キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

河口湖マラソン2011 - 結果 -

2011年11月27日 | Weblog
3時間16分43秒だった。
昨年の同じ大会からちょうど5分縮めて、自己ベスト。
今年の目標であった3時間20分切りを達成!

以下、今大会の記録として。

1) マッサージ
思いのほか自分の筋肉には疲れが溜まっていることが最近わかってきた。
思えばこれまで、体のメンテナンスを相当怠ってきたものだ。
見て見ぬふりを決め込み、練習後のストレッチや、マッサージから逃げてきた。
それを最近、けっこう入念に始めた。
最初はかちこちだった体も、今では随分ほぐれてきた。
そのおかげで疲れを抜いて、試合に挑むことができた。
これを大学の時から意識していれば、また違っていたかもと、今さらながら思ったりして。


2) ファイテン
元々は肩こりに少しでも効けばと思い、数年前に買ったファイテンのネックレス。
意外と効用があるような気がして、最近では走るときにも使っている。
実際にはどれだけ効果があるのかは不明。


3) CW-X
最初はこの手のタイツには全く興味がなく、そのうちに周りがみんな買い出したため少し気になり始め、使っていたスパッツを紛失したのを機に買ってみた。
セミロングサイズで、膝へのテーピング機能や腰周りのサポート機能を謳っているもの。
それらがどれだけの効果があるのかはやはり不明だが、ないよりも筋肉がぶれないのは確からしい。


4) ザバス・ピットインリキッド
これまでは、マラソンの途中の給水ポイントでバナナやラムネを食べるのが楽しみだったが、そろそろ計画的なエネルギー補給をしてみようと思い、ザバスのピットインリキッドをCW-Xと腰の間に入れて走った。30kmの時点で飲むことに決めておいたので、それまでが少し楽しみだった。飲んだ後にすぐ力がみなぎってくるわけではないが、最後のひと踏ん張りに効いたようにも思う。


5) 接地・フォーム
今年の前半から、『Born To Run』や裸足ランニングの影響から前足部接地を心掛けて走ってきた。
それなりに手ごたえをつかめだしたころ、アシックスショップでフォームを見てもらう機会があり、前足部接地を全否定された。
それからは、踵からの接地、前足部からの接地と両方を取り入れて練習する試行錯誤が続いた。
今のところの結論としては、上りは踵からの接地。下りは前足部接地。平地では、踵からの接地と前足部からの接地を交互に使う。
その結果、特定の筋肉ばかりが疲れるのを防ぎ、交互に休ませながら走ることができる。
今日は、15kmあたりで足底筋が張るように痛くなり、これはまずいと思ったが、それまでの前足部接地から踵接地に切り替えると次第に痛みは引いていった。


6) ペース
3時間20分を切るために、5kmを23分30秒で刻む設定とした。
しかし、案の定前半は22分30秒~23分00秒のオーバーペース気味。
ハーフでのタイムが1時間36分で、これでは3時間12分でゴールしてしまうと、少し焦った。
ただ、その時点でまだ結構余裕があったため、もしかしたらこのまま行けるかもしれないという楽観的な気持ちも。
そんなふうに浮かれていたこの時が、一番幸せな時間だった。
さすがにこのペースでは持たないと自制し、23分30秒になるように落とす。
ここで自制して落とすことができるようになったことが、なんだか成長したなと思うところ。
その後の5kmは23分30秒で刻み、25㎞を過ぎるとさすがにきつくなり、23分45秒、23分55秒、24分00秒まで落ちた。
それでも、前半の貯金から目標を切ることは達成。
こう考えると、前半で貯金をつくり、後半で食いつぶす今回のような方法と、前半から抑えに抑えてイーブンペースで刻み続けるのとではどちらがいいのか判断に迷ってしまう。
うーむ、どうなのだ。


7) 気持ち
今回、初めてフルマラソン中に一度も気持ちが途切れなかった。
自己ベストが出た一番の要因はこれだと言っていい。
前回の湘南マラソンで、気持ちの切り替えによって息を吹き返した経験から、とにかくだれてしまうのは体力でも体の痛みでもなく、気持ちが弱くなっているからだと学んだ。
これを活かして、今回は足が痛かろうが、とにかく気持ちを強く持って、フォームをしっかり維持し、最後までだれないように気を付けた。
足の痛みから、自然とスピードが落ちてしまうようなときは、前の手ごろな人の後ろにつき、この人についていけば目標を達成できる、と自分に言い聞かせ、励ました。
やはり、一番大切なのは「心」だなと思った。


