注目の記事掲載
中国・広州ホンダ工場のストライキは続く
賃上げしても実習生よりも低い
南方都市報 2010年5月27日
原文(画像あり)
http://nf.nfdaily.cn/nfdsb/content/2010-05/27/content_12304173.htm
百名以上の労働者が、南海区獅山のホンダ工場のゲートに集まりストライキを継
続。300~400元の賃上げを提案するが、労働者は拒否。南方都市報記者
陳志剛 撮影
南方都市報 実習記者 王笠舟
昨日〔26日〕午後、南海区の本田部品工場は場内放送で賃金調整案を示した。
実習生の賃金および手当は毎月477元の昇給、他の工員は級別で340元~3
55元の昇給である。午後6時ごろ、工場が賃金調整案を提示してからまもなく
、百名以上の労働者が工場ゲート口に集まり、提案は受け入れられず、ストライ
キを継続すると語った。
■「来月の給与明細でわかる」
5月24日午後に示された飲食手当の増額提示から、48時間沈黙していた本田
工場は、ついに昨日の午後4時に、工員が待ちに待った賃金調整案を提示した。
この提案は場内放送を通じて行われただけであり、書面では提示されていない。
本田工場は「来月の給与明細を見てもらえればわかる」と語っている。
この工場の工員によると、賃金調整案は大まかには次のようになる。実習生は満
三ヶ月以降に252元の昇給、皆勤手当40元の増額、生活手当120元を新設
、飲食手当65元増額、合計477元。一級、二級工員は、200元の昇給、生
活手当35元増額、飲食手当120元を新設、合計355元。三級、四級工員は
200元の昇給、生活手当20元増額、飲食手当120元を新設、合計340元
。
※訳注:工員の級数は一級が最低で五級が最高
この案では、実習生の賃金増額が最大になる。生産ラインで実習生が占める割合
は50%を超える。三級、四級の工員も賃上げになる。ある工員は「今回のスト
ライキに参加しているのはすべて二級以下の工員。三級以上の工員は何もしなく
ても賃上げになる」と不満げに語る。
■「会社は誠意がない」と語る労働者
昨日の午後5時40分、本田部品工場で、一部の労働者がバスケットコートに集まっ
た。6時ごろ、労働者の中から歓声と拍手が起こった。工場の建物からつぎつぎに
飛び出してきた工員たちによる歓声だ。多くの工員が屋外にやってきて、外にい
た工員たちと合流した。その後、この数百人が工場のゲートの方に移動した。
工場の電動ゲートの向こう側から若い工員たちが記者に訴えた。「三年も働いて
いるのに、賃金は実習生よりもすくないよ!」「たった200元ぽっちの賃上げ
なんて、誠意がなさすぎる!」。この数日、〔実習生を派遣している〕複数の学
校の職員が工場にやってきて、一部の実習生をつれて工場から引き上げたという
。
※訳注:多くの大規模工場では職業学校や専門学校などと提携をして学生を「実
習生」として受け入れている。学校側のピンハネも問題になっている。
「今日示された案ではあまり意味がない。自分たちは基本給を最低でも500元
は引き上げるよう要求している。その他の手当ての分を含まずにね。両方あわせ
て800~1000元の賃上げということ。そうすれば手元に残るのは1600
元くらいにはなる」と、ある労働者は語った。
この日示された案について、工員の王さん(仮名)はこう語る。「会社には全く
誠意がない。これっぽっちの昇給では納得できない。制度に変更が見られないこ
とが最も問題。今後の賃上げが保障されているわけでもない。それに工員に対し
て『残りたいのであればすぐに就業再開しろ、でなければ辞めてもらう』と圧力
をかけている。だけど労働者たちはまだ就業再開はしていない。この会社は信用
を失っている。」
中国・広州ホンダ工場のストライキは続く
賃上げしても実習生よりも低い
南方都市報 2010年5月27日
原文(画像あり)
http://nf.nfdaily.cn/nfdsb/content/2010-05/27/content_12304173.htm
百名以上の労働者が、南海区獅山のホンダ工場のゲートに集まりストライキを継
続。300~400元の賃上げを提案するが、労働者は拒否。南方都市報記者
陳志剛 撮影
南方都市報 実習記者 王笠舟
昨日〔26日〕午後、南海区の本田部品工場は場内放送で賃金調整案を示した。
実習生の賃金および手当は毎月477元の昇給、他の工員は級別で340元~3
55元の昇給である。午後6時ごろ、工場が賃金調整案を提示してからまもなく
、百名以上の労働者が工場ゲート口に集まり、提案は受け入れられず、ストライ
キを継続すると語った。
■「来月の給与明細でわかる」
5月24日午後に示された飲食手当の増額提示から、48時間沈黙していた本田
工場は、ついに昨日の午後4時に、工員が待ちに待った賃金調整案を提示した。
この提案は場内放送を通じて行われただけであり、書面では提示されていない。
本田工場は「来月の給与明細を見てもらえればわかる」と語っている。
この工場の工員によると、賃金調整案は大まかには次のようになる。実習生は満
三ヶ月以降に252元の昇給、皆勤手当40元の増額、生活手当120元を新設
、飲食手当65元増額、合計477元。一級、二級工員は、200元の昇給、生
活手当35元増額、飲食手当120元を新設、合計355元。三級、四級工員は
200元の昇給、生活手当20元増額、飲食手当120元を新設、合計340元
。
※訳注:工員の級数は一級が最低で五級が最高
この案では、実習生の賃金増額が最大になる。生産ラインで実習生が占める割合
は50%を超える。三級、四級の工員も賃上げになる。ある工員は「今回のスト
ライキに参加しているのはすべて二級以下の工員。三級以上の工員は何もしなく
ても賃上げになる」と不満げに語る。
■「会社は誠意がない」と語る労働者
昨日の午後5時40分、本田部品工場で、一部の労働者がバスケットコートに集まっ
た。6時ごろ、労働者の中から歓声と拍手が起こった。工場の建物からつぎつぎに
飛び出してきた工員たちによる歓声だ。多くの工員が屋外にやってきて、外にい
た工員たちと合流した。その後、この数百人が工場のゲートの方に移動した。
工場の電動ゲートの向こう側から若い工員たちが記者に訴えた。「三年も働いて
いるのに、賃金は実習生よりもすくないよ!」「たった200元ぽっちの賃上げ
なんて、誠意がなさすぎる!」。この数日、〔実習生を派遣している〕複数の学
校の職員が工場にやってきて、一部の実習生をつれて工場から引き上げたという
。
※訳注:多くの大規模工場では職業学校や専門学校などと提携をして学生を「実
習生」として受け入れている。学校側のピンハネも問題になっている。
「今日示された案ではあまり意味がない。自分たちは基本給を最低でも500元
は引き上げるよう要求している。その他の手当ての分を含まずにね。両方あわせ
て800~1000元の賃上げということ。そうすれば手元に残るのは1600
元くらいにはなる」と、ある労働者は語った。
この日示された案について、工員の王さん(仮名)はこう語る。「会社には全く
誠意がない。これっぽっちの昇給では納得できない。制度に変更が見られないこ
とが最も問題。今後の賃上げが保障されているわけでもない。それに工員に対し
て『残りたいのであればすぐに就業再開しろ、でなければ辞めてもらう』と圧力
をかけている。だけど労働者たちはまだ就業再開はしていない。この会社は信用
を失っている。」