アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

井戸を掘る (2) - ベナン共和国

2019-02-19 13:39:19 | ベナン・トーゴ

電気探査で 水の出そうな候補地点が見つかると、実際に掘ってみます。
試錐とか 井戸のばあいは 鑿井 といいます。
鑿井機を積んだトラック、というか、移動式大型鑿井機 が 「そこのけ、そこのけ!」と 試錐地点に移動していきます。もちろん、道などありません。




試錐地点につくと、すぐに ボーリングのやぐらを立てます。




ここの試錐地点は またもやキャッサバ畑 の中です。


以下、サイズの小さい画像。

キャッサバ畑のようすです。土を盛り上げて 一本ずつ植えています。



キャッサバ畑の中の ボーリング状況です。帯水層となる砂層の中を掘削しているようです。水が出てくれば、排水路も切り開かねば なりません。



近くの住民が 犬を連れて、見学に来ました。
連れてきた犬は 昼寝をして待っています。

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井戸を掘る(1) - ベナン共和国

2019-02-19 09:25:49 | ベナン・トーゴ

井戸掘りには 3つのステップがあります。
Step 1 は 調査。
Step 2 は 試錐。
Step 3 は 揚水試験。

きょうは Step(1) 調査の代表的な作業、電気探査のもようです。
電気探査とは 直線状の測点から 電流を流して 地下の水脈に あたりを付ける作業のことです。
ここは ベナン共和国の ジュグーという都市の近くのサバナの草原で、この一帯に 教員養成学校(師範学校 エコール・ノルマル)を建設するのですが、施設に必要な水を 地下からくみ上げる井戸を 適当なところに掘ろうと、広大な敷地内を調べているところです。
手前の青年の周囲に植わってるのは キャッサバ芋 です。




これも同じように、電気探査用のコードが キャッサバ畑を通過して伸びている風景です。




おおきな岩が地表に露出しているところがあります。そんなに新鮮ではないのでしょう、長い時間をかけて 地表面と同じ高さまで削られています。




測定をしているところです。コードの途中に 一定の間隔で電極棒が 左右対称に地中に打ち込んであり、一方の側から電気を流し 反対側の電極までの電気の流れ方(比抵抗)を調べています。水分の多いところほど、電気は流れやすい性質を利用しています。



測点には 木の枝で作った杭を打ち込んでおきます。
芋づるみたいな葉が横から伸びています。
のどかな風景です。


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