アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

真綿色したシクラメンほど?

2022-12-17 06:00:10 | みんなの花図鑑
以下、画像は赤系のシクラメンばかりですが、話題は 「真綿色したシクラメンとは?」です。

小椋佳の『シクラメンのかほり』は、1975年4月に布施明の唄で発売され、1975年の『第17回日本レコード大賞』と『FNS歌謡祭』グランプリなど、音楽賞の大型タイトルを総なめした唄です。




あまりにも有名な歌詞の冒頭
 ♪ 真綿色したシクラメンほど
 ♪ 清しいものはない
でもよく考えると「真綿色」ってどんな色?




「真綿色」とは「ほんのり黄色っぽい白」といった雰囲気の あたたかみのあるオフホワイト系カラーのこと。
歌詞は
♪ 出逢いの時の 君のようです
とつづきます。
そこから、こう考えられます。
作者が表現したかったのは 純白の(純真な)彼女 であり、決して黄色味を帯びた(濁った)彼女ではないはず?!
実際、白いシクラメンの花言葉は「清純」です。




しかし、歌とは(歌詞とは)不思議なもので、当時この歌を歌うと「真綿色したシクラメン」でイメージされるものは 純白のシクラメンだったのです。
なので、「真綿色したシクラメン」はこれくらいにして・・





タイトルの「シクラメンのかほり」もとても奥が深いです !(^^)!
だいたい「シクラメンの香り」なんてあるの?お店に並んでいるシクラメンを嗅いでみても、なんの香りもしませんよ!と茶々を入れたくなりますが...
「かほり」は「香り」じゃなくて、小椋佳さんの夫人 「佳穂里」さんのことなんだとか?!
つまり「シクラメンの香り(がする)」じゃなくて 「シクラメンのようなかほり(佳穂里)」のことだったんだとか!
では・・
「シクラメンのような」とはどのようなことなのでしょう?
「シクラメン」(学名:Cyclamen persicum )の名は「サイクル」や「サークル」と同じ語源のギリシャ語 cyklos(円、回る) に由来します。
何が回るかというと、受粉すると花茎がくるくるとらせん状に巻く姿から、とか、丸い球根の姿に由来するとか、諸説あります。
私はひとつの説としてこう考えます。 シクラメンの花は上の画像のように 実際はシベは下を向いて「うつむきがちに咲いている」けれど、花弁が反り返っているのであたかも上を向いて咲いているように見えるのですが、この「反転している(turn around)」ことを言っているのではないかと (^^♪






.