勝利的判決勝ち取る
’09年に提訴して裁判をたたかっていた、ジェイテクト田中さんの和解協議が、10月5日(水)午後4時から名古屋地裁にて、第4回目の和解協議が開かれ、和解が成立しました田中裁判の争点は
①復職診断当時、田中さんは復職可能なまでに回復していたのかどうか。②会社の復職までの手続きに問題はなかったのか。の2点に絞られ、争われてきました。
②については、会社自ら提出した就業規則から、会社の復職手続きに問題があることが明らかとなり、さらに証人尋問によって会社は田中さんの復職の可能性を探ることなく、最初から退職を前提に行動していたことが明らかになりました。
しかしながら①については当初、医者の意見書を提出することができなかったこと。アルバイトの就労も一時途切れたことなどもあり、原告側にとっても決して楽観視できる状況ではありませんでした。そのような状況のもとで裁判長による和解提案があり、路頭に迷わせることなく、今回、金銭和解が成立しました。
ご支援ありがとうございました
復職には至りませんでしたが、田中さん本人の2年半にわたる頑張り、そして彼を支えていただいた多くの支援者の皆さんに感謝したいと思います。今後とも彼を見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
地位保全仮処分から「本訴」に切り替え
アイシングループ企業のアイシン機工で、吉田従業員が、昨年9月以来、職場復職を求めているのに会社は拒み続けたために、「地位保全救済仮処分」を求めて、司法の場に持ち込んで、名古屋地裁で、9回にわたる「審尋」の場をもって来ました。
会社側と復職に向けて、具体的な作業内容を特定して、その準備のため8月からドア部品のスナップ嵌め作業を、自宅で内職名目で10月まで行ってきました。
しかし、次のステップに指定された「適性検査」の目標達成数がさらにハードルが高くなるなど、これ以上の両手首負担は健康上問題があるものと判断しました。
11月1日に第9回の「審尋」がおこなわれ、この旨を伝えて、「仮処分」を取り消しました。これからは、地位保全の「本訴」と労災認定裁判を取り組んでいくことになります。吉田さんは、「審尋に沿って努力してきたが、体を壊しては元も子もないので、治療に専念しながら、復職をめざして裁判を闘っていきます」と支援を呼びかけました。