2週間ほど前のことですが、抗議書を送付しました。世界のトヨタがやっていることを知って頂きたいと思い皆さんに紹介します。
2008年9月27日
トヨタ自動車株式会社
代表取締役 社長 渡辺捷昭 殿
全トヨタ労働組合
執行委員長 若 月 忠 夫
抗議書
全トヨタ労働組合は9月15日(月)午前7時~8時30分頃までトヨタ自動車株式会社(以下会社とする)の本社、テクニカルセンターの周辺にて当労働組合の機関紙『オールトヨタの仲間 8号』を通行中の皆さんに配布する宣伝行動を行いました。
組合の機関紙を広範な労働者、皆さんに配布し、組合の活動を知らせる宣伝行動はしごく当然の労働組合活動であります。宣伝行動を行った当労働組合員は、若月執行委員長 田村書記長 吉田執行委員 他協力者であります。
全トヨタ労働組合は会社内において、機関紙の掲示、配布を要求していますが会社から拒否するというトヨタ自動車労働組合とは平等でない不等な扱いを受けています。したがってやむを得ず就業時間前の一般公道で宣伝行動を行ないました。
かかる当労働組合の宣伝行動に対して、トヨタ社員による以下のような宣伝を妨害する行為がありました。
1.本社、テクニカルセンターの周辺の主要交差点とその地下道の入出口と地下道の中、及び駐車場からの通行途上の歩道において、私服、背広姿のトヨタ社員が携帯電話で連絡を取りながら複数名ずつ、或いは一人で現れた。総勢20数名のトヨタ社員が現れた。
2.出勤途中のトヨタ社員及び一般市民に対して全トヨタ労働組合の『ビラを受けとらないように』と声をかけていた。『ビラを受けとらないように』と強要した。
3.ビラを受け取ったトヨタ社員や一般通行人に対して、『ビラをゴミ箱へ捨てるように』 と声をかけた。『ビラをゴミ箱へ捨てるように』強要した。
4.さらにビラを受け取ったトヨタ社員対してゴミ箱の設置してある玄関まで付き添い受け取ったビラをごみ箱へ捨てるよう威圧していた。
5.その場にて妨害をやめるよう抗議をしたにもかかわらず聞き入れなかった。
6.会社の妨害行為は憲法に保障された知る自由さえも脅かす違法行為です。
『何をしているのですか?』『あなたはトヨタの社員ですか?』 と当組合員の問いかけには一言も答えず通行人に対して『ビラを受けとらないように』から急に『おはようございます。』と言い替え始めた。
そして会社の敷地内に移動して上記2.3.4項の行為を繰り返した。
当労働組合の宣伝が終了した午前8時30分以後、これら20数名の人物は会社の敷地内へ入っていった。
これらの妨害行為を行った人物はトヨタの社員であることは間違いありません。さらに会社の指示であるということも容易に推察できます。
このような妨害行為は当労働組合に対する不等労働行為のみならず、労働者、一般市民に対する人権侵害であり犯罪行為であります。
しかも、会社の憲法とも言われる「トヨタ企業憲章」にも反することです。
こうした妨害行為を指示している会社に対して今後、二度と当労働組合の宣伝行動に対して妨害行為を行わないように厳重に抗議するものです。
尚、こうした妨害行為を繰り返すようであれば、トヨタは社会的責任を果たしているのかコンプライアンスを遵守しているのか、社会の一員としてふさわしい行動なのか 広範な市民、世論に問うことを申し添えます。