キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

くるみゆべしと親心

2011年03月02日 | Weblog
先日、組合のスキー旅行に行ってきた。
場所は福島県の安達太良山。
そして、帰りのバスが止まったパーキングエリアで、福島名物のくるみゆべしを買った。

特に誰へのお土産というものでもなかったので、しばらくは家のダイニングテーブルに置いておいたが、いかんせん家ではお菓子を二人とも食べない習慣なため、その一つを会社持ってきた。

3時のコーヒータイムに、机にしまっておいたそのくるみゆべしを食べてみた。
その味、食感が口に広がった瞬間、なにかとても懐かしい感じがした。

僕はこの味を知っていて、何度か食べたことがあって、でも普段そんなチャンスなんてないはずだから、なぜだろう、どこで食べたことがあるんだろう。

少し悩んでいて、頭に浮かんだのは母親の顔。
そうだ、昔、母親がよく職場から持ってきてくれていたのだ。
同僚からもらったお土産だと言って。

くるみゆべしに限らず、母親が職場で同僚からもらう各地のお土産。
これを、よく母親は家に持って帰ってきて、僕にくれていた。

当時は無邪気にも当たり前のようにそれを食べていたが、今考えるとなかなかできないことだ。
もし、自分が会社でくるみゆべしをもらったら、ついつい3時のコーヒータイムにそれを食べたくなってしまう。
周りのみんながおいしそうに食べている中で、家の子供にと、それを鞄にしまうなんて、相当の覚悟が必要だ。

珍しいお菓子だから子供に食べさせてあげよう、なんて親心、自分も持てるようになりたいと思う。