メリー・クリスマス!
ヒイラギの名前を持つ木、第3回は 日本でクリスマスホーリーと呼ばれてるヒイラギモチです。
ヒイラギモチの写真は五万とあるのですが、これは私にとっては思い出深い京都府植物園のヒイラギモチです。
おととしの12月5日、東本願寺にお骨納めに行った翌日、レバノン杉を見たくて京都府植物園を訪れたのですが、レバノン杉の右手のヒマラヤスギの大木をレバノン杉と勘違いして帰ってしまいました。
その両シーダの森の手前の小径にこのヒイラギモチはありました。
モチノキ科の仲間はみなこのような赤い実をつけます。そして日本ではこの木がクリスマスの飾りつけに使われます。
こちらは地元の安城デンパークのヒイラギモチ。
ヒイラギモチにはいろいろ別名があって、植物園などでは「ヤバネヒイラギモチ」として紹介していることが多いです。
他には シナヒイラギ(中国原産だから)とか、クリスマスの飾りつけに使うので チャイニーズホーリーとか。
西洋では葉に棘がある木は セイヨウヒイラギでこれが クリスマスホーリーと呼ばれてます。日本ですと モクセイ科のヒイラギが柊(ひいら)ぐ棘のある葉の典型なのですが、西洋にはヒイラギは無いのです。
クリスマスホーリーの「ホーリー」は葉に棘のあるモチノキ科のことで、赤い実が付きます。モクセイ科のヒイラギは赤い実はつきません。赤い実が付かないので ヒイラギはクリスマスの飾りには不向きなのです。
そして地域によってクリスマスホーリーは種類が変わります。
西洋には セイヨウヒイラギ(モチ)があるのでこれをクリスマスホーリーとして使います。
アメリカには アメリカヒイラギ(モチ)があるのでこれをクリスマスホーリーとしています。
そして日本では 中国産ヒイラギモチ(シナヒイラギモチ)をクリスマスホーリーとして使います。
上に挙げた3つのホーリーはクリスマスのころ赤い実をつけることと、葉に棘がある点は共通しています。
しかし、棘の形状は違います。
安城デンパークの ヒイラギモチ(シナヒイラギ、ヤバネヒイラギモチ)の解説板です。
ヒイラギモチは 別名ヤバネヒイラギモチの名の通り、葉の形状が矢を真っすぐに飛ばす為に矢の後方に付けられた「矢羽根」に似ています。
学名も Ilex cornuta といい、Ilex はモチノキ属で、cornuta は「四角張っている、角が尖っている」を意味してます。これは ヒイラギモチ(シナヒイラギ)だけの特徴です。
左が ヒイラギモチ(シナヒイラギ)の葉、右が アメリカヒイラギ(モチ)の葉です。
両方とも赤い実をつけることは同じです。
では、もうひとつの「セイヨウヒイラギ(モチ)」の葉は?
