TMPCWAを支援する会からです。
とても重要なないようです。
トヨタがどう受け止めるか、重大な関心事です。
http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/other/080917toyota.pdf
2008年9月17日
トヨタ自動車株式会社 社長 渡辺 捷昭 殿
申し入れ書
フィリピントヨタ労組(TMPCWA) 委員長 エド・クベロ
フィリピントヨタ労組を支援する会 共同代表 山際正道
私たちは今年の第3回反トヨタ世界キャンペーンにおいて貴社に対して一貫して下記の
要求を掲げてきました。しかし、トヨタ自動車は9月15日豊田市本社申し入れ行動時の
面談においてもこの私達の要求になんら誠実に答える態度を示しませんでした。あなた方
は現在もこれまでの態度をなんら変えていません。
1、
① フィリピン最高裁判決に従い、団体交渉を開始せよ!
② ILO 勧告に従って、233名の組合員の解雇を撤回せよ!
③ トヨタはフィリピントヨタ労組つぶしを一切やめろ!
2、
① サンタロサ工場内のラグナ工業団地警察支援グループ本部を退去させよ!
② サンタロサ工場への軍隊の出入りをやめさせよ!
③ アロヨ政権にフィリピントヨタ労組事務所通りの軍隊の撤去と軍隊による組合員への
嫌がらせの中止を求めよ!
しかし、今世界は大きく動いています。かつてトヨタの負の側面を記事にするマスコミ
はほとんどありませんでした。しかし、2006年ごろから日本で非正規労働者の問題を
焦点にしたトヨタなどのグローバル企業、その子会社、下請企業の違法行為がマスコミに
よって次から次へと明らかにされました。グローバル企業の子会社、第一次下請、第二
次、三次と下へ行けば行くほど、グローバル企業の残酷なコストダウンによって企業の違
法行為と労働者の貧困、労災などが同居し、構造化していることが示されました。また、
全国で雇用者の自殺が一番多い警察管区が豊田警察署と報道されていますが、内野裁判は
グローバル企業本体の正規社員の過労死、自殺、精神障害などの根底に超過密長時間の
サービス労働があることを示しました。
そしてこの日本のグローバル企業トヨタの真の姿がアメリカで「あなたの知らないトヨ
タ」というパンフレットで明らかにされました。今英語でトヨタの真の姿が世界中を飛び
交っています。グローバル企業トヨタは遠からず旧来のように労働者を無慈悲にこきつか
う、企業に従わない組合はつぶすというやり方ではやっていけなくなるはずです。トヨタ
は根本的な転換を図ることなしにこれまで以上の名声を得ることは決して出来ません。
私達が知る限り、上記の要求の2の①で指摘してきた「ラグナ工業団地警察支援グルー
プ本部」は今年4月ごろからフィリピントヨタ内から撤退したようです。しかし、それに
代わって新たに最悪の事態が発生しました。先月の8月23日二人組の見知らぬ男がマニ
ラのエド委員長の自宅近辺をうろつきました。一人はナンバープレートのないバイクで待
機し、一人は朝から夕方にかけて三度にわたってエド委員長宅の周りを合計数時間うろつ
きました。彼は最後に自分が監視されていることに気づいた後急いでバイクのある場所に
戻り、バイクと共に立ち去りました。
この二人組みの行動がエド委員長の暗殺を直接狙うものであったのか、それともエド委
員長の活動パターンを探るためのものであったかは定かではありません。だが、軍がエド
委員長を政治的暗殺のターゲットにしたことはほぼ確実です。この二人組の動きは過去の
組合活動家などに対する政治的暗殺の行動パターンと完全に同じです。最悪の場合、もし
エド委員長が自宅から外出するとか外出先から自宅に帰っていたならば本当に殺されてい
たかもしれません。
トヨタもこのエド委員長の幸運を祝うべきです。もしもエド委員長が殺されるようなこ
とになっていたならば、それはトヨタの最大の汚点になっていたでしょう。私達はトヨタ
の張会長とアロヨフィリピン大統領がフィリピントヨタの20周年を同席して祝ったと聞
いています。これはフィリピントヨタ工場内への軍隊配備、組合事務所近くへの軍隊の駐
留を含めて、事実上のトヨタの政治的暗殺への加担を意味しています。トヨタはトヨタの
自動車がまだ血で赤く塗られなかった幸運を本当に自覚すべきです。そしてトヨタはすぐ
に次の行動に取り掛かるべきです。
①トヨタは直ちにアロヨ大統領にエド委員長の政治的暗殺を中止させるべきです。
トヨタはアロヨ政権に中止させる力を持っています。もしエド委員長に何かが起きたなら
ば、それはトヨタがアロヨ大統領と共に行動した事を意味します。
②トヨタは労働者の生活と労働者の生命を破壊し、使用者と対等の立場で交渉する労働組
合を破壊する現在の態度を大転換すべきです。
この現在の態度こそが政治的暗殺という異常な行動にトヨタを導いているのです。そし
てこの大転換のための第一歩はまず私達と誠実に話し合うことです。トヨタはこの第一歩
をはじめるべきです。
以上