キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

年末の感じがしない

2008年12月31日 | Weblog
年末の感じが全くしない!
しなさすぎる!

テレビをつけると、日本の風景が映し出され、年末の夜特有の何か物寂しさ漂う夜の神社や雪景色が映し出される。
一方、ふっと窓の外に目をやると、残念になるくらい乾燥して寂しさのさの字もないようなハイテンションな風景。

やはり、世界には年末年始よりクリスマスに盛り上がる文化が多いらしく、欧米系でクリスマスには自国に帰っていたあの人この人が昨日くらいにこっちへ帰ってきて、既にがんがん働くモード。
日本じゃ年末年始が一年で一番休むときだから、このギャップはどうもいただけないが、まるで当たり前のように働く周りに流されてしまい・・・年末の感じがしない!!

今夜は録画した紅白をこの国のカウントダウンに合わせてバーで再放送するし、年越しそばも出る。
明日はおせち料理も出るし、初日の出も見に行こうと思う。

でも、あの日本の静かで奥ゆかしくて、きりっと冷えた空気の中での初詣もしたい。

来年も今年と同じくいろいろ勝負の年になる予感。
幸せをかみ締めて、それでも日本を思い、今はここでがんばり、楽しもうと思う。

よいお年を。

クリスマスのあれこれ

2008年12月26日 | Weblog
緊急のプロジェクトがちょうどクリスマスとドンピシャでぶつかり、それを総指揮していたフランス人のいかついおやじが、23日の朝に緊急ミーティングを召集して、
「俺は午後から26日までオフに入る。その間は携帯に電話するなよ、メールを入れろ」と言い残して消えていった。
おいおーい…

そんなこんなで、クリスマスが近づいてくるに従い、オフィスがだんだん静かに、寂しくなっていく。
あえて、その日の予定の話題を避け、そしていつの間にか休みに入っていく人。
運悪く休暇をとりそこねた者達は積極的に自分の不運を嘆き、自分たちはクリスマスも休まずにどれだけ勤勉に働くかをアピールする。

去年は、クリスマスも働くと言い続けていた業者10人くらいが、クリスマスの週になり僕が彼らのオフィスへ行くと、クリスチャンじゃない業者一人だけがぽつんと寂しそうに取り残されていて(生贄状態)、他はみんなそそくさと帰っていってしまっていた覚えがある。
今年は、その二の舞を絶対阻止の構えで臨んだたため、その業者もいやいや現場に残っている。

禁酒国のカタールにも、日本人たちの中には忘年会シーズンというものがあるようで、日本ほど多くないにしろ、飲み会の多い日が続いている。
その会の中で、普段は当たらない福引で2回も当たり、iPod Touchと金色の腕時計が当たった。
運を一気に使ったようで、少しびくびくしながら来年を迎えることになりそうだ。

クリスマスの夜は、思い付きからお好み焼きをクリスマスケーキ代わりにして、祝った。

世界中がそれぞれの思いで一つの日を祝う。
そんなクリスマスがまた過ぎていった。

トルコ旅行6~また来る~

2008年12月21日 | Weblog

楽しみにしていた、カッパドキア地方を気球で巡るツアーが強風のためキャンセルになってしまった。
イギリス人夫婦が経営している気球ツアーだが、その奥さんが申し訳なさそうに謝った。

仕方なく宿に戻ると、愛すべき宿のご主人が言った。

「また、この村に来る理由ができたじゃないか」

まあ、このおじいさんが言うのだから、いいか。

これまで、海外を旅行して同じ宿、同じ人を再訪したことはない。
また来たい!絶対来る!と思っても現実はなかなかうまくいかない。

それでも、やっぱり言ってしまう。
また来るね。

トルコ旅行5~大浴場~

2008年12月14日 | Weblog
トルコではハマムと呼ばれる大浴場が有名である。
"宗教の半分は清潔から来る、と言われるくらいトルコ人は清潔好きである"(歩き方より)

とりあえず、入ってみた。
ハマムは、一般的に日本の銭湯と違って浴槽がないようだ。
誰もいないドーム型の浴場をおそるおそる進んでいくと、真ん中に円形のステージのようなスペースがあり、そこで寝ているおじさんが一人。シュールだ。

