今日は立秋です。見出し画像は何年か前に撮ったちょっと秋空のサルスベリです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/05/e8db89e38b4216dedd6ab70c3ae6f4f7.jpg)
サルスベリというと紅白やピンクの花弁が目を惹きます。花弁は6個で、うちわ形、ふちはフリル状に縮れて波打っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/13/821179a3383a117026dcf6b6ac02147d.jpg)
もう一つ目を惹くのが真っ黄色の花粉をもたげた雄しべ。
サルスベリの雄しべは32〜42個あることになっています。
ところが・・・
上の画像で黄色い花粉を出している葯の数を数えると、最低の32個も無いように見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/cc/95b761addd78a4bb6c2cb44b04a0edef.gif)
どういうことかというと、実はサルスベリの雄しべには2種類あって、よく目立つ黄色い花粉を出しているのはやってくるハチの餌となる花粉を出すための不稔性おしべで、それ以外にステッキのような雄しべが6本あったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/ed/8dafa13691933dc780967cd93b8146c7.jpg)
サルスベリの雄しべがなぜそういう独特の構成をしているかについてはこう考えられています。
サルスベリはその進化の過程で訪花昆虫の中からハナバチ類との共存を選びました。蜜が好きなチョウやガは避け、花粉を食べるハナバチを選んだのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/17/ef056065b285071538f6b5c2bd610fcf.jpg)
花を横から見たところです。
雄しべの花糸がとても長いのが分かります。そしてこれもハナバチに花粉を運んでもらうための策の一つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/dd/8acb2ab525ff310b454e03aeb83fbe41.jpg)
花粉を食べにクマバチが来ています。
ハチが中央の黄色い花粉の雄しべに抱きつくと、花全体がたわみます。外側の背の高い(本命の)雄しべも 重みで曲がりハチの背中に稔性の花粉が付くという仕掛けです。
(雌しべも、本物の雄しべと同じ高さで同じ格好をしているので、他の花から花粉を背に付けてきたハチならば、雌しべが受粉する可能性もあります)
サルスベリは このように餌用花粉と 受粉用花粉を作ることで、ハチとの共生を営んでいると考えられています。
(草本の ツユクサも同様に 3種類の雄しべがあります)
ミソハギ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/89/e107e2dc49508e41540009dd7836b0a5.jpg)
サルスベリはミソハギ科の樹なんですが、私には サルスベリがなぜミソハギ科なのかよく分かりません。
でも、大きさも構造も全く違う花なのに、どういうわけかよくクマバチ君が来るんですよね。ミソハギは筒型の花なので、ぜんぜん花冠の中に入れてませんけど (@_@)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/05/e8db89e38b4216dedd6ab70c3ae6f4f7.jpg)
サルスベリというと紅白やピンクの花弁が目を惹きます。花弁は6個で、うちわ形、ふちはフリル状に縮れて波打っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/13/821179a3383a117026dcf6b6ac02147d.jpg)
もう一つ目を惹くのが真っ黄色の花粉をもたげた雄しべ。
サルスベリの雄しべは32〜42個あることになっています。
ところが・・・
上の画像で黄色い花粉を出している葯の数を数えると、最低の32個も無いように見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/cc/95b761addd78a4bb6c2cb44b04a0edef.gif)
どういうことかというと、実はサルスベリの雄しべには2種類あって、よく目立つ黄色い花粉を出しているのはやってくるハチの餌となる花粉を出すための不稔性おしべで、それ以外にステッキのような雄しべが6本あったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/ed/8dafa13691933dc780967cd93b8146c7.jpg)
サルスベリの雄しべがなぜそういう独特の構成をしているかについてはこう考えられています。
サルスベリはその進化の過程で訪花昆虫の中からハナバチ類との共存を選びました。蜜が好きなチョウやガは避け、花粉を食べるハナバチを選んだのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/17/ef056065b285071538f6b5c2bd610fcf.jpg)
花を横から見たところです。
雄しべの花糸がとても長いのが分かります。そしてこれもハナバチに花粉を運んでもらうための策の一つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/dd/8acb2ab525ff310b454e03aeb83fbe41.jpg)
花粉を食べにクマバチが来ています。
ハチが中央の黄色い花粉の雄しべに抱きつくと、花全体がたわみます。外側の背の高い(本命の)雄しべも 重みで曲がりハチの背中に稔性の花粉が付くという仕掛けです。
(雌しべも、本物の雄しべと同じ高さで同じ格好をしているので、他の花から花粉を背に付けてきたハチならば、雌しべが受粉する可能性もあります)
サルスベリは このように餌用花粉と 受粉用花粉を作ることで、ハチとの共生を営んでいると考えられています。
(草本の ツユクサも同様に 3種類の雄しべがあります)
ミソハギ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/89/e107e2dc49508e41540009dd7836b0a5.jpg)
サルスベリはミソハギ科の樹なんですが、私には サルスベリがなぜミソハギ科なのかよく分かりません。
でも、大きさも構造も全く違う花なのに、どういうわけかよくクマバチ君が来るんですよね。ミソハギは筒型の花なので、ぜんぜん花冠の中に入れてませんけど (@_@)
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