アイシン機工吉田さんの「地位確認・損害賠償」裁判が開かれました。
1月27日、名古屋地裁にてアイシン機工吉田さんの「地位確認・労災認定」裁判の公判がありました。この公判には原告・吉田さん側からは、かつて同僚であった二人の証言を得て陳述書を提出しました。被告・会社側は、スタットボルト仮締め作業の再現実験について、「吉田さんのようなやり方で作業は行われていない」という陳述書を出していたのですが、二人の元同僚はビデオを見た上で「再現実験でのやり方で吉田さんは作業をやっていた。会社が用意した作業者のやり方では作業はやれない」と明確に陳述しています。
また会社は、宇土医師の下で行ったスタットボルトのねじ込み作業の負荷実験について、「異常に深くねじ込んで、無理に負荷をかけている」という内容の陳述書を提出していたのですが、会社が証拠としている写真上の寸法を原告側で測り直したところ、会社の言う寸法は全くデタラメであり、ボルトがねじ込まれている寸法は通常作業と同等のものであることも判明しました。原告側はこのことに付いての書面も提出しました。
(アイシン機工側は、ビデオ撮影したにも関わらず、従業員を証人として作業内容を説明する。と言っていましたが、裁判官はビデオの内容で充分であり、必要性がないと言っていました。スタッドボルトの仮締め作業も個人差があるので、きりがない。様な内容も言っていました。裁判後の弁護士の説明によると、アイシン機工が提出したボルトの写真を計測すると実物より大きく、拡大した写真を提出したのが分かったのだそうです。)
さらに会社側は宇土医師が行ったボルト仮締め作業の負荷実験とそれにもとづく吉田さんの手首の負傷についての見解に対して、裁判開始前にはすでに治っていた(右手)、治りかかっていた(左手)などというデタラメな言いがかりをつけ、さらに、広島県立障害者リハビリセンター・水関医師への照会にもとづくとして、宇土医師の見解にケチをつける書面を提出してきました。けれどもこれらの内容はすでに「労災認定」の地裁判決で論駁されたことの繰り返しでしかありません。
勝ち目のない裁判を引き延ばすブラックな企業
上記の原告側、被告側の書面は同時に高裁で進行中の「労災認定」裁判にも提出されます。地裁で労災と認定された国相手の「労災認定」裁判に、わざわざ「補助参加」というような手段を弄して介入してきた会社の主張は、地裁段階ですでに否定された国の主張をこえるものはなく、いたずらに決着を引き延ばそうとしているだけのものでしかありません。
アイシン機工は、勝ち目のない裁判をいたずらに引き伸ばし、原告に打撃を与えようとしています。また社長が交代し、裁判の責任者として担当していたS部長は子会社に左遷されたようですが、親会社であるアイシン精機やアイシンAWの信用はがた落ちです。労働争議を抱える企業は社会からいつまでも白い目で監視されるでしょう。今後も世間に訴えて労働組合としての社会的責任を果たしていきたいと思います。
今後の裁判予定
2月3日(火) 11時30分 「労災認定」裁判・控訴審(名古屋高裁)
2月25日(水) 10時 「地位確認・損害賠償請求」裁判・進行協議(名古屋地裁)
応援よろしくお願いします。
1月27日、名古屋地裁にてアイシン機工吉田さんの「地位確認・労災認定」裁判の公判がありました。この公判には原告・吉田さん側からは、かつて同僚であった二人の証言を得て陳述書を提出しました。被告・会社側は、スタットボルト仮締め作業の再現実験について、「吉田さんのようなやり方で作業は行われていない」という陳述書を出していたのですが、二人の元同僚はビデオを見た上で「再現実験でのやり方で吉田さんは作業をやっていた。会社が用意した作業者のやり方では作業はやれない」と明確に陳述しています。
また会社は、宇土医師の下で行ったスタットボルトのねじ込み作業の負荷実験について、「異常に深くねじ込んで、無理に負荷をかけている」という内容の陳述書を提出していたのですが、会社が証拠としている写真上の寸法を原告側で測り直したところ、会社の言う寸法は全くデタラメであり、ボルトがねじ込まれている寸法は通常作業と同等のものであることも判明しました。原告側はこのことに付いての書面も提出しました。
(アイシン機工側は、ビデオ撮影したにも関わらず、従業員を証人として作業内容を説明する。と言っていましたが、裁判官はビデオの内容で充分であり、必要性がないと言っていました。スタッドボルトの仮締め作業も個人差があるので、きりがない。様な内容も言っていました。裁判後の弁護士の説明によると、アイシン機工が提出したボルトの写真を計測すると実物より大きく、拡大した写真を提出したのが分かったのだそうです。)
さらに会社側は宇土医師が行ったボルト仮締め作業の負荷実験とそれにもとづく吉田さんの手首の負傷についての見解に対して、裁判開始前にはすでに治っていた(右手)、治りかかっていた(左手)などというデタラメな言いがかりをつけ、さらに、広島県立障害者リハビリセンター・水関医師への照会にもとづくとして、宇土医師の見解にケチをつける書面を提出してきました。けれどもこれらの内容はすでに「労災認定」の地裁判決で論駁されたことの繰り返しでしかありません。
勝ち目のない裁判を引き延ばすブラックな企業
上記の原告側、被告側の書面は同時に高裁で進行中の「労災認定」裁判にも提出されます。地裁で労災と認定された国相手の「労災認定」裁判に、わざわざ「補助参加」というような手段を弄して介入してきた会社の主張は、地裁段階ですでに否定された国の主張をこえるものはなく、いたずらに決着を引き延ばそうとしているだけのものでしかありません。
アイシン機工は、勝ち目のない裁判をいたずらに引き伸ばし、原告に打撃を与えようとしています。また社長が交代し、裁判の責任者として担当していたS部長は子会社に左遷されたようですが、親会社であるアイシン精機やアイシンAWの信用はがた落ちです。労働争議を抱える企業は社会からいつまでも白い目で監視されるでしょう。今後も世間に訴えて労働組合としての社会的責任を果たしていきたいと思います。
今後の裁判予定
2月3日(火) 11時30分 「労災認定」裁判・控訴審(名古屋高裁)
2月25日(水) 10時 「地位確認・損害賠償請求」裁判・進行協議(名古屋地裁)
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