8) スタート位置
過去二回の河口湖マラソンでは、いずれもスタート位置が後ろの方からで、スタートしても5kmくらいは群衆にもまれて思うようなスピードが出せず、もどかしい思いをした。
なので、今回は前の方をキープできるようスタート40分くらい前から並び始めた。
朝が特に冷える河口湖で、これを実践しようと思ったら付き添いの存在が欠かせない。
スタートの列の横に待機してもらっていた夕夏に、スタート直前まで着込んでいた防寒着を預かってもらう。
この連係プレーなくしては、体が冷え切ってしまうため、早い時間に並ぶのは無理だ。


9) 食事
いつも、試合前は炭水化物を多めに摂ることを意識するが、今回の場合は以下の通り。

前々日夜:お好み焼き+オムそば飯
前日朝:ホットケーキ
前日昼:洋食コース
前日おやつ:そば
前日夜:ほうとう鍋(毎年恒例)
当日朝:ご飯、ほうとう、ゼリー系エネルギー飲料、あんこ付お餅

いやあ、食べた食べた。
おかげで、マラソン中もエネルギー切れになることなく、走り終わった後もさしてお腹がすかない。
夕食時になっても、まだ食欲が…
少し食べすぎたかもしれない。


10) 河口湖マラソンの問題点
河口湖マラソン今回で36回目を迎える歴史ある大会で、運営もしっかりしており、大した混乱もなく、いい大会だと思う。
ただ、一つ気になることがある。
マラソンは河口湖を二周回る周回コースだが、どうしても周回遅れの選手が出てくる。
それ自体は周回コースならではのことで、悪いことではない。
しかし、周回遅れとなった、しかも歩いている選手が(ときにはおしゃべりをしながら)道一杯に広がっているのはよくない。
後ろから走ってくる選手は、大回りして彼らを抜かさなければならず、ただでさえ道が狭く対向車線には車も走ってくるコースでは危険さえ伴う。
大会運営側は、この点をぜひ注意するよう、交通整理の方々に徹底していただければと思う。


いろいろ、思いつくままに今回のマラソンのキーワードを書いていった。
とにもかくにも、目標にしていた記録を出せたことがうれしい。
応援してくれた、夕夏に感謝。

会社の近所の掃除

2011年11月25日 | Weblog
会社の社会貢献事業の一環として、社屋のある町の清掃活動に参加した。

入社依頼お世話になったこの社屋も、この町も、来年の夏には本社移転に伴い、別れとなる。

社屋は、古い、暑いなどいろいろ言われてきたが、背の高くない棟がいくつも並ぶこの形態は好きだった。
打ち合わせの移動中に、空が見れて、外の空気を吸えて。
高すぎない社屋は、エレベーターが窮屈に感じる自分にとって、階段が使いやすく好都合だった。

この町は、労働者の町、出稼ぎ外国人の多い町、中華料理屋が多い町、川のある町。
新しくないけれど、いざ離れると思うと、何か後ろ髪引かれる町。

でもたぶん、社屋移転したら、滅多な事がないと戻ってこないと思う。
そんな町がこれまでにもいくつかあった。

だから、じゃないけど、清掃活動に参加した。
もう少し、この町を知りたくて、近づきたくて。

河口湖マラソン2011

2011年11月25日 | Weblog
日曜日はいよいよ河口湖マラソン。

3回目の挑戦。

ちょうど一年前、次の河口湖で3時間20分を切りたいと思った。

これだけ長い期間、目標を持って練習してこられた試合は大学卒業後初めてじゃ
ないか。

当日は天気もよさそう。

紅葉のきれいな湖沿いの道を、心を強くもって走りたい。

現役選手

2011年11月13日 | Weblog
大学生のとき、自分なりに「現役」という言葉を定義した。
大学三年の終わり頃だったか、陸上部の卒業していった先輩たちを見、自分自身も大学陸上の残りを意識し始めた頃。


その時に決めた「現役」の定義は、「自己ベストを狙うための練習をしていること」。
言い換えれば、過去の自分を超える努力ができているか。


逆に、自己ベストを狙わずにただ練習したり、試合に出たりするのは、趣味の範囲だと思う。


100m、200m、400mの僕の現役は、上記の定義から陸上部を引退した時点で終わった。
800mも自己ベストは狙えない。
1500mは...少し保留。


そう考えると、5000m以上の距離、特にハーフマラソンとフルマラソンは、本格的に走り始めて五年。
今も自己ベストを狙って練習している。
僕はハーフマラソンとフルマラソンの現役選手なのだ。


現役で頑張っています、と言えるものが仕事以外であるのは嬉しい。
将来的にも常に何か一つは、そういうものを持っていたいと思う。


ただ、マラソンに関していえば、いつまで自己ベストを狙える練習をつづけられるのか自信がない。
とにかく、いつそれだけの練習量が積めなくなっても悔いのないように、少なくとも今シーズンは自己ベストを狙う。


