クサネムの花はマメ科特有の蝶形花。
3種類の花弁のうち一番大きいのが虫に花の存在を知らせる広告塔の旗弁。
こどもがクレヨンで書いたような模様が描かれています。
実は これは旗弁の裏側の模様なのです。
よく見る旗弁の表の表情は これ ↑ 。
旗弁の下側には 2重の花弁がシベを覆っています。
外側が虫が止まるための翼弁。
内側がシベを保護する舟弁(竜骨弁弁とも)。
さてここからが本題です。
青い豆果(とうか)の先に白っぽいスカーフが付いています。
おそらくこれは 上の3つの花弁のうちのどれかかと思われますが、
3つのうちどの花弁でしょう?
他の花を見て見ると、このように一枚目の旗弁が閉じて 佐渡おけさのおけさ笠のようになっている花があります。
上の GIF画像を見ると やはり旗弁が色落ちして 豆果を包んでいます。
旗弁であることは 豆果を上から包んでいるので判ります。
(この絵では 翼弁らしき花弁も下側から包んでいる模様)
また別の青い豆果ですが、萼片の中におしべの残骸と 何やら花弁の残骸がついています。
ここでは花弁は薄くなり落ちる寸前なのですが、雄しべの花糸に救われてかろうじて残っている状態です。
ということで、私の推測ですが、豆果に付いていたスカーフの正体はシベを包んでいた舟弁ではないか、と思うのです。
最大の理由は 豆果を下側から包んでいることです。
旗弁だったらさっき見たように上から包んでいるのではないかと思うのです。
このことについて書かれた記事が見つからなかったので、
煮え切らなくてすみませんm(_ _)m
〔おまけ〕
クサネムの葉に止まっているアシナガハチ
よくもこんな近くで!と思われるかもしれませんが、じっとして動かなかったのです "(-""-)"
Google Lensで検索したところ、フタモンアシナガバチが候補に出て来ました。
黒地に黄色い縞模様で腹部に大きな円紋が1対(2個)あります。それがフタモンの名の由来だとか。
アシナガバチの中ではフタモンアシナガバチは最大の巣を作るが、性格はおだやかとのことです。
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