Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ロンシャン教会(’09年9月)

2020-12-29 12:23:33 | フランス
今年もあと数日ですが、クリスマスが終わって今年やり残したことはないかな~と模索する日々です。今まで暇を見て整理してきた「私が見てきたステンドグラス」、海外編はあと2つ3つで終わりなので、あわよくば今年中に海外編の執筆を終えられたらなと思っています。今回は建築好きにはたまらない、ロンシャン教会を。

’09年9月、課外授業でロンシャン教会の見学に行って来ました。ロンシャン教会は、近代建築の父と呼ばれるル・コルビュジエ晩年の名作で、正式名称はNotre-Dame du Haut。

 

距離的に日帰りはキツいので泊まりがけで。アトリエから先生の車に揺られること約5時間で教会到着。この変わった形の会堂はカニの甲羅からヒントを得たのだそうです。着いてみると日本人の見学者が結構いました。

           

礼拝堂は小さいながら自然光を効果的に取り入れる造りになっています。お恥ずかしながら現代建築には全然興味がなく、コルビュジエのことも全然知らなかった私でしたが、1歩礼拝堂へ足を踏み入れた時の静謐さと、窓や屋根の隙間から入ってくる光の美しさにはとても感動させられました。今でも写真を見返すと、その時の静謐な空気感を懐かしく思い出します。

その後ダルドヴェールの美しいSacré Coeur教会を見学。「ダルドヴェール」は、2~2.5センチの厚板ガラスをセメントや樹脂で固めたものでこの後授業で制作する予定になっていたので、その事前勉強も兼ねて…。普段は閉まっているため、事前に連絡して開けて頂きました。

          

  

 

ここの教会で1番気に入ったのは、洗礼室のダル。周囲の壁一面がダルで、美しい光に溢れています。こんなところで洗礼を受けられる人はいいなぁ…(笑)

翌日はアルザス方面へ。先生の学生時代の同級生の方の工房を見学させて頂きました。現在教会からの注文を請け負っているとのことで、作業場には天使や聖書の物語を描いたパネルが所狭しと並んでいました。

また、この方はこの近くにある教会のオルガニストでもあるそうで、帰り際にそこの教会で実際にオルガンの演奏を披露して下さいました

            

ステンドグラスの図案は聖書でお馴染みの場面や聖人が多かったです。

               

美しいステンドグラスとオルガンの音色をダブルで楽しみ、とても贅沢な時間を過ごしました
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