Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

種山高原

2021-11-08 16:45:19 | お出かけ
10月中旬、今年も賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。実は去年の同時期に初めて訪れたのですが、デジカメのSDカードが不調でせっかく撮った写真のデータが全部消えてしまうという憂き目に遭い…今年は新しいのに買い替えたのでもう大丈夫です

去年と違うルートで種山高原へ向かう途中、人首(ひとかべ)という所を通ったら、突如白い十字架に遭遇!!こんなところに教会が!?と驚いて、近くまで行ってみました。



「人首」という、ちょっと怖そうな地名は以前から気になっていたのですが(平安時代の蝦夷伝説が由来だそうです)、かつてここは東北の要衝として栄えた地域で、若き日の宮沢賢治も2度訪れているそうです。町のあちこちに案内板があり、賢治さん推しなのがよくわかりました。

そして、この地域にはかつてハリストス正教会とカトリック教会がありました。↓こちらがハリストス正教会跡地。岩手県の県南、沿岸部に正教会が多いことは大分前にこのBlogでも書いたかと思いますが、正教会は岩手の明治初期においては最も教勢の盛んな教派で、人首にも一時期は300人もの信徒がいたとのことです。



↓人首御番所跡。ここで明治元年、護送途中の坂本龍馬の従兄弟、沢辺琢磨が役人を相手に正教の教えを説いたそうです。



人首カトリック教会跡地。カトリック教会も何と岩手で盛岡に次いで2番目に設立されたそうで、2010年に老朽化のため解体され、今ではアンジェラスの鐘だけが残っています。車の中から見えた白い十字架の正体はこれだったのでした。

 



人首の町中には古くて趣のある建物が多かったです。教会跡をさらに先へ進んだ所に古い木造校舎がありましたが、後で「風の又三郎」の映画のロケに使われた場所だと知りました。「風の又三郎」のモノクロ映画は確か大学の時、授業で一部を見たような…またいつか、ゆっくり歩いてみたくなりました。映画も観たいと思います。

種山高原到着!ここで『風の又三郎』や『種山ヶ原の夜』を始め、多くの名作が生まれました。

 

物見山途中からの眺め。



この時期の種山高原で楽しみにしていたのが、『十力の金剛石』にも登場する美しい秋の花々。去年同時期も肌寒い中キャンプをしてる人たちが何人かいましたが、今年は去年より人出が増えていた!そのためか明らかに草刈りした形跡が…でもリンドウはちゃんと残してくれていたみたいで良かった



賢治詩碑へ向かう道も好きです。

 

この道にも結構リンドウが咲いています。

 

ウメバチソウは時期が過ぎていたと思うのですが、詩碑へ向かう途中で奇跡的に2輪だけ咲いているのを発見!多分ちゃんと見たのは初めてかも…。



宝石のようなノバラの実。



種山が原の詩碑。周辺にもリンドウが!

 

去年よりお天気も良くて良い1日でした

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