キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

ダーウィン

2015年03月22日 | Weblog
今住んでいるのは、オーストラリアのダーウィンという町です。
よく、進化論のダーウィン?と聞かれ、いやいや地名だよ、と答えていました。
でも、調べてみると進化論のダーウィンが由来だと知り驚きました。
なんでも、この土地をヨーロッパ人で初めて見つけた探検家が、ダーウィンと一緒に探検をしていたことがあり、それをもってこの町に友達の名前をつけたのだとか。
何がどうなっているか...面白いです。

東京ブラックアウト

2015年03月19日 | Weblog

東京ブラックアウト

『原発ホワイトアウト』に続く、現役キャリア官僚が匿名で書いた原発にまつわる告発本の第二弾。
前作では、原発がいかに利権まみれで、一般国民がどれほど声をあげても政治家、官僚、電力会社が作り上げた強固なシステムを崩すことができないという絶望感すら感じさせる内容だった。


本作では、福島に続き2度目の原発事故がテロにより発生し、首都圏が避難区域になったという仮定で様々な問題をあぶり出す。

その中で、原発が地震や噴火などの天災だけでなくテロに対してもいかに脆弱であること、避難計画が辻褄合わせで作られた机上の空論でしかないこと、そしてそれでも原発が必要と国民に思わせるための政治家、官僚、電力会社による様々な陰謀が描かれる。

また、本作では今上天皇の視点から描かれている部分があることも興味深い。
なかなか今上天皇の心境や現在の日本国憲法における天皇の役割について言及されている読み物には出会わない。
現憲法下では「天皇は国事を一切行わないただの象徴」というわけではない、という解釈が新鮮だった。

よく、反原発派=左翼 と(少なくとも福島第一原発事故の前までは)言われるが、この本の作者は右翼側、保守派だと思う。
本作の中で言及されている自衛隊や集団的自衛権に関する考え方を読んでもそう思う。
ただし、作者は本当の意味での保守派だ。
「保守」の本来の理念である、美しい国土や伝統文化を守る、という意味において。
利権に浸ってしまったが故に原発を擁護し、国民に原発必要キャンペーンを張っている保守 自民党の内閣や議員たちとは違って。