どうやって体を洗うんだろうともじもじしていると、こっちへ来いと遠くから呼ばれ、言われるままに隅のスペースへ寝転がると、おもむろにあかすりが始まった。
イタイイタイ、でも気持ちいい。
裸なのが若干恥ずかしいがあらゆるところをこすってもらった。
体中泡だらけだったためとれたあかを見ることができなかったのが残念。

みんながみんないつもあかすりをしているわけではないだろうけど、こうして町の中に大浴場があって、人々の集まる場所になっているというのは、なんか生きている町という気がしていい。

イスラミック美術館

2008年12月07日 | Weblog
ドーハにイスラミック美術館なるものが先週オープンした。
噂によると、すごいらしい。
これまで皆無と言ってよかったカタールの観光資源に革命を起こし、ドーハに来たらここに連れて行けと言わせるくらい充実しているらしい。
なんでも、大英博物館やボストン美術館と比較しても遜色ないとか。
ほんとですか?

善は急げで早速行ってみた。

おお、これはすごい。
とりあえず、名古屋市美術館と名古屋市科学館は越えた。
念のため言っておくと、特に名古屋市科学館はけっこう充実していて、きれいだしセンスいいしわかりやすいしでなかなかのものだが、ここではあまり関係がないので省略。

外見も特徴的でシンプルながら目を奪われてしまうけど、特に内装のデザインがすごい。
デザイナーがやりたいように思う存分やったって感じ。
それを可能にしたカタールの本気の力と資金力。
普通、こんなデザインは思いついても実現できないと思う。

カタール(というか中東やアジア)の建物(空港を含む)によく見られる、妙に中途半端でところどころ手抜きや欠陥のある作りとは違い、どこまでも完璧なカチッとした安心感がある。

展示品の内容も相当に圧巻であるが、これはあまり詳しくないので割愛。
その日に全部観てしまうのはもったいないので、本日は半分までにとどめておいた。

来場者にはカタール人のみならずカタール在住の様々な国籍の人がいたが、美術館というものに初めて来たという人が多いんだろうなと思い、うれしくなる。
館内の係員も、空港や政府系施設の高飛車でやる気がなくなんとなく働いているという態度ではなく、非常に好感の持てる丁寧な態度だった。
これこそ、働いているということだぞ!と他のカタール人に言いたい。
この美術館はカタールにいい影響を及ぼすと思う。

黄色いつなぎ

2008年12月04日 | Weblog
こちらでは、仕事中はいつも黄色いつなぎを着ている。
日本の会社のスーツ代わりにいつでもどこでも仕事中はつなぎ。
ミーティングだろうが、オフィスワークだろうが黄色いつなぎ。

前に研修で行ったプロジェクトは青いつなぎだった。
今のお客さんはオレンジのつなぎを着ている。
いろんな色があってカラフル。

つなぎって、ベルトがいらないし、シャツとズボンがいっぺんに済んでしまうから楽。
汚れても構わない、むしろ汚れてもいいくらいに思えるから楽。

たまに日本に帰ってスーツを着ると、気が重くなってしまう…。

フレアがもたらす精神的影響

2008年12月02日 | Weblog
以前にも書いた、オフィス近くで100mの火柱を吹き上げているフレア。
これの音がひどい。

外を歩けば、耳が痛いほどの轟音で、オフィスの中にいてもショボー、ゴーゴーと常にうるさい。
この音が、最近みんなをぴりぴりさせているんじゃないかと思い始めた。

特に今日のミーティング中、誰もがぴりぴり、余裕がない。
別段追い込まれたミーティングでもなく、いつもなら冗談の一つも出そうなものだが、それもない。
冗談って、普通にしゃべるより砕けた言い方になったり、小さい声で話すから、騒音がある中だとなかなか聞き取れないし、言い出しにくい。
他の人の発言も聞き取れたり、聞き取れなかったり。
ただでさえ、みんなが母国語でない英語で話しているせいで意識して聞き取らないといけない中、騒音による妨害ははなはだイライラさせる。

一人で仕事をしていても、人と話していても、常に騒音の中っていうのはやっぱり精神的によくなくて、人間関係まで余裕のないギクシャクしたものになってしまう気がする。
ぎくしゃくすると、ちょっとのことでもお互いむきになって話が進まない。
騒音がこんなによくないなんて、知らなかった。

初めは大きくて、豪快で、すごいなあと思っていたフレア。
今は、早く通常運転が始まり静かになってくれることを待っている。