キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

2013年に読んだ本の振り返り

2014年01月06日 | Weblog
2013年に読んだ本の振り返り

2013年は24冊を読了。
上出来だ。

年に100冊を越えるツワモノもいるけれど、僕の脳ではこれくらいのペースでないと消化できないような気がする。

その中でも特に印象深かった本をいくつか。

『一生モノの英文法』(澤井康佑)
文法を正しく使うことがどれだけ大切さを再確認。
日本語でも当てはまるのだと思うけれど。


『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)
昔から興味のあった、ヨーロッパがアフリカをおいてきぼりにして発展した回答の一つを知ることができた。


『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海)
以前にドラッカーの『マネジメント』は読んでいたが、(当たり前だが)こちらの方が断然わかりやすいし、言葉が心に残った。
現在、仕事で実践中。


『そうだったのか!日本現代史』(池上彰)
日本の戦後史で、ここまで自分が何も知らなかったのかと驚いた。


『多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)
1Q84は僕にとっていまいちだったが、こちらはさすが村上春樹とうなりながら楽しんで読めた。
やはり、僕にとっての村上春樹はストーリー以前に文章そのものが娯楽だ。


『知の逆転』(吉成真由美 編)
現代の叡智からの刺激を受け、読了後にそれを展開させて次の興味へつなげることができた。


2014年も、24冊くらい読みたい。
今年は、世界史もので3冊、日本史もので3冊、経済学もので3冊、SFもので3冊というように分野ごとで目標冊数を決めてみたい。
やはり、同じ分野を一度に数冊読むと、いろいろな視点から考えることができるようになるようだ。

SF小説

2014年01月03日 | Weblog
『知の逆転』という、現代の著名な知識人へのインタビュー集で、彼らの多くが勧めていた本がSF小説だった。
いわく、物語は決まった型の中で登場人物や地名を変えているだけの退屈なものだが、SF小説は新しい発想によって脳へ刺激を与えてくれるので好んで読むとのこと。

SF小説、日本語では空想科学小説。その多くが、現代よりも科学の進んだ未来を、作家の想像力を総動員して描いたもの。
天才たちがそんなにすすめるのならばと、とりあえず以下の古典SF小説を読んでみた。

一九八四年(ジョージ・オーウェル)
われはロボット(アイザック・アシモフ)
聖者の行進(アイザック・アシモフ)
アンドロイドは羊の夢を見るか?(フィリップ・K・ディック)
銀河ヒッチハイクガイド(ダグラス・アダムス)
都市と星(アーサー・C・クラーク)

ここまででの感想は、SF小説と一口に言っても真面目な話から、くらーい話から、おちゃらけな話まで実にいろいろなものがあるなということ。スターウォーズや2001年宇宙の旅のようなものを想像していた僕にはその点が新鮮。

僕は、工学が発展することでロボットと人間の差がどこまで縮まるのか、人間とロボットが同じになる日は来るのかということに昔から興味があった。このため、アイザック・アシモフの提唱するロボット工学三原則は興味深かった。その後の鉄腕アトムにも影響した考え方だ。

また、『一九八四年』が示した全体主義の恐ろしさは印象的だった。sf小説とはこんなにも幅が広く、影響力があるものなのかと驚いた。

『都市と星』は10億年先の未来という破格の設定の中で、わくわくするような驚きの発想が散りぼめられており、これぞsf小説!という面白さだった。

共通して言えることは、みんな古い小説なのに今でも驚く未来の発想があるということ。インターネットもスマートフォンもなかった時代に、さらにその先を想像する、人間の考える力はすごい。この発想を自分の中に取り込んで力にしようという、冒頭の天才たちの考えも頷ける。

まだしばらくは、SF小説を読んでみようと思う。
今読みたいのは、『海底二万マイル』、『2001年宇宙の旅』、『月は無慈悲な夜の女王』。