セイヨウヒイラギは日本では見られないので、私は写真を持ってません。見たい人は ウィキペディアの「セイヨウヒイラギ」に写真があるのでそちらを見てください。ほかの日本のサイトは「セイヨウヒイラギ」と言っておきながら、シナヒイラギの画像を掲げてることがあるので信用できません。
もっとも同じヒイラギモチでも 左のように棘がほとんどないこともあれば、右のように ヒイラギの葉にそっくりの刺々しい葉まであります。
これなんぞクリスマスの飾りつけにうってつけですね。
赤い実の付き方が少々寂しいですが・・・
最後になりました。第1回の ヒイラギ(モクセイ科)とヒイラギモチ(モチノキ科)のおさらいです。
両方とも刺々しい葉をもっていますが ヒイラギモチと ヒイラギとは はっきり見分けが付きます。
ヒイラギモチの葉は基本 角が尖った四角形か 五角形なのです。
そしてモチノキ科のホーリーは 赤い実が付くから クリスマスの飾りつけに使われます。
ヒイラギは昔から魔除けに使われてきました。
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ヒイラギの名前を持つ木、第3回は 日本でクリスマスホーリーと呼ばれてるヒイラギモチです。
ヒイラギモチの写真は五万とあるのですが、これは私にとっては思い出深い京都府植物園のヒイラギモチです。
おととしの12月5日、東本願寺にお骨納めに行った翌日、レバノン杉を見たくて京都府植物園を訪れたのですが、レバノン杉の右手のヒマラヤスギの大木をレバノン杉と勘違いして帰ってしまいました。
その両シーダの森の手前の小径にこのヒイラギモチはありました。
モチノキ科の仲間はみなこのような赤い実をつけます。そして日本ではこの木がクリスマスの飾りつけに使われます。
こちらは地元の安城デンパークのヒイラギモチ。
ヒイラギモチにはいろいろ別名があって、植物園などでは「ヤバネヒイラギモチ」として紹介していることが多いです。
他には シナヒイラギ(中国原産だから)とか、クリスマスの飾りつけに使うので チャイニーズホーリーとか。
西洋では葉に棘がある木は セイヨウヒイラギでこれが クリスマスホーリーと呼ばれてます。日本ですと モクセイ科のヒイラギが柊(ひいら)ぐ棘のある葉の典型なのですが、西洋にはヒイラギは無いのです。
クリスマスホーリーの「ホーリー」は葉に棘のあるモチノキ科のことで、赤い実が付きます。モクセイ科のヒイラギは赤い実はつきません。赤い実が付かないので ヒイラギはクリスマスの飾りには不向きなのです。
そして地域によってクリスマスホーリーは種類が変わります。
西洋には セイヨウヒイラギ(モチ)があるのでこれをクリスマスホーリーとして使います。
アメリカには アメリカヒイラギ(モチ)があるのでこれをクリスマスホーリーとしています。
そして日本では 中国産ヒイラギモチ(シナヒイラギモチ)をクリスマスホーリーとして使います。
上に挙げた3つのホーリーはクリスマスのころ赤い実をつけることと、葉に棘がある点は共通しています。
しかし、棘の形状は違います。
安城デンパークの ヒイラギモチ(シナヒイラギ、ヤバネヒイラギモチ)の解説板です。
ヒイラギモチは 別名ヤバネヒイラギモチの名の通り、葉の形状が矢を真っすぐに飛ばす為に矢の後方に付けられた「矢羽根」に似ています。
学名も Ilex cornuta といい、Ilex はモチノキ属で、cornuta は「四角張っている、角が尖っている」を意味してます。これは ヒイラギモチ(シナヒイラギ)だけの特徴です。
左が ヒイラギモチ(シナヒイラギ)の葉、右が アメリカヒイラギ(モチ)の葉です。
両方とも赤い実をつけることは同じです。
では、もうひとつの「セイヨウヒイラギ(モチ)」の葉は?
セイヨウヒイラギは日本では見られないので、私は写真を持ってません。見たい人は ウィキペディアの「セイヨウヒイラギ」に写真があるのでそちらを見てください。ほかの日本のサイトは「セイヨウヒイラギ」と言っておきながら、シナヒイラギの画像を掲げてることがあるので信用できません。
もっとも同じヒイラギモチでも 左のように棘がほとんどないこともあれば、右のように ヒイラギの葉にそっくりの刺々しい葉まであります。
これなんぞクリスマスの飾りつけにうってつけですね。
赤い実の付き方が少々寂しいですが・・・
最後になりました。第1回の ヒイラギ(モクセイ科)とヒイラギモチ(モチノキ科)のおさらいです。
両方とも刺々しい葉をもっていますが ヒイラギモチと ヒイラギとは はっきり見分けが付きます。
ヒイラギモチの葉は基本 角が尖った四角形か 五角形なのです。
そしてモチノキ科のホーリーは 赤い実が付くから クリスマスの飾りつけに使われます。
ヒイラギは昔から魔除けに使われてきました。
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