アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ - ポップコーンの木

2022-12-15 06:00:10 | みんなの花図鑑

ナンキンハゼの白い実(種子)は鳥の大好物です。
この実は近くで見るとニンニクのような姿をしていますが、木全体に鈴なりの姿はやはりポップコーンに例えるのが正解でしょう (^^♪




単に形容だけでなくナンキンハゼを「ポップコーンの木」と呼ぶこともあるようです。





ただし、通常「ポップコーンの木」はマメ科のセンナ(Cassia属(カワラケツメイ属))の Cassia glauia や Cassia didymobotrya を指すようです。




〔参考〕

果実全体は上のような姿でその果皮が黒くなって裂開すると中から蝋質の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。




鳥が食べるのは 種子の表面の白い蝋質の仮種皮の部分です。






「仮種皮のロウは比較的硬いが、爪でガリガリやれば剥がれる程度の硬さで、刃物を使えば滑らかな表面を伴ってそぎ落とすことができる。
 
 一般的に小形の鳥は仮種皮をそぎ落として食べるだけで、より大形のカラス、ヒヨドリ、ムクドリは丸飲みで、キジバトは種子を砕いて胚乳までも消化してしまうという。」
(続・樹の散歩道 「ロウで覆われたナンキンハゼの種子を鳥は好んで食べるのか? また これを食べた鳥がロウ質の仮種皮を消化できるのか?」)





仮種皮の内側には本来の種皮(中の胚乳を覆う皮)があります。種皮は固くて黒いということです。
ナンキンハゼの実(種子)の蝋質の部分(仮種皮)には毒性はありませんが 種はやや有毒とのことです。鳥たちはお構いなく喜んで啄んでいますが、種子をかみ砕いて食べる哺乳類は食べるのを避けたほうがよさそうです。




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