その、今シーズンの大一番と位置付けた河口湖マラソンまで、あと二週間なり。

不思議なキリスト教

2011年11月13日 | Weblog
『不思議なキリスト教』という本を読んだ。

この手の本は、ニーチェの『アンチ・キリスト』を超訳した『キリスト教は邪教です』でかなり拒否反応が出てしまった。
なので暫く読むのはよそうと思っていたのだけど、本屋に行くたびにこの『不思議なキリスト教』が目に入り、最初の数ページを読んであっけなく買ってしまった。

まず、この本の書かれた動機がいい。
すなわち、


これからの世界を知りたい
   ↓
そのためには今の世界(近代)を知らなければいけない
   ↓
近代は西洋文明が非西洋文明を浸食していった歴史だ
   ↓
では、西洋文明とはなんなのか
   ↓
西洋文明の根底にあるものの一つがキリスト教だ
   ↓
では、キリスト教とはそもそもなんなのか??


こんな感じで始まる。


対談方式で進む本書は、あくまで第三者的な立場貫く。
キリスト教信者には失礼になるようなそもそも論的な質問、しかしそれはずっと僕の中でも疑問に思い、でもあまりにそもそもすぎる問であったために誰にも聞けなかったようなこと。
そんな議論が繰り広げられる。
キリスト教を肯定も否定もしない。
ただ、研究の対象、もっと言えば好奇心の対象としてとらえている。
そこがいい。

もちろん、議論の果てに答えが出ないものも多い。
でも、その疑問を提議して、それについて議論したこと、それが大きい。
それが僕の中でも、考え始めるきっかけになる。


それら疑問の例;


多くの欧米人はキリスト教信者なのに、一方で科学を信じている。その折り合いはどうしているのか?

あれほど地動説や進化論を非難したキリスト教なのに、結果的に最も科学が進んでいるのはキリスト教圏なのはなぜか?

キリストはなんだったのか?キリスト教は作ったのは誰か?

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、どれも一神教だがそれぞれどうしてこうも信者の文化が異なるのか?

一神教の神は多神教の神と何が違うのか?

神は万能か?ならばなぜ、エデンの花園に知恵の実を実らせたのか?

キリスト教文明で産業革命、資本主義が発達したのはなぜか?イスラム教圏では工業が発達しない理由は?

云々


確かに、これらについて考えていくことが、近代文明(キリスト教の文化)が行き詰っている今を乗り越える正当な道かもしれない。

お風呂の中で思ったこと

2011年11月11日 | Weblog
遅く帰る日が続いている。

帰って、少し何か食べて、少しテレビを見て、シャワーを浴びて、寝る。
日中も時間があれば、本を読んだり、携帯を見たり、常に何かを探している。

なんだか、いろんなことが進行しているのに、それを立ち止まって確かめることができない。
いつの間にか、大事なことが済んでいて、しかもそれを記録することもしない。
週末の予定をこなす、しかも準備不足で、そればかりになっている。

もう少し、今この場にいることを確認しながら歩いていかなければと思う。

湯船につかっていてそう思った。
お風呂の中では本が読めないから。

湘南国際マラソン - 気持ちの大切さ -

2011年11月03日 | Weblog
湘南国際マラソンに出た。

位置づけとしては今月末の河口湖マラソンに向けての調整。
3時間20分を切るために、5km 23分半をどこまでキープできるかを確認すること。

試合の結果は3時間24分くらい。
この試合で学んだことは、マラソンは気持ちだ、ということ。

25km過ぎくらいに、足の裏や腿裏が痛くなりだし、次第に失速。
5㎞が24分半をこえるところまで落ちた。

ところが、残り5kmを過ぎた辺りで3時間半のペースメーカーと、それに従う大勢の選手たちに追いつかれた。
その一大集団にのみこまれた時、パチンと気持ちが切り替わった。
これについていけば、ゴールタイムは3時間半(ネットタイムはもっとはやい)。

いけるか?
いける。

途端に体から気力がよみがえり、足は依然として痛いけれど、なぜだか我慢できてしまう。
走りも、体幹に力が入り、安定した力強いフォームになった。
この切り替えのおかげで、最後までしっかりしたフォームとスピードを維持して走りきることができた。
それまで思っていた、「歩きたい」という気持ちは、その後一度も頭に浮かばなかった。

もし、あのときペースメーカー率いる集団に追いつかれていなければ、あのまま足をひきずり、苦しい表情と歩きたいという気持ちを抱えたままのろのろとゴールしていただろう。
その時は、自分がまだしっかりと走れるだけの力が残っているなんて思いもしなかった。

だから、ようは気持ちなのだ。
走れるか、走れないか、そんなことが気持ちひとつで大きく変わってしまう。

心・技・体のうち、「心」が最初に来る理由。
中学の部活の顧問がよく言っていた言葉を久しぶりに思い出した。