最近のデンソーの労働環境の変化について現場よりレポートしました。
2000年頃は、トヨタ自動車のグローバル化・生産拡大の波に乗り、デンソーも人が増えていない中、仕事が専任化し技術の高度化で一人当たりの業務が拡大して、長時間労働が当たり前の職場風土でした。当時は深夜10時が定時みたいな雰囲気がありました。デンソーの刈谷本社は深夜までオフィスの明かりが消える事が無く、巷では『不夜城』とまで言われていました。
その後、2007年にトヨタ自動車の内野さんの過労死裁判で勝訴、2008年にトヨタ・デンソーを訴えた過労うつ病裁判で勝訴したこと、また近年の長時間労働=ブラック企業と世間から非難されるようになり、トヨタ・デンソーも『労働時間管理の適正化』や『社員の働かせ方』を見直す必要性に迫られました。2008年のリーマンショックの影響もあったと思いますが、以前と比べ随分と労働環境が変わってきました。
現在のデンソーの労働時間管理がどうなっているのか
①残業時間:45H/月まで、45時間超は連続2ケ月まで、原則夜8時以降の残業禁止、部長承認必要。ある部署では、残業規制が厳しく10H/月程度しかありません。多い人で30H/月程度です。
②ノー残業デー:毎週水曜日(管理職も含め)。
③サービス残業禁止・厳格化:発覚した場合は部下も上司も懲戒処分にする。
このように、長時間労働は大幅に抑制される環境になっていると思います。しかし、良い事ばかりではありません。一方で職場では皆が時間のゆとりが無くなり雑談すら出来ず、人間関係がますます希薄化し、限られた時間内で成果を出す事や業務を完了しなければならないと言う事を強いられるので、過密労働となりメンタル不調になる人も少なからず居ます。
長時間労働が無くなり、肉体的な疲労は少なくなりましたが、今後は過密労働による精神疲労、メンタル不調の数が増える事が懸念されます。
11月は「過労死等防止啓発月間」
ウイルあいち(愛知県女性総合センター)にて、明日23日(水)午後1時受付、1時30分開演で、昨年に続いて2回目の『過労死等防止対策推進シンポジウム』が、厚生労働省の主催で行われます。
過労死は増えることはあっても、減ることがない労災職業病です。表面に出てくるのはまだまだ氷山の一角でしょう。これを機会に働き方、働かせ方を見直し健康を取り戻しましょう。
2000年頃は、トヨタ自動車のグローバル化・生産拡大の波に乗り、デンソーも人が増えていない中、仕事が専任化し技術の高度化で一人当たりの業務が拡大して、長時間労働が当たり前の職場風土でした。当時は深夜10時が定時みたいな雰囲気がありました。デンソーの刈谷本社は深夜までオフィスの明かりが消える事が無く、巷では『不夜城』とまで言われていました。
その後、2007年にトヨタ自動車の内野さんの過労死裁判で勝訴、2008年にトヨタ・デンソーを訴えた過労うつ病裁判で勝訴したこと、また近年の長時間労働=ブラック企業と世間から非難されるようになり、トヨタ・デンソーも『労働時間管理の適正化』や『社員の働かせ方』を見直す必要性に迫られました。2008年のリーマンショックの影響もあったと思いますが、以前と比べ随分と労働環境が変わってきました。
現在のデンソーの労働時間管理がどうなっているのか
①残業時間:45H/月まで、45時間超は連続2ケ月まで、原則夜8時以降の残業禁止、部長承認必要。ある部署では、残業規制が厳しく10H/月程度しかありません。多い人で30H/月程度です。
②ノー残業デー:毎週水曜日(管理職も含め)。
③サービス残業禁止・厳格化:発覚した場合は部下も上司も懲戒処分にする。
このように、長時間労働は大幅に抑制される環境になっていると思います。しかし、良い事ばかりではありません。一方で職場では皆が時間のゆとりが無くなり雑談すら出来ず、人間関係がますます希薄化し、限られた時間内で成果を出す事や業務を完了しなければならないと言う事を強いられるので、過密労働となりメンタル不調になる人も少なからず居ます。
長時間労働が無くなり、肉体的な疲労は少なくなりましたが、今後は過密労働による精神疲労、メンタル不調の数が増える事が懸念されます。
11月は「過労死等防止啓発月間」
ウイルあいち(愛知県女性総合センター)にて、明日23日(水)午後1時受付、1時30分開演で、昨年に続いて2回目の『過労死等防止対策推進シンポジウム』が、厚生労働省の主催で行われます。
過労死は増えることはあっても、減ることがない労災職業病です。表面に出てくるのはまだまだ氷山の一角でしょう。これを機会に働き方、働かせ方を見直し健康を取り戻しましょう。