アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

センダン - 岡崎平野

2020-05-19 20:20:23 | みんなの花図鑑
センダンはセンダン科。

花期は5~6月。
パリにリラ、日本に センダン (^^)/




本年枝の葉腋から 長さ10~15cmの集散花序をだし、淡紫色の花を多数つける。(松江の花図鑑「センダン」)





花弁は5個。長さ8~10mmの倒披針形で平開する。(同上)




雄しべは10個。紫色の花糸が合着して雄しべ筒をつくる。雄しべ筒の内面には白い毛が生え、先端は細かく切れ込み、内部には黄色の葯がつく。(同上)




雌しべは1個。雄しべ筒より短い。花柱は円柱状で、柱頭はまるい。(同上)




センダンは建築材、器具材などに使用される他、その葉は肥料、殺虫剤または虫下しに用いられてきました。(NARO 農研機構「センダン」より)


ゼニアオイ - 帰化植物5

2020-05-19 11:54:45 | みんなの花図鑑
ゼニアオイは アオイ科ゼニアオイ属の多年草。 ちょっと意外な感じがしますが、 帰化植物です。

「日本には江戸時代に鑑賞目的で渡来したが、強健な性質から逸出し、現在では帰化植物のひとつとなっている。」(wiki 「ゼニアオオイ」)
地中海原産で、中国経由で日本へ江戸時代に観賞用に渡来したものが逸出し帰化植物となった・・・ということらしいですが、 畑(の縁)に植わっていたこんな植物も帰化植物となるとあらためて 「帰化植物ってなんだ?!」って考えちゃいますね。




ゼニアオイは すっくと立ち上がる姿も凛々しく、 花も アオイ科なのでとても豪華です (^^♪




「初夏から夏にかけて赤紫色の花を咲かせる。この花は近縁種のウスベニアオイと同様にハーブティーとなる。」(同上)




アオイ科の花の特徴で、蕊も大きいので、花粉もいっぱい。 (^^)/
(見出し画像も 参照ください^^)




つぼみ。
「【栽培メモ】 丈夫な宿根草で、一度植えると、こぼれダネから発芽してよく咲いてくれます。」(園芸植物 育て方と花の写真「ゼニアオイ」)
つまり 「帰化植物は、単に国外から入った植物の意味ではなく、人為的な手段で持ち込まれた植物のうちで、野外で勝手に生育するようになったもののことである。」(ウィキ「帰化植物」)
観賞用として持ち込まれたか、薬用としてか、牧草としてかを問わず 海外から持ち込まれたのだけれど、「野外で勝手に生育するようになった」植物ということなんですね (^^ゞ



シベ。
帰化植物となるためには 花がキレイとかじゃなく、 誰にもかまってもらわなくとも 野外の劣悪な環境にも耐え抜く強靭な生命力が条件なんですねぇ (^_-)-☆

ムラサキツメクサ、ナヨクサフジ - 帰化植物 4

2020-05-19 09:30:00 | みんなの花図鑑
今日は マメ科の帰化植物を2つ。

はじめは マメ科シャジクソウ属の ムラサキツユクサ。
「和名ではアカツメクサとも、あるいは一般に赤クローバーとも呼ばれる。」(wiki 「ムラサキツメクサ」)




撮影場所は 矢作川河川敷です。
学名: Trifolium pratense




原産地は 「ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ」 (同上)




日本へは牧草として明治時代の初期に渡来したそうです。
クローバーといえばシロツメクサを思い浮かべますが、上記 ムラサキツメクサ(アカツメクサ)も最近は すごく勢力範囲を拡大してきていると思います。




ところで、シロツメクサとか アカツメクサ の 「ツメクサ」って 「爪草」とばかり思ってましたけど、ちがいました (´∀`)
「「ツメクサ」は「爪草」ではありません。 江戸時代に、オランダからガラス器を船で日本に運ぶときに、割れないように緩衝材としてガラス器の間につめた「詰め草」から来ているとされています。」(今は亡きGeocitiesブログ記事より)



あと、 もうひとつのツメクサ(マメ科シャジクソウ属)で こんなのもありましたね ↓

ベニバナツメクサ Trifolium incarnatum です。 最盛期はきれいです。



もうひとつのマメ科の帰化植物を。

それは、ナヨクサフジです。




ナヨクサフジは マメ科クサフジ属の帰化植物で、原産地は ヨーロッパ。




ナヨクサフジの漢字は 「弱草藤」で、<なよなよした草藤>という意味。




クサフジの仲間は クサフジ、ヒロハクサフジ、ナヨクサフジ、ノハラクサフジ、ツルフジバカマとたくさんあって よく似た花を付けるのですが・・・




ナヨクサフジの花冠は 旗弁の爪部(筒状部)が旗弁の舷部(幅広の部分)より長いことで 他のクサフジと区別できます。

クサフジは 旗弁の爪部(筒状部)が舷部(幅広の部分)と同じぐらいです。