Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ワークショップ・キャンドルホルダー

2014-12-22 10:09:49 | 体験教室
クリスマスまでにキャンドルホルダーを自分で作ってみたいという要望があり、12/8(月)、ワークショップを開催しました。参加者は2名。

まずは事前の見本作りワークショップは2回目ですが前回は平面モノで、ハンダゴテを握るのも初めてという人に立体作品を作ってもらうのはこちらも初めてだったので、思い切りシンプルな形にしてみました。色の希望は赤と緑!ということで、ガラスの模様もマーブルっぽくて面白いので、それをそのまま生かすような感じで。



がしかし!!これに暗いところで灯りを入れると全く印象が変わるんです!!写真で正確にお見せできないのが残念ですが、もうずーーーっと眺めていたくなるほど



当日は13時半から作業開始。ガラスを切ってグラインダーをかけるところまではこちらでやって、コパーテープを巻くところからやってもらいます。最初はなかなか均一に巻けず苦労されている様子でしたが、元々手作りが好きな方々なので、だんだん枚数を重ねるにつれコツがわかってきたようです。

テープを巻くのだけでも結構時間がかかってしまいましたが、次はハンダづけ。これも結構大変でした。

ステンドグラスのランプなどのコパー作品は、「ハンダ」(鉛とスズの合金)でガラス同士を繋ぎ合わせています。ハンダにはスズと鉛の割合が6:4のものと5:5のものがありまして、今回のワークショップでは私が普段立体作品に使用している後者のハンダ(50%)を使いましたが、初心者さんには60%の方がサッと溶けて使いやすいのかな~??とも思ったり。ハンダがなかなか溶けないからか、生徒さんたちはどうしてもハンダがじわっと溶けてくるのを待ちきれずにこてをちょこちょこ動かしてしまうようでした。

(ちなみに、ハンダ付けのやり方も人によって違うと思います。60%のサッと溶けるハンダですーっと引っ張る方もいますし、私の場合はコパ―作品は50%のハンダでじっくり点付けします。自分が出た学校以外の教室を見たことがないのでよくわかりませんが、あまり50%のハンダ使う方っていないかもしれません。私の実感としては、慣れればコパーの立体作品には50%の方がゆっくり作業ができて、丈夫に作れる感じがして良いように思うのですが、時間もかかるし最初はなかなか綺麗に仕上がらないということもあると思います。ただ、60%だと今度はハンダが早く溶けすぎて、裏側へ流れてしまう心配もあるし…初めての方にはどういうやり方がよりふさわしいのか、今後の課題です。)

しかしハンダを焦らずにじっくり溶かして、尚且つ裏に流れないように…という程好いこての当て具合を覚えるのは、私自身も自分で何度も回数を重ねるうちに覚えていったことなので、やはり1回のワークショップでそれを会得するのは難しいかな…(最初期はホントうまくいかなすぎて凹みましたもん)。一応ハンダのついてないところやハンダが尖ってて危ないところは修正しましたが、指導者がどこまで修正するかも悩みどころですよね。あまり直しすぎると本人の作品じゃなくなっちゃうし…

とまぁ色々反省点も見えてきましたが、17時過ぎに作業終了。途中何度も「ひと休みしませんか?」と声をかけるも2人とも「大丈夫!」。しかもお1人はその日の午前中、3時間もスポーツをやってきたと言うのですから、そのやる気と体力に脱帽。。。

辺りはすっかり暗くなっていましたので、点灯式

生徒さんの作品、その①



同じ色だけど、作品その②



色々苦労はありましたが、実際に灯りを入れた時の喜びは一入だったようで、お二人とも大変喜んで、しかも「またやりたい」とのことでひと安心&非常に嬉しく思いました

花巻の方々に作品を見て頂く機会が増えてくるにつれて、「教室はやってないんですか?」という問い合わせを多数頂くようになりました。習い事のように定期的なお教室は、私の事情や夫の仕事の関係で変動する可能性もありなかなか踏み切れないのですが、不定期で1回だけのワークショップなら随時可能かなと思っています。先のキャンドルホルダーは工夫次第でもうちょっと時間短縮できるかもしれませんが、それでも3時間はかかると見た方がいいでしょう。特にイベント会場など人が大勢出入りするような場所なら、平面でもっと小さくて(あまり小さいとテープ巻くのが大変かな)時間もそんなにかからない作品がいいかなと思っています。あるいはテープも巻いておいて、ハンダ付けだけを体験してもらうというのもアリかな?いずれにせよ、貸出用の使いやすいコテをもっと買い揃えなくては…



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