。クルーもドライバーもピットウオールも全員が頭を抱える失望の結果に終わってしまったハースF1だが、ミスから学び、次に生かすことが重要だ。
グロージャンがターン2を過ぎたあたりにマシンを止めてしまった関係でバーチャルセーフティカーが発令され、そのタイミングでピットストップに向かったベッテルがハミルトンを追い抜いて先頭でコースに復帰する。その後、レースはセーフティカー先導で進み、各車の間隔がほぼなくなった状態で31周目の終わりにリスタートを迎えた。
ラップリーダーに浮上したベッテルは後方のハミルトンをしっかりと抑えて先頭をキープしたものの、ペースの良いハミルトンのプレッシャーを受ける状況が続く。3番手のライコネンはリカルドと、5番手につけていたアロンソはフェルスタッペンをコンマ数秒後方に従え、さらにルノーのヒュルケンベルグとボッタスを加えた4人で激しいポジション争いを繰り広げた。
リカルドは無線でライコネンをプッシュし続けるか、いったん離れてその後に猛チャージをかけるか、とレース終盤の戦い方を問われ、「息つく暇を与えたくない」と返し、最後までプッシュし続ける戦法を主張した。
ハミルトンは終盤までベッテルの背中を追いかけていたものの、残り5周を切ってペースを落としてしまう。ハミルトンのペースダウンを確認したベッテルも残りのラップはペースをコントロールし、最後は5秒のリードを築いてトップチェッカーを受けた。ハミルトンからわずか1.2秒遅れでライコネンが3位表彰台を確保し、最後の最後までプッシュし続けたリカルドは0.780秒及ばず4位に甘んじている。
アロンソが5位入賞を果たし、フェルスタッペンの猛追を振り切った。ヒュルケンベルグ、ボッタス、バンドールン、ルノーのサインツがポイントを獲得し、11位以下、ペレスとオコンのフォース・インディア勢、ザウバーのルクレール、ウィリアムズのストロール、ハートレーが15位完走を果たした。
開幕戦を終えたF1サーカスは2週間後に次の舞台となるバーレーンで再集結する予定だ。シーズン第2戦バーレーンGP初日のフリー走行は4月6日(金)日本時間20時にスタートすることになっている。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーはMGHのトラブルでリタイア、ハートレーは一周目にタイヤロックをさせてしまいその後もペースがあ上がらず15位と良い結果ではなかったですが、次のバーレーンGOに期待しましょう!