ママコノシリヌグイは タデ科タデ属(イヌタデ属)のつる性一年草です。
深く5つに裂けた花被片(花弁でも萼片でもなくその両方の機能を備えた器官)の、基部が白く先が淡紅色の小さな可愛い花。
タデ属(→ イヌタデ属)の花は(つる性でなくとも)皆このような花をつけます。
タデ属 Polygonum
イヌタデ属 Persicaria
(かつては300種を有すタデ属 Polygonum があったが、約8属に分割されたということです)
よって現在の学名は
Persicaria senticosa
可愛い花をカメラに収めようとしてこちらを向いてもらおうとツルを素手で触るものなら「あ~、イタタタ!!」
見れば下向きの鋭いトゲが茎を覆っているではありませんか。
茎だけでなく葉の裏面脈状にも逆刺があります。
(昔は 紙が貴重だったので木の葉で尻を拭いていました)
「継母がこれで子供の尻をふいていじめるのにいい」というのが名前の由来。(四季の山野草「ママコノシリヌグイ」より ←この説明が最もリアルだったのでコピーさせてもらいました)
おとなりの韓国でも「嫁の尻拭き草」と呼んでいるとのこと。こちらは姑の嫁いじめの発想ですね。
だからこの写真も、横の木の葉っぱを一枚もらってそれで茎をつかんで花にポーズをとってもらって撮ったんです (^^♪
鋭い下向きの棘と、ピンクの可愛いらしい花はどう見ても相反してます。
そこに着目したのか?、ひとつ目の花言葉は
(副題にも書いた通り^^)
「見かけによらぬ」。
(私が 花言葉を取り上げるのは おそらくこれが初めてです (^^)/)
花被片5枚、雄しべ5個、雌しべの先の柱頭は3つに裂けています。
属名の「Persicaria」は、ラテン語の「persica(桃)」に由来します。
これは 花が桃色をしていることを言ってるのかと思ったら、そうではなく葉が桃の葉に似ていることに由来しているのだそうです。
種小名の「senticosa」は senticosus (刺の密生した)の複数形。
それそのものですね!
葯から出た花粉が 雌しべの3裂した柱頭にとっぷり載っかってます。
自家受粉しちゃったんでしょうか?
実を結ぶとつぼみより大きくふくらみ、結実した黒いタネを花被片(萼片)がいつまでも抱いています。
そこから もう一つの花言葉は「変わらぬ愛情」。
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