これはつい最近撮った安城デンパークのソシンロウバイです。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)の「素心」は、中国語のソーシン(素心)で、「混じりけの無い」という意味らしいです。
つまり通常のロウバイは花の中心部に紫褐色の模様がありますが、ソシンロウバイはそれがなく、花被片から花芯まで同じ黄色一色をしていることから「素心」なのだそうです。
よく似たロウバイにマンゲツロウバイというのがありますが、ネットで検索すると「満月」の由来は花被片が丸味を帯びていることから、とありました。
私はこういうソシンロウバイの咲き方をおぼろ月のようだと思います。月には赤い模様はありませんから。
先ほどマンゲツロウバイのほうの「満月」の由来は花被片が丸味を帯びているから、とありましたが、
別の説もあり、それは「花の中心に紫褐色の輪が入ることから」という説です。
案の定です!(^^)!
でもそうなると、ふつうのロウバイにも紫褐色の模様はあり、ロウバイとマンゲツロウバイの区別がつかなくなってしまいます。
マンゲツとソシンでは マンゲツのほうが早咲きで ソシンは マンゲツに遅れて咲きます。
さて、別の日、別のところで撮った画像で
雄しべの挙動
についておさらい
ロウバイは雌しべと雄しべの活動期が違い、最初、めしべが活動します。上の画像で中心にあるのが雌しべです。
めしべ活動期には 雄しべは花弁のほうを向いて横たわっています。
この状態を「おしべが開いている」と勘違いされてる方がおられますが、(モアイ像のような)おしべの顔は花弁のほうを向いて突っ伏しているのであります(´v_v`)
おしべの状態模式図1
めしべ活動期が終わるころ、雄しべが立ち上がり、受粉の終わった雌しべを取り巻いて外に向かって花粉を放出します。
おしべの状態模式図2
花が終わると 果実成長期に入ります。
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