昨年12.23集会に次第2弾
ナショナルセンターを超えた労働者・市民の連帯・共同行動が愛知でも確実に進んでいます。全トヨタ労働組合も集会、デモ行進に参加しました。
≪名古屋ふれあいユニオン酒井徹さんの報告です。≫
愛知派遣切り抗議大集会に525人!
――湯浅誠さん、「『No!』と言える労働者をつくろう!」――
http://imadegawa.exblog.jp/10417148/
製造業における相次ぐ「派遣切り」に抗議するため、
2月22日、
名古屋市東区のテレピアホールで
「愛知派遣切り抗議大集会」が開催された。
集会には市民など525人が詰めかけ、
「派遣切り」にあった当事者からの訴えや
年越し派遣村村長の湯浅誠さんの講演に
耳を傾けたあと、
労働者派遣法の抜本改正などを求める決議を
採択。
名古屋駅前トヨタ・ミッドランドスクエアに向けて
2.8キロをデモ行進した。
集会ではまず、
実行委員長を務める
宇都宮健児弁護士(反貧困ネットワーク)が
挨拶に立った。
■宇都宮健児弁護士の発言
「私も派遣村の名誉村長を務めたが、
年越し派遣村に日本社会は衝撃を受けた。
派遣切りのヒドさを浮き彫りにした。
今まで、『もう日本に貧困はない』などと言われていたが、
貧困の実態が明らかになった。
派遣切りは単に職を無くすというだけの問題ではない。
寮や社宅に入っている人は、
たちまち野宿に追い込まれ、
生存の危機にさらされる。
これは単なる労働問題ではない。
人権問題である。
派遣村505人の村民の中には、
静岡から歩いてきた人もいた。
自殺を図って警察に連れられてきた人もいた。
全国からカンパや食料も寄せられて、
『もう一度生きてみよう』という希望が生まれた。
助け合い・連帯の精神がここにある。
派遣村の実態は
労働者派遣制度の実態そのものである。
今の労働者派遣制度は、
いざとなったら簡単に
モノのようにクビを切るための制度だ。
抜本的に改められなければならない。
けれど、
法律が変わるのを待っていては、
いま困窮している人を救えない。
不当な解雇はやめさせなければならない。
いま派遣切りしている企業の多くは、
これまで大変な利益を上げてきた。
内部留保をため込んでいる。
いまだに株主配当を続けていたりする。
定額給付金というようなことも言われているが、
派遣切り対策、
貧困者の対策へと
重点的に振り向けられなければならない。
労働運動と市民運動が結合すれば
大きな力になるということを
派遣村は示した。
愛知は厚生労働省によると、
派遣切りで職を失う人がダントツの第1位だという。
派遣切りに負けない、
大きな力をつけていこう!」